建築物でも、「地球にやさしい」や「省エネ」が言われるようになって久しく、「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(通称:省エネ法)なんてものも、昭和54年6月には制定されています。その後改正を重ねていますが、なかなか「合理化」に至っているとは言い難い状況のようです。
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知り合いに設計屋さんが居るようでしたら、聞いてみましょう。
「省エネ法って、何をどうすべき法律なんですか?」って。
A 「建物を省エネ的につくる、という法律なんです。」
Q 「どういう建物が、省エネ的なんですか?」
A 「エネルギーの損失が少ない建物です。」
Q 「具体的には、どうしたらいいんですか?」
A 「まず、エネルギーが損失しにくい形状、素材とします。そして、十分な厚さの断熱材を設けて、外壁や屋根から出入りするエネルギーを減らします。次に、いろいろな設備関係で使うエネルギーがなるべく少なくなるように工夫します。」
Q 「どうすればOKなのですか。」
A 「いろいろやってみた結果、計算してみて、その結果が規定の数値以下であればOKなんです。」
Q 「その計算って、難しいのですか?」
A 「難しくはないけれど、とっても面倒くさいんです・・・。」
そう。 面倒くさいんです。
意匠設計に関して行われる「PAL(パル)」と、設備設計に関して行われる「CEC(シーイーシー)」とがあります。
事務所によっては、目標PAL値を、基準よりも厳しく設定して、省エネ性を追求しているところもあります。
PAL値をが小さく(つまり、省エネ的に)するには・・・?
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(「何の変哲もない、二酸化炭素。(5)」に続く)