暑い予報ではありましたが、そして確かに暑かったのですが、
でも他の受験地の人たちにはうらやましいくらいの気候だったのでしょう。
校舎西側の教室でしたので、午前中は快適。
午後は日が差し込み始めると気温もグングン上がった感があり、
やはり結構暑く感じました。
でも風があり、教室後方の席で開け放した後方の引き戸を通じて
よく空気が動いていました。
ので、汗がダラダラ滴ることもなく、
足が火照るくらいで済んでいました。
今年は年初より忙しい日が多かったように思います。
特に4月以降、そして試験直前に至っては、
「もう試験どころじゃないっ!」
という感じもありました。
いっそ、休んじゃおうかなぁ、試験。
って言うくらい。
でもそれじゃ、受験料が無駄にもなるし、
とにかく行こう、と足を運びました。
受けるからには受かったほうが良いのは山々ですが、
ちょっとそのレベルには達していなかったようです。
心当たりあり過ぎて、納得せざるをえませんが。
ま、落ちてりゃ世話ないし、
受験料はやはり無駄になったわけでもあるんですが。
それでも昨年よりは出来たようで、
まあそりゃ、昨年よりは学習が進んだからで当然でもあり、
ちょっとはアップしたようです。
さて、今年までの調子で学習を進めていても、
来期は合格圏内の点数が見えてくるはず。
そろそろ、重心を傾けて取り組んでいかねばなりません。
くだらねぇブログ書いてる暇があったら、勉強しろってんだ。
まあ、そういうご意見はごもっともで、至極真っ当な助言であるのですが、
それはそれ、これはこれ。
受かろうが受かるまいが、是は是、否は否として、
意見表明や考察は続ける次第です。
『試験以外の何もかも投げ打って一途に取り組む』
そういうの、好きじゃないんです。
っていうか、そこまでしなきゃ受からないんだったら、
ワタクシは撤退しなきゃなりません。
何もかも投げ打つことはできないので。
『ウツワじゃない』ってことで、諦めるしかありません。
分不相応なモノを目指していたんだと、反省することにします。
世界記録を目指してるんじゃないんだから。
前人未到の境地を目指しているんじゃないから。
「建築士としての『最低限』の知識」なんだそうですから、余裕でパスせにゃなりません。
ま、ワタクシの個人的な見解というか、ポリシーでしかありませんが。
とか、余裕かましたこと書いている割には、
試験後は精神的にも体力的にも、崩壊しました。
出過ぎていたアドレナリンが事終わって急激に減少したのか、
体が言うことを聞かなくなりました。
27日夜から翌28日、必死で(文字通り!)仕事を続けていたのにも拘わらず、
なぜか進んでいかない。
やってもやっても、『終わらないっ』『なぜっ?』
1、2時間仮眠しても、眩暈が取れない。
うん、そういえば、周囲の人たちは若手の人が多かった。
やっぱ、トシを感じます。
二級の時も、周りはハタチ前後くらいに見える人ばかりだったし。
もう、力任せに押せ押せで無理が効く年代じゃないんですねぇ。
建築設備士も徹夜明けで受けに行って一度落としてますから、
単にスケジューリングのダメさ加減とも言えますが、
体がそれに付いてこれなくなっている、と。
(「平成20年度学科試験」おわり)
【今年の予想】
例年に比べて、受験者数は多かったのではないか。
→設備屋さんに、急遽受験資格が与えられたため。
「とりあえず、受けてみる」という人、結構いました。
平均点は、比較的低かったのではないか。
→急遽受験した設備屋さんの点が低かったから。
何名かの知人、さっぱりだった、との由。
中には余裕で得点できている方も居ますが。
ポテンシャルと学習量の差。歴然。
よって、大多数の意匠屋さんには、チャンス広がる。
→合格が見込めない層が最初から多いため、
合格率が低くても影響を受けにくい。
逆に足きり点切り下げなど、メリットが大きい。
昨年同様の合格率なら、合格可能性がアップ。
ここ1、2年は、この傾向が続くでしょう。
でもその後はわからない。
『意匠屋の鼻を明かしてやる』
受験後にそう宣言している方もチラホラ。
彼らが真剣に取り組み始めると、逆にパイを食われることになります。
さてと、ワタクシも真面目に頑張らないと。
「学科に受かっても、意匠製図があるよ」
……ああ、そうだった。
てぇへんだ、てぇへんだ。
良心的と言っていいのかどうかわかりませんが、当初の速報では、製図講習の受講を勧めていながら数日後に電話で見送った方が良いと連絡してきた予備校もあったようです。
今年は、現行の試験の最後なので、かなり補正点に期待している受験生も多いようですが、試験委員の考えはどうなのでしょうか?
来年からは、学科・製図共新制度に移行しますが、内容的に現行とどう変わるのか、試験委員の考え方が気になりますね。
「通常の設備技術者の一級建築士取得がリアリティをもつような制度設計」は考えてくれているのでしょうか?
う〜ん、どうでしょう。
既存の「一級建築士」制度自体を、根本的に再考すべき時期なのではないかと思います。
建築家と技術者の区分と定義付け。
ともかくも、ここ暫くは猫の目の制度&運用に翻弄されそうです。
それぞれの、設計実務者の予想実数は、70%程度が設計実務者として、30年間実務に携わるとするば、意匠・生産系で、29,400人(現状はほぼ65,000人)、構造系で8,400人(現状はほぼ12,000人程度?)、設備系で4,200人(現状は建築士で1,000人、建築士以外で10,000人程度?)となり、ほぼ現状の技術者総数の1/2の人数となります。(国土交通省の政策としては、単純に人減らしをする事が目的なのかもしれません)
「気がついたら、必要な専門家が足りない」
という状態になるのでしょう。
「技術立国」なんて言葉が死語になりつつあります。
医師数については、米国の約1/6であり、建築士数が米国の3倍(二級、木造も合算すれば約10倍)という状況も異常です。(米国の場合は住宅等は建築技術者のかかわる必要は無いので状況は異なります)
米国では、建築設計に関しては施工図レベルまでの作図と施工管理が要求されている事を考慮すると、現在の日本の建築設計では、一級建築士で、1,000人/年の合格者が適正レベルであり、それ以外の専門技術者が協力すれば良い事になります。(米国で可能な事が日本でできないのが良くわかりませんね?)
日本の建築設計の問題点は、施主対応に時間をかけすぎている事、施工費に対して設計費が安い事により適正な利益を得られない点にあります。(構造偽装事件もそこら辺に原因があるのですが、医療費同様、国の発注する設計料を抑制する為にそこにはあまり触れたくないのでしょう)
その様な状況で無理な規制をかければ、結果的に必要な技術者は増えない状況になる訳です。
一級建築士(建築家)が、米国の3倍で、技術者が1/10という状況を見ると、日本がいかに建築士を優遇しているかがわかりますね。 (ちなみに、技術士は建築士資格がある為、土木中心の建設部門はあっても、建築部門はありません)
そのうち大半は土木技術者です。
アメリカのPEと日本の技術士とは、経緯も位置づけもかなり異なると認識しています。
が、現在では技術士を「PE-jp」ということにしています(かつては「CE:コンサルティングエンジニア」と呼んでいました)。
設備技術者は、建築設備士の次はいずれ技術士を目指したい、という意識があったため、「建築士」の方には目が向いていなかったように思います。
電気電子部門の「電気設備」に合格しても、
衛生工学部門の「空気調和」「建築環境」に合格しても、
『それは設計資格じゃない』というのが国交省の正式な見解ですよね。
文部科学省(以前は科学技術庁)の管轄資格なんて、構ってられない、というところでしょうか。
いずれにせよ、建築家と技術者とは別の職能のはず。
でも当たり前の事が、当たり前にならない。不思議。
まあ、止まってるバスに白バイが猛スピードで突っ込んで警官が死亡したら、バス運転手は有罪になってしまう国柄。
道理は引っ込むしかないのです。
建築設備士の資格のみの合格者は、約37名、受験者は600名弱ですので、合格率は、37/600≒0.061→6.1%、日刊建設工業新聞の報道によると、建築設備士資格保有者の合格者は67名、受験者は1,162人なので、合格率は、67/1,162≒0.057→5.7%(実受験者の合格率は6.6%)となっています。
報道によると、「全体の初回受験者の学科試験合格率(8.8%)と比べると、極端に低い合格率ではなく、準備期間が短かったことを考慮するとむしろ善戦しているとの見方もあり、国交省は「地道に受験して資格を取得してほしい」(住宅局)と話している。」そうです。
地道に努力して、はたして間に合うのでしょうか?
いくらなんでも勉強しなさ過ぎでした。
来年は、学科通過します! (という意気込みで)
> 地道に努力して、はたして間に合うのでしょうか?
設備技術者が地道に努力している間に、
「設備設計のできない設備一級」が量産されていることでしょうね。
住宅局、何を目指しているのやら……。