(いつの間にか、過ぎていました)
一級の受験資格が出来てから、他の一級受験者とお会いする機会があり、
「設備」ってホントに知られていないんだなと実感しまして、
何らかの説明でもできれば、という気持ちで始めたものです。
「設備」とひとくくりに呼ばれるけれども、
「機械設備」「電気設備」の大きく異なる2領域があることを、
建築士会の役員をやっているような方さえ知らなかった。
その事実に驚愕したものです。
よくそれで、設計事務所を経営していたなぁ、って。
「知らない」のに「設計者です」って、押印していたのかなぁ、って。
それ以前にも、
照明器具やスイッチやコンセントをプロットしただけの図面で、
「電気設備図です」とか、
衛生器具と給排水箇所をプロットしただけの図面で
「衛生設備図です」とか、
エアコンの室内機のみプロットして"エアコン設置"と文字で書いただけの図面で
「空調設備図です」とか、
びっくりすることも多々ありました。
そんなわけで、「設備って、設備設計って、こんな感じ」というブログがあっても
良いのではないかなと思って、あれやこれや書こうと思ったわけです。
けれどもそうこうしているうちに、
建築基準法や建築士法が矢継ぎ早に改正され、
設備設計一級建築士などという資格が創設され、
設備の設計にかかわる業界全体(小さい業界ですが)何やら妙なことになってきてしまいました。
そんなわけで最近は、改正後の建築士制度に対する批判的な記事が
多くなってきてしまいました。
非常にまことに少ない読者とは言え、
制度の本格稼動の前に、問題点を抽出・告知しておく必要性を
感じているためでもあります。
一般的な意匠屋さんの考え方と、
設備屋(と言っても、ワタクシの個人的な思考パターンですが)の考え方との違いを
文章として整理していきたい、というメモ的要素もあります。
できればご覧になった方々からコメントを頂戴し、
ワタクシ自身の考え方や思考が深まっていけば尚良いのでは
という期待もあります。(masaさま、いつもありがとうございます)
ここ数カ月は「設備設計一級建築士」という単語検索に引っ掛かって
お越し下さる方が増えてきたようです。
JAEICから講習の要項が出てきた頃からでしょうか。
受講しようと思った、意匠屋さん。
ええっ? そんな制度いつの間に? と驚いた設備屋さん。
そんな方々の検索かなぁと、勝手に推測しております。
ともかくも、「設備設計」関連の業界に身を置くものとして、
現場の立場からの情報発信を続けていきたいと思います。
今回もお越し下さいまして、ありがとうございました。
多少なりとも何か感じるところがございましたら、
今後とも、たまーにお越し下さいませ。
また、反論等もご遠慮なくお寄せ下さい。
どのような議論も、なるべく多様な立場からの論点が必要だと思いますので。
(「いつのまにやら2年」おわり)
【付記】
まあ、反論いただけるような方(主に意匠屋さん?)に
見ていただけるような立派なものではないことも
確かなのですが。
設備系の掲示板は複数存在しますが、設備の立場から発信する形のブログはなかなかありません。
これからも、貴重な意見の発信をお願いいたします。
あまり読みやすいブログではないような気もしますが、
時々ご来訪いただき、情報をいただけるととても助かります。
これからも、よろしくお願いいたします。
けろさんは、設計、施工管理をされていると、かってに解釈している者ですが、
私は現場で働く者なので、別視点(上の方)のお話は非常に有益な話が多いです。
これからもよろしくお願いします。
あと、けろさんには、この場をお借りして申し訳ないと思いますが、
masaさん、某フォーラムでは、有益なお話や返信、誠にありがとうございます。
私も、勉強になっています。
特別めでたいことでもありませんが、
一応続いているのだなと実感しました。
(まったく記事のない月もありますが)
ワタクシは正確には
「設備の設計・監理の『補助』をしている者」
になりますでしょうか。
二級事務所の登録をしておりますので、
RCなら300m2までは「設計」できるのですけど。
(法の条件の範囲内で)
設計とはモチを絵に描くだけの役割。
でも、作る人がいないとモチが出来ません。
味も食感も作り手の腕にかかっています。
なので、現場の方を尊敬しています。