形状と寸法から、空調用か、換気用か、その兼用か、見定めていきます。
照明器具やカーテンボックスと一体になったものなどもあって、パッと見、わかりづらい場合もありますよ。
部屋ごとに、個別で空調、換気をしているのか、階ごととか建物全体で集中して空調・換気をしているのか、そのあたりも興味のわくところです。
ちょいと壁面を見てみると、空調や換気のリモコン類があったりして、同定に役立ちます。
天井点検口の寸法と位置も、参考になります。
機器類の点検やフィルター交換のため、バルブ操作のため、ダンパー調節のため、など、いろいろな目的で取り付けられますが、目的によって微妙に配置が違ったりします。
これらも、建物を出た際に、外壁面を見ることで、推理を補強できます。空気の出入りのための、外壁フードがあったり、ガラリがあったりしますから。
北海道だと、ガラリの防風板によって、外気取り入れか排気か、区別がつく場合もあります。
部屋の中の空気の流れをイメージしてみて、こういう流れが適切だよな、とか、これじゃ効果がうすいじゃん、と突っ込んでみたりします。
ちょっと、手をかざしてみて、吹出し風を実感してみたり。
(「上を向いて、歩こう。(3)」につづく)