でも、「それって、本当?」と疑問を抱くことも無いわけではありません。
「エコ」や「温暖化対策」を名乗りながら、その実は逆をやっちゃっているんじゃないかな、という疑念が出てくること。
「環境のために……」とか「地球のために……」「次の世代のために……」
言ってることは良いことなのです。
理念は良いと思うのです。
中身がどうであるか。それが肝心です。
そうでないと、単なる自己満足にしかなりませんから。
「環境」をダシにした詐欺の片棒を担ぐ羽目に陥るのは、残念ですからね。
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1.エコカーを開発しました。皆さん、買ってください
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本気で考えるなら、自動車会社は縮小しなくちゃならないと思うんです。
エコな車は、救急車とか、パトカーとか、公共の用にどうしても必要な車両として使うだけ。
民生用は、どんどん縮小しなくちゃならない。
そうでもしないと、二酸化炭素排出量なんか、劇的に減りはしません。
車は使いたい。でも良い子っぽくしていたい。
だから、エコカーを買って誤魔化しているんだとしたら、
そんな「エコ活動」に意味はありません。
大きくて重いエコカーと、小さくて軽い軽自動車と、
果たしてどっちがエコでしょうか。
自動車会社が利益を上げるということは、
石油資源の枯渇促進と二酸化炭素排出に貢献していることに他ならないと思うのです。
いくら「エコ」カーでも、ガンガン宣伝して、たくさん売って
大儲けしているようじゃ、「エコ」でも何でもありません。
「そっか〜、環境にいいのかぁ。じゃ、エコカーを買おう」
違う。
本気で「環境のことを考えて」と言うなら、
車を買わない、使わない、ということ。
ワタクシにはそう思えます。
実際の世の中は、どうでしょう。
毎年大量の車を生産し、販売し、使用しています。
道路を造りトンネルを掘り橋を架けています。
もしほんとうに「二酸化炭素排出量の削減」が急務であるなら、
自家用自動車禁止法くらいのものは必要なはずです。
しかしながら、そんな話は聞いたことがありません。
となると、大して「急務」ではないということなのでしょうか。
そんなことをして我が国の基幹産業の一つである自動車産業を衰退させてしまっては国際競争力が低下し国民の生活水準が低下するので、他の手段を優先的に採用しよう、ということなのでしょうか。
天秤に掛けると、やっぱり「環境」よりも「経済」のほうが大切。
正直に、そう言うべきなのかも知れませんね。
ある意味、アメリカは正直なのかもしれません(ゴア氏はそうではないかも)。
「レジ袋撲滅運動」を横目に、疑問を感じざるを得ませんでした。
どうなんでしょう。環境省さん? それとも、経済産業省さん?
はたまたトヨタさん?
ま、究極を言えば、「人類が活動を停止すること」が地球環境保全には一番良いはず。
それはイヤだから、エコだ何だと言って、少しは気を紛らわそうと
自己弁護しているだけに過ぎないのかも知れません。
(「環境に配慮?(1)」おわり)
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