2015年02月04日

過去問だけしっかり取り組めば大丈夫!?

いろんな試験の発表が出てくる年末〜年度末。

いろんなドラマが有り、努力(または怠惰)があり、
昇進や転職や人生がかかっていたり、
趣味としての資格取得、という人がいたり。

ある試験を受けるにあたって、「過去問だけしっかり取り組めば大丈夫!」という合格者の
アドバイスを読んでなるほどと思い、一所懸命(でもないかな?)取り組んでみたことがありました。

率直に結論を言えば、「ワタクシは、それじゃダメでした」ということになります。


「過去問だけ」という主張は、確かにある部分では真理を突いていたのです。
出題履歴と実際に出題された問題とを比較してデータ化すれば『過去問がしっかり出来れば
確実に合格できる』という結論を出すことができました。

それなら、毎年少しだけ出題される「新問」をあれこれ想定して余計な苦労をしなくても、
過去問題に集中して取り組めば良い。過去問だけやれば、十分なんだ。
……そう、その部分では、全くもって真実。正しいのです。


それでは、なぜワタクシはダメだったのか?


理由は簡単です。

外国人がこの試験を受けようとして、過去問だけ一所懸命学習したら、合格するでしょうか? 無理ですよね?
なぜなら、彼(or彼女)は日本語が読めないので、過去問を読み取ることすらできません。
よしんば、ある過去問題に書かれている文字だけ読み方と意味を覚えたとしても、全く同じ意味でちょっとだけ言い回しを変えた出題だったら、お手上げです。
何を訊いているのかわからないのですから、正しく答えることが出来ようはずがありません。

この人が合格しようと思ったら、まずは日本語を勉強するところから始める必要があるのです。
ここで言う『日本語』は「書かれている問題文を的確に把握する」ことに特化したもので構いません。
受験勉強のついでに日本語もマスター、という副次的な目的がある場合には、少し突っ込んで勉強すれば良いでしょうし、「試験合格」だけが目的なのでしたら、発音も話すことも聞くことも無視して『読み』しかも『問題文』に特化した学習を進めれば良いわけです。

書かれている問題文がだいたい読めるだけの語学力が身についたら、過去問に取り組むと良いでしょう。
過去問に相当する内容の勉強を母国語で並行して進めれば、合格に至る道程は短くなることでしょう。

この人が日本語学習をせずに「過去問だけ」に目を向けていたのでは、一体いつになったら
合格できることやら、見当もつきません。不可能とは言いませんけど。


ワタクシの場合、これと似たような状況であったようなのです。


「過去問だけ」論は前述の通り、ある部分では真理と言えましょう。
けれども、言外に前提条件が隠されているのだという理解が必要です。

「外国人が〜」というのは些か極端な例ですが、その試験の分野に関する基礎知識が無い場合、あたかも日本語が読めないかのような、大きな障壁を感じる源泉となり得るのです。

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「過去問だけしっかり取り組めば」というのは、大枠では真実です。
けれども、その具体的内容は人によって異なるということです。

労力のかけどころ、努力のしどころは、それぞれの目的によってちゃんと押さえておきましょうね。

そんなふうに捉えることにしました。


「試験に合格することも求めたいけれど、やっぱりある程度その分野の『概要』『本質』のようなものを掴む機会にもしたいんだよね」
……そういう受け方があっても、いいじゃないですか。

「『丸暗記しました、答が書けました』だけじゃ、ちょっとつまらないんです」
……そういう考え方を持って受験する人がいても、いいじゃないですか。

「内容なんか、全然理解していなくたって構わない。とにかく点数が取れて合格して資格が取れれば良い」
……まあ、それもワタクシは否定しないことにします。
ワタクシ自身はそれが好きじゃないというだけ。
他の方には他の方の好みや趣向や意向や人生観があるんですから、それをどうこう言う必要は無いってことですね。


さて、去年落とした試験の過去問対策。

日本語から取り組まなければならない段階にある領域
その分野の基礎知識を別途導入し直さないとならない領域
大体の前提知識は入っているので、ひたすら過去問をこなせば済む領域

分野ごとに、仕分けして取り組みましょうか。


まあ、受かるかどうかはともかく、確実に「知らなかったことが、知っていることになった」部分が増えました。
ワタクシにとって、試験を受ける目的の第一はコレだったりするんですね。
(「過去問だけしっかり取り組めば大丈夫!?」おわり)
posted by けろ at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築士試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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