2006年06月18日

「夢のガス」だった、フロン。(3)

(「夢のガス」だった、フロン。(2)からの続き)


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PCBという猛毒の物質も、その安定性が便利なことから多くの電気機器類に使用されていました。

アスベストは、天然鉱物です。その断熱性能耐磨耗性を買われて、各所に使用されました。

原子力発電所は、石油資源のないわが国にとって、脱石油をはかるための重要なエネルギー基地として導入されました。しかし一方で放射性廃棄物の処理に頭を悩ませなければなりません。

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物事には、多面性があります。

良い面もあれば、悪い面もある。

薬も、多かれ少なかれ必ず副作用があります。多く使用すれば毒で、微量使用すれば薬、というものも多いのです。

「夢の○×△・・・」という「何か」が世に出てきたとき、まずはその長所と、弊害とをよく吟味することが重要です。

いえ、新しいものだけではなく、「古くから使用されてきた」というだけの理由で安全であるという保証はありません。


モノを見るのに、ちょっと斜に構えてみるのも良いかも。


(「夢のガス」だった、フロン。おわり)
posted by けろ at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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