建物本体は、造りによっては長持ちします。でも、その中の設備は、そんなに長持ちしません。早ければ十数年で、どんなに頑張っ(誰が何を頑張る?)ても、25年を過ぎると相当あちこちが傷んできます。設備って、機械類の組合せで出来上がっていますから、当然ですね。
自動車や家電製品だって、それだけ持てば十分でしょう?
(それだけ持たせるには、それなりのメンテナンスも必要ですが。)
さて、ここで問題が出てきます。
「どうやって改修する・・・?」
改修のことがまったく考慮されていない建物も実際にあります。もちろん、もともと30年なんて使用しないつもりの建築物はそれでOK。用途と目的に応じた造りで良いのは当然です。
問題なのは、例えばマンション。35年ローンで購入しても、途中で改修は必要。
なのに、
・配管類がびっちりで、手も入らないパイプシャフト。
・立て管類が各住戸内を通っていて、管を取り替えるのがすごく不便。
・機器類の搬入、搬出口がない。
・設備の設計図が無い。
将来の改修について、想像力をはたらかせれば、こういった事態は防ぐことができます。
設計のときに、または購入のときに、ちょっと想像してみませんか。