設計図は、割合残っています。
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でも、実際には建築中にあちらこちら変更したり、最終的に設計図とは少々異なって出来上がることが普通です。
いえ、決して手抜きとかではなくて、実際に作ろうとすると図面どおりでは都合の悪い部分が出てきたり、建築中にオーナーさんの追加要望があったり。(「手抜き」や「節約」も皆無ではないと思いますけれど。)
地面の中は、設計時点では想定で描かざるを得ない部分もありますから、掘ってみてびっくり、という事態にもしばしば遭遇します。
ですから、本来であれば建物が完成した時点で「完成図」が作成されるのですが、これが結構無いのです。
本来でしたら、施工の際に作成する「施工図」や、機器類の取扱説明書、使用資材一覧、諸官庁提出書類の控、完成内訳書、工事写真など、一式が完成時にオーナーさんに引渡されるはずなのですが、建物の完成に手一杯でうやむやのまま、渡されないままになってしまったり、渡されていてもマンションの管理組合で代々引き継がれていくうちに紛失したり。
何度か建て増しをしたり、部分的に改修したり、そうこうしているうちに、何がどうなっているか、誰にもわからなくなります。
気がついたときには、極めてミステリアスな状態になっているわけです。
で、ここで言っている「設計図」は、「意匠」「構造」「設備」「電気」その他すべてを含んだものを指しますが、「意匠図」以外の部分が無い場合も、よく見受けられます。
(「図面が、無い。(4)」につづく)
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ttp://ocha.beblog.jp/kenchiku/2006/07/post_c933.html
24時間が、足りなくなってきました。