寒い北国の雪や氷の持つエネルギー(冷熱エネルギー)を利用しよう!
という取り組みがあります。
雪をたくさん溜めておいて、夏の冷房に使おう、という話があります。
http://www.city.bibai.hokkaido.jp/eneken_hp/reibou.html
とか、
http://www.sapporo-park.or.jp/moere/map/hidamari/system/system.html
とか。
寒い冬に氷をたくさん作っておいて、夏の冷房に使おう、という話もあります。
http://homepage2.nifty.com/hitd/what&why_is/ice_shelter.html
とか、
http://www.hkd.mlit.go.jp/kanribu/chosei/fuyutopia/pdf/2006.pdf
とか。
北海道の氷を、首都圏に運んで使おう、なんていう話まであります。
http://www.river.or.jp/kawa/mi0603/06-03_020.pdf
とか、
http://eru.mri.co.jp/overseas/2005/0728_1.html
とか。
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考え方は、昔の「氷室」に通じるものがあります。
冬の冷たさを夏まで取っておいて、夏暑い盛りに使う。
「こんなこともできる。」という実験としては、大変面白い試みだと思います。
ただし、疑問も大いにあります。
そもそも、雪や氷なんかを運ぶのは、エネルギーの無駄遣いじゃないかな、と。
ま、除雪する手間と同じなら構わないのですが、「冷熱利用」のために、わざわざ石油を使って重機やトラックを動かして運ぶくらいなら、直接その石油で冷房したほうが使用エネルギーは少ないんじゃないかな、という気がするのです。
だから、雪・氷を使った冷熱利用は、「地産地消」にとどめておくほうがいいと思います。
「運搬」が無い「アイスシェルター」が、一番合理的に感じます。
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重機を使わないで、人力で運ぶなら、エネルギー的は良いかも知れません。
「ダイエットしたい人」がいれば、その人の体に蓄積されたエネルギーを有効利用すれば、一石二鳥と言えましょう。
でも、氷は重いんです。
貯蔵されている冷熱エネルギーに比べると。
やっぱり、人力で発電機かなんかを回して、その電気を冷房に使うほうが、エネルギー効率が良いように思いますね。
(「雪や氷を、使う。」おわり。)
地産地消するために北海道の住宅には氷室の設置を義務付けるといいかも!?
そうしたら道路に雪を“投げる”なんてことも減って、除排雪費用の削減につながって。。。
なんて、いいようにいいように考えちゃいます(笑)。
どっちかって言うと、北海道ではガンガン金とエネルギーをかけて除雪、排雪、融雪という方向で来ましたからね。
「氷室」は、積雪量の多い田舎でこそ威力を発揮することと思います。倶知安とかニセコとか。
「自然エネルギー使ってるよポーズ」じゃなくて、実質役立てたいものです。