2006年07月08日

何の変哲もない、二酸化炭素。(6)

前回のような各種の要素を、設計図から読み取って、数値化し、集計していきます。
で、最終的に、PAL値を算出します。

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・・・これ、結構手間(と時間)がかかるんですよね。

その割に、結果以外の部分は誰も見てくれない(笑)。
「やりがい」のない作業でもあります。

で、基準値をオーバーしていたら?

平面計画をやり直します?

そんな事は、普通やりません。。

なので、「断熱材を厚くする」ということで、手を打ちます。

よっぽどガラス面やピロティだらけでもない限り、それで何とかなります。


それだったら最初から、建設地の気候と建物形状から、断熱材の使用厚さ(というか断熱性能)を規定してしまったほうがなのにな、と思ったりします。たぶん、そのほうが実効性がありますし。

(だって、構造計算さえ偽造されている時代。建物の安全性に影響なく、かつ誰も見ないし見てもたぶんわかってくれない計算書が、全部が全部まともに作成されているとは思い難いですよ。もちろん、ちゃんとやっているところだってたくさんあるでしょうけど。でもね、作業時間無いし、報酬安いし、なかなかペイしないんですから。)

PAL計算(やCEC計算)って、基準を作った人たちが、いろいろ考えて作られたのだと思いますが、設計業界の片隅に居る人間としては、疑問も多いのです。

(えっ?オマエがバカなだけじゃん、って?・・・うぅ、そうなんです。その有用性を理解する能力がないんです。)


意匠設計に携わっておられる方がいらっしゃいましたら、どんなものか一度計算してみたらいかがでしょうか。(というか、PAL計算は「意匠設計の一部」なんですけど。本来は。)


(「何の変哲もない、二酸化炭素。(7)」に続く)


posted by けろ at 12:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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