2006年12月03日

ドライエリア。

こんな感じ。

160_6097.JPG
地階機械室・電気室の機器類の搬入搬出に、無くてはならない部分です。

新築時に1階スラブを打つ前に機器類を搬入してしまって・・・なんていうことをする建物もありますけど、スクラップ&ビルドの宿命にある建物でも無い限りは、そういうことはしないほうがいいと思います。
(現に、築後20年もすると、とっても困った事態になっています。)

建物の通常の使用年数中には、必ず1度や2度は大型機器の搬入搬出があります。ちゃんと、ドライエリアはあったほうがいいのです。

単なる「無駄スペース」でもなく、地階の換気用の重要なスペースともなっています。SDの上部に、防風板付のガラリが写ってますよね。

撮影者の後方にも、もう1ヶ所ガラリがあります。

給気用と、排気用。なるべく離して設けないと、混ざってしまって意味が無くなります。

−−(雑談。)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ドライエリア、あんまり広く取りたくないから、どう? このくらいで。
 これくらいならさぁ、何とかならない?」

・・・ワタクシに訊かれても。
空気に訊いておくんなさい。どのくらいまでなら混ざらないで給排気やってくれるか。

換気不良で高額な装置類に及ぶデメリットを考えると、そこまで冒険してドライエリアを狭くする意義がわかりまへん。

人間は慣れてくれますけど、機械はそういうわけには・・・。

−−(雑談、おわり。)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


タラップも、必要です。階段なら、なお良いのですが。
階段やタラップのつき方によって、設計者がどのくらいメンテナンスに配慮しているか、わかるってもんです。


とは言え、「単なる物置」になっていたり。
所有者・使用者の意識の問題もあります。


「で、どのくらいの広さが必要?」

・・・一概には言えないものです。
地下に入る機器類の大きさは、設備のシステムによって全然違いますので。

当然、SDの大きさも、必要に応じたものでなくてはなりません。

2,000×2,000くらいは最低限必要ですが、入るものによってはもっと大きなSDが必要なことも多々あります。


(「ドライエリア。」おわり。)
posted by けろ at 00:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
けろさん  この 試験出る設備シリーズ(勝手に命名! ≧▼≦)すごいいいっすよ!
これで設備の勉強がぐんぐんハカドル受験生が続出しような予感がします!
もったいないから どんどん 広めちゃいましょう 全国の自主勉掲示板に乗り込んで PRしちゃってください! ってか オレがするかぁ!よっしゃ♪
半年後にまとめてPDF化して札幌自主勉けろさんオリジナル商品として有料配布しますか(笑)
一家で数回の食事代かおこちゃまのお小遣いにはなるかもですぞ♪
ではでは〜〜
Posted by おちゃ at 2006年12月04日 18:48
「試験に出る」では語弊があるような・・・・。

もしこの程度の内容で売れちゃったりなんかすると、「建築士って、設備を知らないんだ」ということが明らかになっちゃって、まずいんじゃないでしょうか(笑)。
Posted by けろ at 2006年12月05日 22:53
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