2009年10月14日

製図試験を終えて

去る11日、製図試験を受けてきました。


前日から、すさまじい天候。
晴れたり曇ったり雷が鳴ったり雨になったり地震まであったり。

試験中も、自信、いや地震こそなかったものの(自信も無いですが)、
一番窓際の席では明るくなったり暗くなったり目に悪そうでした。
すぐカーテンは引きましたけど。

前日持ち物チェックをしていて、受験票の持ち物リストで点検して、OK。
……ふと試験会場名を見ると、会場名の後に「上履持参」と書いてあります。

うわ。

あわててスリッパを入れました。
持ち物リスト部分には、全会場共通のものだけ書いてあったんですね。
きっと忘れる人多いだろうなぁと思っていたら、昇降口(会場は高校の校舎でした)でスリッパを売っていましたよ。200円。


例年と違う会場だったので、どうやって行こうかと思っていましたが、
たくさん歩くのはダメージ大きいだろうと予測して、
バス路線を調べておきました。
高校が会場ですから、通学用にバス停が近くにあるはずですよね。
やっぱりいくつかの路線が前に止まるようで、よかったよかった。

試験会場には、あまり早く言ってボケボケ待っているのも無駄なので、
説明会市の10:45の30分前くらいに着けばいいや、と思いました。
19分到着のバスにしました。


そもそも、本業の方がいろいろ佳境に入っておりまして、
試験どころでなくなっていました。(学科の時も、そんな感じ……)
午前4時頃までかかって仕事を片付け、配送郵便局へ行って即発送。
連休明け到着を確認して家に戻り、6時まで製図復習。
1時間寝て7時過ぎに起きて、8時には試験セットを持って家を出て、用務先へ。
そこから直接会場へ赴き、10:30頃、試験室に入りました。

軽食や飲み物は、郵便局の帰りに買っておきましたから大丈夫。
問題は、試験終了まで起きていられるかどうか。そう思っていました。
(できるかどうか、なんて二の次状態)

会場外の歩道では、寒風吹きすさび雨粒変幻に舞い駆ける中、
N学院とS学院のアルバイトたちがお仕事に励んでいました。
かわいそうなのでパンフを受け取り、濡れ濡れスーツのおじさんが
くれる「ウマ」ももらって、「住所氏名受験番号を書いて」のお願いには
「ごめんなさい、寒いので早く暖まらせて下さい」と断って
そそくさと敷地に入って行きました。
(たくさん着込んで行ったんですが、本当に、寒かったんです)


昇降口には「靴袋」が置いてありましが、小さすぎて入らない。
多分要るだろうと持って行っていたビニール袋(靴用と傘用)に入れて(トイざラスの……)、試験室へ。
学科の会場だった大学と今回の高校では、だいぶ雰囲気が違いました。


試験室内は十分に暖まっていました。
あまり見なくなった、低圧蒸気用の鋳鉄製5細柱放熱器。
最近は、耐震対策として全ねじボルトで壁面に固定してあるんですよね。
重たいですからね、倒れたら結構ダメージ食らいそうです。
ワタクシ以外は全員着席のなか、奥の席まで行くのが、少し恥ずかしかったのでした。

着込んでいた服を脱ぎ軽装になってから、製図板セット。
ウマは使ったこと無かったんですけど、折角もらいましたのでセットしてみて。
でも、やっぱダメ。やりづらい。申し訳ないけど、要らない。
あとは定規やら刷毛やらシャーペンやら電卓やら、バラバラに並べて準備完了。

あとは説明が始まるまで、……意識を失いそうになりながら、へばってました。



何たって、初受験です。全く勝手がわからない。

試験対策の学習など、やらなかったわけでもないのですが、
実戦となると感覚が全然違いますよね。

一通りの説明があって、また、空白。
配られた問題・解答用紙を伏せて、しばし目を瞑って、トリップしそうになりつつ。



初めの合図とともに、試験会場名、受験番号、氏名を4枚の紙に記入。

「計画の要点」が横版だったり、面積や基準階有効率(って言うんだぁ……)の計算欄が右にあったり。


課題文は。

台形敷地。あらあら。
カーリフト、地下の機械式駐車場。あらあら。
事務室面積指定なし。あらあら。
何と、車のショールームとは。「展示用の貸スペース」って言えるのかねぇ。
で、オープンスペース、と。
排煙について書かせるのか。
照明器具のレイアウトも描くんだ。
あらら、部材表にスラブもあるのね。


……そんな感じで読み進んで行きます。
ただ、淡々と。
何せ、体力的には疲れ切っています。
疲労と眠気が、気負いや緊張を適度に除去してくれたようで。

「試験日に向けて睡眠を良く取り、体調万全で臨みましょう」とは
良く言われることですが、意外に逆もいいのかも、なんて。


読み取りはしっかりやらねば、ということで、まずサッと全体を読んで、
今度はもう一回じっくりと、ビジュアル化しながら読み取っていきます。
図示すべき項目についても、すべて箇条書きで書き取って。

何にしても、訓練が足りませんわな。結構ここまで時間を要していました。
一通りビジュアル化して、ボリューム出しなどしているうちに、13時近く。
ここで、「計画の要点」を一気に書きました。とは言え、時間がかかるかかる。
40分くらい費やしてしまいました。

その後スパン割と事務室レイアウトに試行錯誤。
7m×7mの5スパンだと丁度いいけど、それだと事務室が不整形。
(今思うと、センターコアの発想は全く無かったようで)

この頃には、早々と作図にとりかかる御仁も。
え、今から……?
ま、そんなに慌てても仕方ありません。
睡眠不足と疲労感は、ここでも役立ちました。

6×6にしたり、6×8にしたり、変スパンにしたり。
レンタブル比が、なぜか70%を切ってしまって、またまた試行錯誤。
1階と関連させてのコア位置と基準階プランがまとまるまって
1/400スケッチが何となく出来上がったら、14時30分になってしまったのでした。

作図は遅いはずなので、そろそろ取りかからねばなりません。
1階、基準階、断面、梁伏と、大枠から描いていきまして。
柱やら外壁やら梁やら、4面同時進行で描いていきます。


この辺までは、ペットボトルコーヒーを飲みつつ、
甘いものをちょっと口に入れつつ、時々手を休めたり目を休めたり
トイレに行ったり、余裕こいていましたが……。

ふと気付くと既に15:30に。あらあら、ペースアップ。

また気づくと、16:00だ。これは、ヤバいね。
以後、フリハンモード突入。
字は踊り線は撓り、家具は歪み崩れ膨張し……。

ええと、あと描き込んでない項目は、と赤鉛筆で項目をチェックしつつ、慌てて書き込みを続け……。


「あと5分です」の頃に、ようやく要求項目を一通り書き終えた
(と思った)のでした。

飲み物も、おにぎりも、甘いものも、ほとんど手つかず。
手をつける暇もなく。

兎にも角にも、『未完のW』だけは、避けられたと思ったのでありました。



こうして、製図試験初年度は終了です。


放心状態で、答案回収を待ちます。


結局、N学院の人にもらったウマは使いませんでした。
ウマどころか、後半は製図板背の脚も畳んで平べったくして使いました。
三角定規不使用。丸テンプレート不使用。0.9mmシャーペン不使用。
製図用テープ不使用。図面押さえ(鉄の板)不使用。三角スケール不使用。
蛍光マーカーペン不使用。タオル不使用。

使ったのは、
製図板(平行定規は使わず)、
0.5mmシャーペン1本、消しゴム(角、ペンタイプの2種)、
テンプレート1枚(丸・三角・四角、六角はテープでふさいだ)、
字消板、刷毛(最初のうちだけ)、30cm直定規、15cm直定規、
電卓、時計、赤色鉛筆。
でした。いろいろ道具を駆使している場合じゃなくなってしまいました。
……これだけでいいかも、なんて思ったりして。


荷物を片付けて、控えてきたバス時刻を見ると、あれ、5分前。
急いで試験会場を後にし、学校前のバス停に行きました。
4人くらいしか、乗りませんでしたね。
みんな歩いたのかなぁ。車で迎えにきてもらっていた人も。


帰って飯食って、爆睡です。
もう、どうにもなりません。


で、ボチボチ再現図を描きだしますと……。

結構あちこち、怪しいですね。
何描いたが覚えてない。ってことは、
あまりよろしくありません。


ま、ユープラ出して、皆さんの答案を見て、
次につなげましょ、ってことで。


(「製図試験を終えて」おわり)
posted by けろ at 09:53| Comment(12) | TrackBack(0) | 建築士試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした
お互い良い結果が出る事期待しましょう
自分は軟弱なのでK18からTAXIで行きました、校門前で降ろしてくれりゃいいもののご丁寧に玄関前まで行ってくれて校舎内に入ったところでメーター上がるか!でしたが。。。。(><)
しかも校舎に入ってからスリッパも忘れに気がつくし(これ前日昼まで覚えていたのに見事バッグに入れ忘れです)なんだか落ち着かない朝の状況でけろさんの事がすっかり飛んでました(すみません)
でもたまたま自主勉のNoriさんとは同じ教室でした。(コムの受講生でウラの自主勉というネィティブなメンバーです)

で、今日早速でかい間違い見つけて落ち込んでますが
この試験は今回はダメだった&が受かりオレは絶対受かってるはず≠ェ落ちる不思議なジンクスがあるようなので多少落ち込んでた方がひょっとして≠ニいう期待が持てるのではと思ってます(笑)

ではでは これからも宜しくです
Posted by ocha at 2009年10月14日 15:45
けろ様、設計製図の試験お疲れ様でした。
今年の設計製図の試験については、実のところ、どこが落としどころかは12月まで誰もわからないでしょう。
噂では、計画概要と空間構成がキーポイントになりそうです。
今年は、斜線制限の関係から、最高高さが35m以下が条件となっていますが、31mを超えると非常用エレベーター、中央管理室が必要になる事から、事実上、建物の高さを30.9m以下にする必要があったようです。(7階建てなので、1階階高5.0m、2〜7階階高4.2mが上限となります)
事務所の無柱空間の要求から、大梁せいは1,200程度と考えると、梁下寸法300を確保する為には、階高4.2mとすべきですが、日建学院他の模範エスキース・図面は階高4.0mとされていました。
今回は、延床面積5,200u〜5,800uが条件で、要求室の面積は受験者が任意に設定する事になっていたようなので、ある意味どのような空調方式・給水方式も可能だったようですが、ほとんどの受験生は、空冷ヒートポンプ・直結増圧給水で計画した例が多そうです。
12月の結果発表まで、何が起こるかだれもわからない感じですね。
Posted by masa at 2009年10月15日 00:30
Ochaさん、お疲れさまでした。

8mスパン、偏心コアでやっつけましたが、
再現起こすと、確かにいろいろ見えてきますね。
まあ、今後の糧に……。

ひとまず「未完W」だけは避けたので、どういう判定になるか、座して待つのみです。
Posted by けろ at 2009年10月15日 08:17
masaさん、こんにちは。

規模からして、31m超は無しと決めつけました。

基本、意匠設計者には、空冷PACで描くのが無難だと思います。
冷発置いて各階AHU+FCUなんて、付け焼刃では無理です。
二言目には「何m2必要?」「床面積の何%くらい?」という発想なので……。

それと同様に、設備屋が意匠図・構造図を描くにあたって『あり得ない勘違い・認識の違い』をしてるんだろうなぁと思っております。
それが緩和できた時、合格レベルに達するような気がします。

何にしても、ハードル高いです。
Posted by けろ at 2009年10月15日 08:24
個人的な印象では、今年度の合格率は、45〜49%としそうな感じがします。
平成22年度、平成23年度で設計製図の試験の受験が可能という事ですが、初年度という事で若干の緩和がありそうな感じがします。
合格率30%程度だと、日建学院も総合資格も顔がたたないでしょう。(日建学院は予想がおおはずれだったですしね)

Posted by masa at 2009年10月16日 01:43
制度変更初年度でしたから、事前予想は大変だったと思います。
けど、仕方ありませんね。
傾向が無いんですから、対策も立てようがありません。
発表までは、再現図を元にいろいろ思い巡らすしかありません。

masaさんも、よろしければご参加されては。
http://www.ura410.com/03_seizu/user_P/setumei_u_planning.htm
ワタクシは、かなりお世話になりました。
Posted by けろ at 2009年10月18日 23:42
再現図による、T・Uランクの検証は、かなり重要な意味を持つでしょう。(実際これでしか、合格レベルを知る方法はありませんから)
改正初年度という事なので、今までのデータはあまり意味を持たないかもしれませんが、基本的な判定条件はそう変化はないような気はしますね。
Posted by masa at 2009年10月19日 00:55
けろ様、私事ですが、10/30より、大阪に転勤になりました。
転居先のインターネット環境が整っていないので、しばらくアクセス不能となると思います。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by masa at 2009年10月30日 00:51
masaさん、お知らせありがとうございます。

急な転勤、大変ですね。
業界全体が大変なので、文句言うわけにもいかず。

ともかくも、一層のご活躍をお祈り申し上げます。

また、落ち着かれましたらお越し下さいませ。

関東と関西の設備の違いなど、住んでみてお気づきの点がありましたら情報いただけると嬉しいです。
Posted by けろ at 2009年10月30日 13:42
設備手帳は、建築設備(空調・衛生・電気設備)の技術者、業界関係者向けに特化した情報サイトをです。宜しくお願いします。
Posted by 設備手帳管理人 at 2009年10月31日 16:03
設備手帳管理人さま、いらっしゃいませ。

ご紹介、ありがとうございます。

こちらこそ、よろしくお願いいたします。
Posted by けろ at 2009年11月02日 02:08
ご挨拶
お忙しいところ、恐れ入ります。
設備手帳というサイトを運営しております。
設備手帳は、建築設備(空調・衛生・電気設備)の技術者、業界関係者向けに特化した情報サイトです。宜しくお願いします。
Posted by 設備手帳管理人 at 2009年11月05日 22:50
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