2006年10月30日

緊急時に。

会議を終え、まさに解散しようとしていたその時、
急に人が倒れました。

倒れた音で気付いた時には、頭を床にぶつけて、横たわっていました。

激しく引き付けを起こし、痙攣が始まる。

意識は無い模様。


30代の女性。
ご主人がすぐ駆け寄り、そばにいた人に119番通報を依頼。
声をかけ体をゆすって意識の有無を確認し、
胸に手を当てて拍動を確認。自発呼吸の有無をチェック。

つながると、携帯を受け取って、状態を説明。
意識喪失、心拍あり、自発呼吸あり、痙攣あり、頭部強打の可能性。


ほどなく到着した救急隊員(2分もかからなかったと思う)に、既往症の説明、普段かかっている大学病院に関する説明。


脇にいたワタクシは、その様子をおろおろと見守るよりありませんでした。


突然倒れたため散乱した所持品を拾い集め、すべてまとめてご主人のポケットに押し込み、寝かせておく枕がわりに荷物を下に敷くぐらいのことが、精一杯の対応できたこと。

AEDについて書いた直後だったこともあり、「AEDはどこ?」と探してしまいました。心拍も呼吸もあるんだから、さしあたり不要なのですけど・・・。

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あとから振り返るたび、ご主人の的確な対応に、ただただ敬意を表するのみです。

あわてず、騒がず、的確に。でも、とても優しく。
あわてて、騒いで、何の良いこともありません。それは頭でわかっていても、行動が伴うかとなると、難しいものです。


自分の妻が、自分の子どもが、そのような場合に、自分は果たして何かができるのか・・・。

呆然と立ち尽くしてしまうのではないか。

そんな思いを抱くのでした。


持病があり、過去にも倒れて救急車で運ばれたことがあった、とのことでしたが、それにしても立派な対応だと思いました。

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幸い、倒れたことによる頭部のケガなどは無かったようで、その後意識も回復しましたが、「いざ」と言うときへの備え、心構えの重要性を再度認識いたしました。

うろたえるよりも、的確に状況を把握して適切な対応をとること。

言うは易し、行うは難し。


でも、できたほうがいいんですよね。

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一応、「せつびのブログ」なので、後になって建築関連で気付いたことにも、ちょっと触れておきます。

救急車から持って来るストレッチャー。
やはり、それなりの大きさがあります。

公共施設の場合など、あれが余裕を持って通れる通路があるといいな、と思いました。

滅多にあることじゃない(あってもらっては困る)けれど、施設の用途によっては考慮に値するかと。病院では、当然考慮されていますけど。

持ってくる時は、たたんで持ってくるけれども、患者さんを乗せてからは大きなままになります。L字状の廊下は幅が狭いと通れなくなりますね。

頭じゃわかっていたけれども、実際に見ると、やはりよく実感できます。


でも、廊下だけ広くても、エレベーターには乗るはずもないし、ストレッチャーが載るようなエレベーターは設置できそうにありませんし、無理でしょうかね。


(「緊急時に。」おわり。)

posted by けろ at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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