便所排水を溜めるのが、汚水槽。
その他雑排水なら、雑排水槽。
湧水を溜めるのは、湧水槽。
雨水なら、雨水槽。
ぜんぶまとめて、排水槽。
たいてい、コンクリート躯体で作られています。
ピット部分を充てることが多いのですね。
昔は、飲料水用の受水槽も、ピット利用をしていました。
(既存不適合で、現在でも使われている建物も少なくはありませんが。)
恐ろしい例として、飲料水用の受水槽が汚水槽と隣り合っていて、それぞれの防水層の劣化と躯体のひび割れとが相まって・・・・。
そういう事態も皆無ではなかったのでした。
雑用水(便所洗浄水)に使用する雑用水槽は、現在でもピット躯体を利用する場合も多くあります。
とは言え、各所に飲料水を送るおおもとであるところの水道事業者の「配水池」は、躯体にコンクリート水槽であることが多いのですが。
で、汚水槽。

ステンレスタラップ。
汚水汚物用水中ポンプが2台。自動交互並列運転になります。
引上げ用のチェーン。
水位検出用のフロートスイッチ。
写真では表現されていませんが、当然かぐわしい(?)香りが伴うのでした。
点検や清掃、ポンプメンテナンスなどのため、下に降りていくのは大変です。
うっかり足を滑らそうものならば・・・・ドボン。
もちろん、あらかじめポンプ運転下限水位まで汚物・汚水を排出しておくことは、必ずやりますけど。(そんなところで溺れたくはない。)
発酵により槽内の酸素濃度が低下していることもありますので、注意が必要です。
(「汚水槽。」おわり。)
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