女性の方は、あまり使うことはないと思いますが。あまり、じゃないか。まったく、ですね。
上のほうにフラッシュバルブがついています。
最近は、手押しが減って、感知式が増えました。
感知センサーが便器と一体型になったものもあります。
この写真では、便器が芯々で800mm離れています。
これだけあると、隣の人のイチモツを見ずに済みますね。
理想的な離れは、これだけ。
最低でも、65cm間隔は必要です。
「無言で、小便をする。」
(65cm〜)
(原口秀昭著 彰国社【一級建築士受験】スーパー記憶術より)
誰も気にしないんですが、ピチッと目地に合わせて、配管を取り出しています。
取り出し部分の穴をふさぐカバーがありますが、これをただかぶせておく派と接着剤で留める派とがあります。
ワタクシは留めないほうがいいと思うのですけど、留めないなんてとんでもない、と言う方もいます。
ライニングは、もちろん、消臭剤やトイレットペーパーを乗せておくためのものではありません。中に給水管を通してあります。
通常、内径20mmの配管に、厚さ20mmの保温材を巻きますから、有効空間が65mm程度は必要となるわけです。で、ライニング幅はタイル1枚分取ることが多くなるのです。この写真では、100角タイルを使ってるから100mm。
下地は、やっぱり軽鉄+ボードが良いですよね。
ブロック積みだと、せっかく積んだブロックをガシガシはつって配管通して保温して。手間も多いし、汚れるし、改修時もメンドクサイし。メリットは何かあるのかな。
結局、コスト減のため、露出で給水管をやり替えている例がたくさんありますよね。フラッシュバルブを横向きに付けたり。
裏側がシャフトだったり、軽鉄間仕切だったりする場合には、もちろんライニングは不要です。そっちに配管を通せばいいんですから。
けど、なぜか律儀にライニングをつけて出てくるプランが多いのです。
ま、ライニングが200mmくらいあると、荷物など置けて便利、という意見もありますしね。
現場の施工精度を考えて、念のため、という場合もあるでしょうし。
あと、便器廻りのコーキングも、場所によって違っていますね。
便器廻りのコーキングは無し、
便器と床の接する部分だけコーキングする、
便器の背中も床から300mmくらいまでコーキングする、
便器の上までびっちりコーキングする、
いろいろ見られると思います。
(「小便器。」おわり。)
【関連する記事】
小便器、この業界に入る前までは
見ることも無いじゃないですか・・・、女子は。
(おうちに小便器なかったし)
だから事務所に入って、設計して、現物みたときに
「じ、自動で流れるの!?」
と軽い衝撃を受けました(笑)
だって、大便器で自動水洗って標準装備ではないですもんね。
「自動」も、コトをする前にちょろちょろっと流す「予洗」と、後でしっかり流す「本洗」とができるんですよ。建物によっていろいろ設定が違えてあって、おもしろいです。
「ちょっと調査です!」とか言って、既存の建物でも入ってみたら、見られますよ〜(^o^)。
蛇口みたいのをキュッとひねる「小便器水栓」もあります。
こっちには、水抜バルブの操作ごと自動のモノもあります。冬場の公衆便所でも使えるように。
http://www.hokusui.co.jp/ca_rc.htm#rcw
(図が小さい)