2006年09月19日

配管の、積算。

設備工事の積算をするとき、配管については長さを計測して単価を掛けて金額を出すのが一般的です。

設備設計図から、平面的な長さを測り「拾い出して」いきます。

配管にはもちろん、タテ方向もありますから、それも拾い出します。

といっても、実際の配管レベルは施工段階にならないと決定しませんから、だいたいの上がり下がりを見繕って拾うことになります。

たとえば、床給水のフラッシュバルブに接続する給水管は、床下から0.6m立上げとするとか、壁給水の洗面器に接続する給水管は、床下部分0.5mと床上部分0.5mの計1.0m立上げだとか。

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長さを測る際には、配管の施工場所によって、区分します。
国交省では、下の4種類に分けます。

屋内一般配管   → 屋内の一般的な配管。
機械室・便所配管 → 機械室内や便所部分など、ごちゃごちゃしている部分の配管。
屋外配管     → 架空や暗渠、共同溝などの部分にある配管。
地中配管     → 屋外地中に施工されれる配管。


配管が1mあたりいくらになるか、という「単価」は、管の材料費の他に、
継手、接合材、支持金物、施工手間、はつり補修手間、その他雑工事
という要素を加味して決めます。
上記の施工場所の区分に応じて、それぞれの要素をちょっとずつ変えるため、区分して拾わなければならないのです。

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更に、配管に付随する保温や塗装の仕様が違う場合には、区分します。

屋内露出     → 一般の居室などで露出になる部分。一番見栄えの良い保温・塗装を行う。
機械室・倉庫露出 → 建物の一般利用者の目に触れない部分の露出箇所。
天井内・PS内  → 仕上げに隠れて隠蔽になる部分。
ピット内     → 湿気が多めの場所。
屋外・多湿    → 屋外や厨房内など、水がかりの部分。
土中       → 土に接する部分。

などなど。

管の用途によって、保温の種類や厚さが違う場合、塗装方法が違う場合、カバーをかける場合、流水音を防止するため遮音シートを巻く場合、などなど、いちいち場合分けをして拾い分けます。

保温や塗装の長さは、配管の長さに連動するものなので、このように拾い分ける必要が生じるわけです。

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こうして求めた配管の長さを、どんどん集計していきます。

給水管(材質:ステンレス鋼管)

口径20mm  屋内一般  1階計=20m、2階計=25m、3階計=20m  合計65m
口径25mm  屋内一般  1階計=10m、2階計=20m、3階計=10m  合計40m
口径30mm  屋内一般  1階計= 5m、2階計=10m、3階計= 5m  合計20m

口径20mm  機械室便所 1階計=20m、2階計=25m、3階計=20m  合計65m
口径25mm  機械室便所 1階計=10m、2階計=20m、3階計=10m  合計40m
口径30mm  機械室便所 1階計= 5m、2階計=10m、3階計= 5m  合計20m

こんな感じで、配管の口径ごと、施工場所ごとに集計した長さを求めます。

これに、管1mあたりの「単価」を掛けて、配管工事の金額を求めるわけです。

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単価」は、次のようにして作成します。

まず、管の材料費。これは、工場から出荷される定尺の流通価格から求めます。

たとえば、配管用炭素鋼鋼管(白)の口径40mmは、定尺4mが1本1,790円
などというものを、刊行物(建設物価、積算資料など)で調べます。

1mあたりに直すと、

1,790円/本÷4m/本=447.5円/m → 447円/m

(最後に切り上げるか四捨五入するか、発注官署によって違います。)

管は定尺で購入しても、実際の施工場所に合わせて切断し、ねじ切りを行うと、切りムダが生じますから、10%の余裕を見ます。

つまり、上記の管1mの材料費は、447円/m×1.10=491.7円/m → 491円


次に、継手、接合材等、支持金物の金額を加算します。これらは、管材料単価に対する比として決められています。

通気管用の配管用炭素鋼鋼管(白)の屋内一般配管なら、
継手は55%、接合材等は5%、支持金物は15%
となっています。

機械室・便所配管だと、管の曲がりが多いので、継手の率を75%にします。
屋外配管だと、曲がりが少ないので、継手の率を40%にします。
地中配管だと、曲がりが更に少ないので、継手の率を35%にします。また、地中では支持金物が無いので、支持金物の加算は行いません。

これで、材料関係の費用が出ます。

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次のステップでは、施工手間関係の費用を算出します。


公共工事の場合、工事ごとに「労務単価」が決められており、公表されています。「配管工」なら、平成18年度当初単価は15,500円。

「配管工1.0人」と言う場合、「熟練した職人さんが丸一日かかる手間」となります。

通気管用の配管用炭素鋼鋼管(白)、屋内一般配管、口径40Aの施工手間は、
配管工0.166人
です。

機械室・便所配管だと、ごちゃごちゃしている分、手間がちょっと多くて0.199人に、
屋外だと手間が少なくて0.149人、
地中だと更に少なくて0.116人、となります。


躯体に管を通した後のすき間にモルタルを詰めたりする手間(はつり補修)を、施工手間の8%加算します。
当然、屋外配管と地中配管にはこの手間はかかりません。


更に、雑工事などの分を「その他」と言い、施工手間(労務費)とはつり補修を合わせた金額の10%程度を加算します。


これで、施工手間関係の費用もまとまります。

最後に、材料関係、施工手間関係を合算して、配管1m当たりの単価を出します。

このように材料費と施工手間とを合算した単価を「複合単価」と言います。

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全部まとめると、次のようになります。

通気用 配管用炭素鋼鋼管(白) 屋内一般配管の複合単価は、

管     447円×1.10≒491円
継手    447円×55%≒245円
接合材等  447円× 5%≒22円
支持金物  447円×15%≒67円
配管工   15,500円/人×0.166人=2,573円
はつり補修 2,573円×8%≒205円
その他  (2,573+205)×10%≒277円
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複合単価  3,880円/m


以上、とっても面倒な方法によって、配管の複合単価は決められているのです。

たいていの発注期間では、一般的に使用する材料については、独自に単価を作成しています。上のような作業を、工事ごとにいちいちやっていたら大変ですからね。

昔は電卓をたたいて、手書きの原稿を作って印刷、とやっていたところですが、パソコンが普及してからは、エクセルで簡単に作成できますし、専用のソフトも開発されていますから、だいぶ手間は省けるようになってきています。

各発注官署の単価は「ヒミツ」なので、施工業者は知らないことになっています。設計事務所も、役所に行って、単価表を見せてもらって、該当単価だけ写させてもらう、ということもありました。

新規に公共事業に参入した工事業者さんが
「すみません、○△県の単価表って、どこで買えますか?」
と役所に電話して笑われた、という話もあります。

最近の公共工事積算システムでは、単価入れを電子的に行うようになってきて
いますが・・・。http://www.ribc.or.jp/

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さて、ここまで読むと疑問が出てきますね。

管1本1,790円という金額は、妥当なのかどうか。
管の切りムダの余裕10%は、妥当なのかどうか。
継手率55%、接合材等率5%、支持金物率15%は妥当なのかどうか。
配管工労務単価15,500円/人は妥当なのかどうか。
配管工0.166人は妥当なのかどうか。
はつり補修8%は妥当なのかどうか。
その他率10%は妥当なのかどうか。


管1本の価格は、それぞれの刊行物の発行者が調査しています。
しかし、全国17都市程度の流通価格を表示しているに過ぎません。
流通経路も、商社から施工業者、特約店から施工業者の2ルートを
調べているに過ぎません。
発注ロットや、施工業者との普段の取引量によって、価格は違うはずですが、
それらのことは当然考慮されません。
従って、「だいたいこのくらいの価格」という程度の数字なのです。
しかも、調査されてから実際に工事にかかるまでに数ヶ月のタイムラグがありますから、
工事施工時点で「正確な」価格である保証はありません。


余裕率、継手率、接合材等率、支持金物率、はつり補修率、その他率は、
昔建設省で決めたまま、ずうっと同じ率を使用しています。
「統計的手法によって決定した」ことになっていますが、どういうサンプルを採取して、どういう手法で「統計的に」算出したのか、今となっては不明です。(ま、古い倉庫には眠っているのかも知れませんが。)
そもそも、「統計的」というものは、「実際的」なものではありませんから、
実際の工事費算出にそのまま当てはまるものでもありません。

WHOによる国別の平均寿命のデータ(世界保健報告2006)では、日本で82歳、ジンバブエでは36歳となっています。でも、日本人は皆82歳まで生きるわけではありませんし、ジンバブエ人は皆36歳で死ぬわけでもありません。日本人は長生きの人が多く、ジンバブエ人は長生きの人が少ない。それだけのことです。個人が何年生きるかは、その人によります。
「統計的」に算出した数字は、個々には、そのまま当てはまるものではないのです。


配管工などの労務単価は、年に数回、調査しています。
けれども、調査してから単価として反映されるまでに半年くらいのタイムラグがありますし、そもそも全国のすべての工事について調査しているわけでもありません。
それに、統計値というものは、サンプリングの方法、統計処理の仕方によって、かなり結果が変わってくるものです。
企業に調査票を送って調べる場合、「サービス残業」分など企業側が出したくない数値は出てこないでしょう。
重層下請構造の工事現場において、元請で調べるか、最下層の下請で調べるかによっても金額は大きく違うはずです。


「0.166人」という数値も、ずっと同じものが使われています。
新しい工法などが出てくると、何年かして新しい数値(歩掛:ぶがかり)が公表されますが、これも飽くまで統計的手法で出したもの。

20mmの配管が0.100人で、25mmなら0.123人で、32mmなら0.151人で・・・。

配管工15,500円の場合、それぞれ1,550円、1,906円、2,340円・・・。

「アバウトな数字」に感じますよね。


だいたい、「施工手間 = 労務単価 × 歩掛」という式が成り立つのかどうか、とう疑問もあります。


同じ、配管工労務単価15,500円/人に対して、

通気の配管用炭素鋼鋼管(白)屋内一般配管40mm → 0.166人
ゲートバルブ50A → 0.16人
フレキシブルジョイント50A → 0.16人
温度計 → 0.23人
ガス瞬間湯沸器(5号) → 0.83人

というものが同列に並ぶものなのかどうか。

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本項では、配管の積算に関して詳しく書いてみました。

が、一事が万事。


およそ、工事の積算というものは、「細かいけれども実はアバウト」

です。配管の拾いをする段階でも、ある程度の誤差は生じますし、
単価算出においても誤差を含んでいます。


だから、公共工事において、「工事費予定金額の99.6%で落札」なんてことがあると、これは予定金額が漏れていた疑いが非常に濃くなります。
積算という行為自体に、0.4%の精度なんて無いんですから。

(ま、最近は漏らす側が身の危険を感じ、「予定価格事前公表」などという制度が出来ましたが。)


また、落札金額が予定金額の80%とか70%とかになる場合もあります。
これでも、工事が行われます。
「企業努力」なんて言葉で済ましていますが、そう簡単なものではありません。

(設計業務の場合、予定金額3,600万円に対して、落札金額が8,366円などという、とんでもない例もあります。)
 http://www.kentsu.co.jp/tokyo/news/p00831.html


このあたりの事になると、書く材料が多すぎますので、また改めて・・・。



(「配管の、積算。」おわり)
posted by けろ at 18:50| Comment(10) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 私は、現在ガスリークでガスの配管をやらせています。
 その見積もりに関して 交渉をしたのですが 配管SGP25A とSGP20Aを使います。 その単価が余りにも高いので 問い質すと この価格は市で決まっている価格なので・・。でした。 そこで市の該当部署に聞いてみました。 配管の単価の中には加工費も入っていますのででした。 配管の単価はメーター単価になっていますので1m毎に加工費と接合部材が入るのか 1mの継ぎ足し工事をやるのかの問題提起をしましたが らちがあきません。
 1m以上の配管を行うと接続部材等は 浮いてきます。 市が曰く 平均的な単価と言うことで1m単価になっているとの事だったので 定尺が4mなら 2mを平均にすべきではと申し入れましたが 公共工事全般に国に問題提起するしかないみたいです。 1m毎に接続部材の入ってない工事は、手抜き工事と言うことになります。 
Posted by 能勢 at 2010年07月22日 11:15
能勢さん、いらっしゃいませ。
だいぶ昔の記事ですが、コメントありがとうございます。

役所における配管単価は、記事中に書いた通りです。ある決まり事に従って機械的に算出した「平均的な」ものですので、配管が数mとか十数mとか少量しかない工事に当てはまるものではありません。

「単価が余りにも高い」とお感じなのは、その通りだと思います。けれども、これは国交省の決め事なので、市役所の担当者に訴えても仕方がありません。彼らには決まり通りやる義務がありますので。

継手や接合部材、支持金物、雑材料なども、記事の通り「率」で算入しているだけです。
> 1m毎に接続部材の入ってない工事は、手抜き工事
とか言うことはできません。

昔から連綿と受け継がれてきた役所の単価システムについては、突っつけばいくらでも問題があります。けれどもこれで動いてしまっている現状もあります。単に「良し悪し」で論じられない、奥の深い課題です。
Posted by けろ at 2010年07月24日 17:22
ピットの意味がわからずずっと苦労してきました。
天井内・PS内というのは、天井内のラックに乗せる場合も同じなのですね。
どうもありがとうございました。
Posted by ミュルティコ at 2010年09月14日 11:31
ミュルティコさん、いらっしゃいませ。
コメント、ありがとうございます。

「ラックに乗せる」というと、電気のケーブルか何かでしょうか?
本稿では「配管の積算」について記載してありますが、ケーブルやらプルボックスやらその他諸々書き始めると切りがないほどいろいろあります。

最近では「市場単価」とか「ユニットプライス」とかいう概念も導入され、益々混沌としてきています。

お役人様方のお仕事(細かくて面倒くさくて手間がかかる)を作るために決めている制度、とワタクシには感じられて仕方ないのですが、皆さまのご感想は如何でしょうか。
Posted by けろ at 2010年09月15日 16:58
なるほど積算のやりかたがよくわかりました。


さきほどけろさんの他の読んでコメントしましたが、
工法が何通りも考えられる場合、

ベストな工法(管をどこに設置したら一番いいか)新築でなく老朽建物の配管取り換えの場合です。



安上がりとなる工法は別ですかね。一致しませんよね。


なにが言いたいのかというと

屋内にある既存の古い配管(雑排水管)を撤去して同じ場所に新しい管を設置するのと

20〜30センチほどはなした場所に勿論屋内に新たに設置して、古い管を撤去するのと

はたまた屋外へ新しい雑排水管を建ててそこへ洗面や風呂排水の横引き管をジョイント切り替えする


この三通りのうち、居住者に負担がすくないのはどれ?

お金のかからないのはどれ?

工期が短いのはどれ?

老朽建物の耐震強度が減らないのはどれ?

ベストなやり方はどれ?

Posted by すーさん at 2010年12月18日 02:27
すーさん さん、いらっしゃいませ。

この記事に書いたのは「公共工事の予定価格算出」を主目的とした積算方法です。従って、民間工事特にマンションの改修工事に関しては必ずしも「正解」というようなものではないことをお断りしておきますね。

> 工法が何通りも考えられる場合、ベストな工法と安上がりとなる工法は別ですかね。一致しませんよね。

そうですね。何を「ベスト」と言うか、難しいところでもあります。
建物は1件1件全部違うので、現状と改修後に期待する状態とを勘案して、長期的短期的コストを比較して、その建物にとっての「ベスト」は何か、ということを探っていかなくてはなりません。

工法、工期、材質、費用、躯体の状態、他設備の状態など、いろいろな条件がありますから、何を重視するかによって「ベスト」の判断も変わってきます。

わたしが仕事をする場合、まず現況調査を行います。既存図面からある程度の情報を得、実際にその通りかどうか(違うことが多いので)確認します。今までの改修履歴、今後の長期修繕計画、修繕積立金の状況、一時金や借入金の可否などの条件をお訊きし、何パターンかの提案を行います。内容の複雑さや掛けられる時間や精度に応じて、コンサルティング料をいただくようにしています。


> 居住者に負担がすくないのはどれ?
> お金のかからないのはどれ?
> 工期が短いのはどれ?
> 老朽建物の耐震強度が減らないのはどれ?
> ベストなやり方はどれ?

すべて「現状がどうなっているか」にかかっています。
なぜ雑排水管を更新しようということになったのでしょうか。
更新せざるを得なくなった原因は何でしょうか。
更新後何十年間もたせる計画なのでしょうか。
共用立管と専有横引き管の工事のし易さ、スペースの余裕はどうなのでしょうか。

居住者が生活しながらの工事になります。しかも、工事の進行状況に合わせて「排水を流してはいけない時間帯」を設定しなければなりません。ただ管を更新するだけでは済まず、天井や壁や床を剥がしたり復旧したりする手間もかかります。
共用管の費用、専有部の費用をどこから出すか、という管理組合内の議論も必要です。


……などなど、いろいろと考慮しなくてはならない事項がたくさんあります。

実効性を伴わない(つまり、実力の有無に関係ない)「設備設計一級建築士」資格を持っているというだけの理由で依頼先を決めるのはお薦めできません。
大手自動車会社の役員の肩書きがあっても、自動車の点検や修理をすることができないようなもので、肩書きと実務能力とは別のものです。特に「建築士」は。
Posted by けろ at 2010年12月18日 14:32
今日はじめて複合単価の見積もりをしようとしてたら、このページにきました。
とても参考になりました。
Posted by yama at 2011年12月02日 13:30
yamaさん、いらっしゃいませ。

とても古い記事ですが、何らかのお役に立てたのでしたら幸いです。この記事のあと5年経ちますが、状況は全く同じです。いい加減、もっと実際的かつ効率的な方法を取ればいいように思うのですが……。
Posted by けろ at 2011年12月06日 10:17
最近、機械工事の購買担当をするようになっていろいろ調べているうちに本ブログの9年前のこの記事にたどりつきました。

大変勉強になります。

塗装工事とか保温工事とかも同じような考え方とかあるのでしょうか?
ヒントがあれば、教えていただければありがたいです。
Posted by korado at 2015年11月06日 23:50
koradoさん、いらっしゃいませ。
こんなに古い記事に、コメントが! と
少々驚いております。

この記事は、飽くまで「公共工事の積算」に関わるものですので、民間の見積にはそぐわないこと、
9年も前の記事なので、社会情勢がそれなりに変わっていること、
ご留意下さい。

ただ、積算の基本的な考え方は変わっておりません。
塗装や保温についても、
「材料代+雑材料代+施工手間賃+その他」
という構成で単価が作成されます。

ただし、ダクトや配管の保温のうち、ごく一般的な仕様のものに関しては、ここ数年「市場単価」なるものを使用することになっています。
「市場単価」は、材料代も施工手間賃も含めた「m当たり単価」「uあたり単価」で、建設物価とか積算資料などの刊行物にも掲載されています。

大きめの書店に行く機会があれば、『公共建築工事積算基準』(最新版は、平成27年版)(2年ごとに発刊されています)を眺めてみてください。だいたいこんなものか、という事がわかるのではないかと思います。建築、機械、電気工事それぞれについて、単価の組み方が書いてありますので。
高価(27年版で、8,300円+税)なので、仕事で公共工事関係の積算をするのでなければ、もしくは余程の積算マニアでもなければ、なかなか買わないようなモノです。
ワタクシは仕事の都合上、毎回購入します。

『公共建築工事積算基準の解説』という解説本もあります。必要であれば、ご参照下さい。
Posted by けろ at 2015年11月07日 18:01
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