−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「湯って、どのくらい貯めておけばいいんだろう。」
この見極めは、とても難しいのです。
少なすぎると、湯が足りなくなるし、
多すぎると、貯めておいた湯を使い切らず、営業時間外に冷ましてしまうことになり、もったいないし。回転が悪いということは衛生上もあまり良くありませんし。(だいたい、40℃なんていう温度は「培養液」みたいなもんで、微生物の一番快適な温度です。)
まあ、この辺が「設備設計」の悩みどころでもあり、面白いところでもあります。
そして、湯をつくる「ボイラー」や、貯めておく「貯湯槽」を置く場所の面積を盛り込まなくてはならない「意匠設計」の悩みどころでもあるのです。
多量の湯が必要な場合、
・でっかい熱源で湯をつくれば、「瞬間湯沸器」として使える。この場合、貯めなくて良い。
↑
|(この間で、ふさわしい大きさの熱源、ふさわしい大きさの貯湯槽を選びます。)
↓
・ちいさい熱源で湯をちびちびつくれば、「貯湯槽」に貯めて使うことになる。
ということになります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
温水プールは?
スーパー銭湯は?
ホテルの厨房は?
デイサービスセンターは?
バスの洗車場は?
湯をたくさん使いそうなところって、たくさんありますね。
建物ごとに、それぞれ要求条件と制約条件が違います。
使う人の体力や健康状態によっては、レジオネラ菌などの対策も重要になります。
どんな方法で湯をつくって、どこにどのくらい貯めておいて、どこでどのくらい使うか。
そんなことを考えてみるのも、面白いですよ。
(「いい湯〜。」おわり)
【関連する記事】