エアハンドリングユニットの略称。
国交省用語では「ユニット形空気調和機」。
金属製の箱があって、中には空気清浄装置やコイルや送風機が入っています。
空気清浄装置は、パネルフィルターだったりロールフィルターだったり電気集塵機だったり昔ならエアウォッシャーだったり。
コイルは、水コイル、蒸気コイル、直膨コイルなど、熱媒次第です。電気ヒーターの場合も。

送風機はシロッコファン(多翼送風機)だったり軸流ファンだったりプラグファンだったり。
水加湿、蒸気加湿などの加湿器を入れたり。
空気をどのように『調和』したいかによって、いろんな装置が内蔵されています。
扱う空気量が多ければ大きいほど、図体もでかくなります。
「空調機」ならぬ「空調機室」、すなわち室全体が空調機となることだってあります。
シロッコファン
先日見かけた、巨大なプラグファン。
機会があったら、エアハンの中身も見てみましょう。
停止中なら問題ありませんが、運転中に点検口を開ける際は、気をつけて下さいね。
空調機の処理風量や静圧、通過風速などによっては、思わぬ風圧を受けることもあります。
開く部分の扉が正圧箇所なのか負圧箇所かわかっていたほうが良いでしょう。
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なお、「空調機」イコール「エアハン(ユニット形空気調和機)」ではありません。
「パッケージ形空気調和機」も「空調機」の仲間です。
『空気』を『調和』するものが『空気調和機』。略して『空調機』。
調和すればいいので、いろんな形式があって構わないのですが、一般的な建築設備で設けられるのは『ユニット形』『パッケージ形』です。
『ユニット形』という括りの中にも、床置形(更に立形、水平形)、天吊形、コンパクト形などいろんな形式がありますし、空調機メーカー各社でいろんな名称をつけています。
どこまでが「一般名詞」と言えるのか、難しい面もありそうですが、国交省での呼称を、一応「公的な名称」と捉えておくと無難かも知れません。
(「エアハンの中身」おわり)
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