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暑い夏、昔は、外に「打ち水」をしました。
水が蒸発して水蒸気になるときには、周囲の熱を奪います。
それで地面の温度が少し下がり、涼しさを得られるわけなのです。
冷房は、基本的にはこのしくみを使っています。
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たとえば、エアコン。
エアコンの室内機の中では、液体のフロンがせっせと蒸発しています。
そして室内の熱をどんどん奪っていきます。ガスになったフロンは、
室外機まで運ばれ、室外機部分で外の空気中へと熱を捨てています。
そういうことができるように、この機械は作られています。
室内機と室外機の立場を逆にすれば、外の空気中の熱をどんどん奪って
室内に運び、室内に熱を採り入れる、暖房ができます。
冷房も暖房もできるエアコンは、ここのところを工夫して、室内機と
室外機が各2台なくても冷暖房が可能なようになっています。
大きな施設になると、でっかい室外機にたくさんの室内機をつなげる
「マルチパッケージエアコン」を使ったりします。
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他には、「冷水」による冷房もあります。
「冷凍機」などの機械で冷たい水(冷水)を作り、配管によって
各室に送ります。各室内の機械(ファンコイルユニットなど)の中に
室内空気を通して、冷やすわけです。
冷水は各室の熱をうばって、なまぬるくなって、冷凍機に戻ります。
そこでまた冷やされて、室内に送られていきます。
冷凍機の中では、ぬるい冷水から熱を奪って、屋外に捨てる作業を
おこなっています。
同じ配管に、夏は冷水を、冬は温水を流して、冷暖房を行う場合も
多々あります。こういう管を「冷温水管」と呼びます。機械室内の
配管に「冷温水管」と書いてあるのを見て、「冷たくて温かい水?
なんじゃそれ?」と思ったことのある方、いませんか?
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暖房も、冷房も、「熱をはこぶ」という意味では似ています。
この辺のイメージだけでもわかっておくと、建物の計画、設計時
に役立つことと思います。
専門家の方、とても大雑把なお話ですが、目をつぶって下さいね。
「厳密には違う」ところはたくさんありますが、「設備がよく解らん」
という方に「イメージ」をつかんでいただくことを目的に書いて
いますので、敢えて単純化しています。
けろさんは、設備設計士さんなのですね。
私は意匠ですが、やはり設備も知っていないと、建物の設計は出来ないと思っており、徐々に勉強していきたいなと考えています。
けろさんのこのブログ、すごくわかりやすい。。。
『ものの成り立ち』を知るということが、すなわち、すべてなのだな、と思います。
(何事においてもいえることだとは思いますが)
これから勉強させていただきます!
昨日は今現場最中の特養の定例会議で
設備図チェック中です。
基本的に配管図がゴチャゴチャしてしまっているところは、収まっていないし、やっぱりおかしなことになっているんでは?という感じで図面見てはチェックいれています。
勉強しなきゃ。
これからもどうぞよろしくおねがいしますーーー!
「設備も知っていないと」・・・その通りだと思っています。意匠も構造も、機械設備も電気設備も、ぜんぶあわせて「建築」なんですから。
ということで、設備屋も、意匠も構造も知っていないとと自戒するのでした。
これからも、よろしくお願いいたします。
これから長い付き合いになると思いますのでよろしく願いします。
作り始めたばっかりですが、多くの方に、「設備」について身近に感じていただければ、と思います。
「受験生として」ではなくて、同じ建築業界に携わる者として、「長いお付き合い」をさせていただければ、と思います。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。