2006年08月25日

結露は、なぜ?(4)

(「結露は、なぜ?(3)」からの続き)


空気と水蒸気に戻して考えてみましょうか。

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結露を防ぐには、

1.もともと水蒸気を少ししか入れない。
2.空気の温度を下げない。

のどちらかの手段、もしくは両方の手段があるということになります。


20℃の乾燥空気1kgには、15gの水蒸気を含むことができますが、5℃だと、5.5gです。

20℃の空気が5℃になるまで結露しないようにするには、水蒸気の量を5.5g未満にしておけば良いことになります。

20℃の空気で、水蒸気が5.5gなら、相対湿度は37%。
(5.5÷15×100≒37ですね。)

一般的に、相対湿度は40〜50%が適正と言われていますから、これでも少し乾燥気味ということになります。

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冬、暖房していて、室内空気温度20℃、相対湿度37%の時には、室内の空気が5℃以下に下がらないようにすれば、結露を防ぐことができます。


「そんなに寒くならないけど」

と思いますか?


壁や天井の表面温度は、条件によってはそれくらい下がることがあります。

室内 → 壁の表面 → 壁の内部 → 壁の外側 → 屋外

と、順に温度が低くなっていくのです。

屋外が寒いほど、壁の断熱性能が低いほど、壁の表面温度は低くなってしまうのです。


そうすると、冷たい壁の表面に結露が生じます。

拭いても拭いても、どんどん結露します。

水蒸気が使い尽くされて、室内がカラッカラの異常乾燥状態にならない限り。


じゃあ、どうすれば止まるんでしょうか?


壁の表面温度を下げないこと、これに尽きます。


夏の蒸し暑い日、冷たぁ〜〜い缶ジュースを置いても表面に結露しないように
するには?

一生懸命に表面を拭き続けますか?

まわりに除湿機を置こうが、吸湿材を置こうが、水蒸気なんてそこら中から次々と供給されてくるんですから、キリがありません。


そうです。

缶表面に空気が触れて冷やされないように、断熱材で覆うのが一番の解決です。


建物も同じ。


基本は、断熱をしっかりして、壁や天井など、表面温度があまり低くならないようにすることです。

どんな断熱材をどのくらいの厚さで、どのように入れれば、壁の表面温度は何℃くらいになるのか。

計算で出すことが可能です。(厳密ではありませんが。)


断熱材の施工方法や設置位置によっては、断熱材内部で結露が生じてしまい、役に立たなくなりますから、そのあたりを理解した上で対処していく必要がありますね。

(「結露は、なぜ?(5)」につづく)
posted by けろ at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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