2006年09月01日

病院で、思ったこと。

大きな総合病院に行った。
いろいろと、見た。いろいろと、思った。

(この記事は、けろ が見て感じたことを書いただけです。製図試験には全く役立たない、参考にもならない、考慮すべきでもない、ということをご了解の上でご覧下さいませ。)

【アプローチ】
車寄せは、有効。
玄関先で患者や荷物を降ろす。
タクシー利用者も、玄関前で降りる。
当然、庇がある。


【受付】
たくさん診療科ばある場合、「総合受付」もある。
そこから各科に振り分けることが可能。

受付近くには、入院患者用の荷物カート、ベビーカー、車イス、などが置いてあり、ストレッチャーも収納してある。

予約の入っている患者は、空港の自動チェックイン機のようなものに診察券を通して、直接各科へ。

今どきは、とりあえず診る「総合診療科」のようなものもある。
何科で診てもらえば良いかわからない患者は、まずそこに行く。


【外来】
廊下兼待合 → 中待 → 診察室 は、おなじみのパターン。

外来が2層以上にわたっている場合、エスカレーターも有効であると感じた。


【エレベーター】
入院施設がある場合、入退院の際の荷物は結構多い。荷物カートで移動したりする。
そのため、あまり人数が乗れない。
付き添いの家族も一緒に乗り込もうとすると、なかなか乗れなかったりする。
だから、重症者を受け入れない施設でも、寝台用の大きさがあると便利。

ま、低層ならば階段でも十分か。


【下足】
昔の病院は、病棟に入る際に靴からスリッパに履き替えたものだが、今では下足コーナーはなくなっている。
履き替えたからといって汚染リスクが減るわけではないようだ。
むしろ、履き替えスリッパが細菌培養装置となる模様。


【ナースステーション周辺】
ナースステーションの周辺には、ストレッチャー、車イス、身長計、体重計、書類書き用のカウンター、コロ付の移動器材、などたくさん置いてある。
それなりの空間が必要か。


【病床配置】
ナースステーションに近い病室から、重篤度の高い患者が入っている。
1床室の方が近かった。

一般的な病室とは別に、「観察室」という4床室もあった。
各種モニターなどが完備した、「準ICU」といった感じ。
もちろん、ナースステーションの目の前にあって、良く見える。
更に、各種モニター類がナースステーションでも表示されている。

ICUから病棟に「上がってきた」患者がまず入るようだ。


【4床室】
同じ診療科でも、各ベッドの患者の年齢層はさまざま。
病態によっては、男女で分けてさえいなかったりする。

同じ診療科でも、対象となる病気・怪我はさまざま。
こっちの人は、腸。
あっちの人は、心臓。
そっちの人は、足。

ひとくくりに考えるわけにもいかないのだと思った。


【面談室】
最近は、医師の説明責任が問われるようになっている。
「インフォームドコンセント」。
そのため、特に手術室を有する施設の場合には、本人や家族に対して文書を用いて内容をよく説明する「面談室」のような室が必須と思われる。
この室は、病室からあまり遠くなく、かといってすぐ隣でもなく、周囲の人の流れから適度に外れた位置にあると良いと思った。


【動線】
モノの提供 : 食事、薬、病院着、シーツ
ナース   : 検温、血圧測定、
医師    : 回診
器材    : モニター、ドレン受け、点滴ビン
入院患者  : トイレ、シャワー、売店、面会、喫煙、談話、食事
見舞客   : 両親(患者が子どもの場合)以外は、病室には入れないようだ。
         面会は基本的にデイルーム。


【家族控室】
手術室がある場合、家族が待機している室が用意されている。

”手術室前の廊下の長椅子で待機”
”「手術中」のランプが消える”
”「先生っ! どうですか? 成功ですか?」”
”「成功です。完璧に出来ましたっ!!」”
”「あ、ありがとうございます。涙涙涙・・・。」”

なんていうのは、今どきないのかも。

訪れた病院では、家族控室は病棟にあった。
手術室周囲だと、おろおろしている家族は邪魔なようだ。


【カルテ】
今どきは、電子カルテ。
説明文書は、紙で。(捺印して医師と患者の双方が持つ。・・・契約書みたい。)
データ保存は、電子的に。


【支払】
ATMみたいな機械で支払い。

ちょっと前までは、
「794番の患者さま、3番の窓口にお越し下さい。」
とマイクで呼ばれて(または電光パネルで番号が表示されて)、窓口で払っていたものだが。


【制度】
医療界は、医師が頂点に君臨しており、各領域の専門家が従属している。
が、隷属ではなく、法的に専門領域内の権限が付与されている(らしい)。

日進月歩の医療技術の進歩に対して、後追いではあるが、それなりに実務に添った形で制度が作られていっている(らしい)。

医師の「指示」から独立した医療行為も、一部認められている(らしい)。

制度上の矛盾や問題点を多く抱えていることも確かだ(らしい)が、士法制定後大した変化のない建築士と比べると、少しはマシかと思ったりする。

ま、現場を知らないエライさんたちと官僚たちとで制度をいじくり回しているのは、変わらないようだが。

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2006年8月31日、 第11回社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会において、「建築物の安全性確保のための建築行政のあり方について−報告書−」が了承された。
http://www.njr.or.jp/m01/060831/index-1.html

「餡(あん)職人の憂鬱」
http://setsubinoblog.seesaa.net/archives/20060731.html
参照。



(「病院で、思ったこと。」おわり)

posted by けろ at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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