では、そろそろ「結露」について書いていきましょうか。
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7m×9m(63m2)の教室。
机と椅子が40組。
生徒が30人。
ここで、机と椅子の数を少しずつ減らしていきます。
(空気の温度を少しずつ下げていくことに相当します。)
机と椅子が40組、生徒が30人 → 75%
机と椅子が35組、生徒が30人 → 87.5%
机と椅子が30組、生徒が30人 → 100%
だんだん、割合(相対湿度に相当します)が上がってきました。
さてここで、机と椅子を20組にしたら、どうでしょうか。
机と椅子が20組、生徒が30人 → 150%?
というわけにはいきません。
「余ったヤツは、廊下で立っとれっ!」
になります。
机と椅子が20組、生徒が20人 → 100% そして、廊下に10人。
この、廊下に出されてしまった10人が、「結露水」になります。
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机と椅子の数が減れば減るほど、廊下に出される人数が増えます。
つまり、空気の温度が下がれば下がるほど、結露水の量が増えるのです。
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こうして見ていくと、生徒が廊下に出されないためには、どうしたら良いかわかりますね。
1.もともと生徒を少ししか入れない。
2.机と椅子の数を減らさない。
どちらかの手段、もしくは両方の手段をとることで、生徒が廊下に出されなくて済むようになります。
でもね、学校なんですから。
生徒を入れることが目的なんですから。
生徒を少ししか入れないよりも、机と椅子の数を減らさないほうが目的にかなっています。
もちろん、「定員」があるのですから、定員を超えて生徒を入れようとすれば余るのは当然。定員の範囲内で生徒を入れるようにすることは当たり前です。
(「結露は、なぜ?(4)」につづく)
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