2015年07月04日

大型発電機を搬入する

既存建物の発電機を更新します。

発電機室が地下にあって、地下駐車場に面しているため、
駐車場へ降りていく車路を通じて、ゆっくり、ゆっくり、
搬入していきます。

下部に丸木のコロを敷いて、徐々におろしていきます。
1tonくらいの重量があるので、下で誰かが支えるのは無理です。
上部からワイヤーで支えながら、チルホール(手動ウインチ)で、
ちょっとずつ緩めながらおろしてていきます。
大型発電機の搬入.JPG

螺旋状のスロープを下ろしていくので、結構苦労するものです。

新築する際に、何十年に一回のこのような作業のために、
ルートをあらかじめ確保しておくのは難しい(無駄と言っても過言ではないかも)
ものですから、どうしても困難を伴う作業が多くなります。

このようなスロープさえない場合には、上部床スラブに大きな
開口を開けるなどして躯体を破壊する必要が出ることも。

まあとにかく、大変なのでした。

搬入を専門とする業者さん、職人さんたちは、異なる現場の
異なる要請、異なる困難に、いつも立ち向かい知恵を絞り
結果を出し続けているのでした。

一般の誰の目にも留まらないし、誰も気にしてくれないかもしれませんが、
とてもとても重要なお仕事の一つです。

新築計画に際しては、
「建物のライフサイクルの中には、必ずこういう事もある」
という意識は持っておくと良いでしょう。
「更新を要します」という段になって、
「そんなこと、気にしたこともなかった」
なんて言う事のないように。
まあ、意識を持っておくだけで、
具体的にどうこうする必要性は小さいのですけれども。

大規模な工場や病院など、大型機器類の搬入搬出が頻繁に生じるような建物の場合には、
絶対に考慮しておかなくてはなりません。
(「大型発電機を搬入する」おわり)
posted by けろ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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