2008年06月17日

宝の持ち腐れ

とある、施設。

立派な中央監視システムが設置されていました。

分散して建築されている数棟の建物を集約した装置。
設備機器類の運転状態、ダンパ開閉状況、空気温度・温水温度の計測、
などなど。
それらがリアルタイムで表示され、記録され、
運転パターンの変更、制御値の変更も任意にでき、
中央監視室ですべて一括管理できるようになっていました。


でも。


各所にある自動制御盤の盤面の切り替えスイッチはすべて「停止」

温度・湿度制御による自動運転のはずが、
「時々気になったときに『手動』に切り換えて運転する程度」

温度関係のデータも
「まったく見たこともなし」

中央監視盤の液晶モニタ上で、淋しく明滅する緑や赤の点たち。

「これ、警報ですよね?」と問うも、

「え〜? よくわかんない。さわったこともないし」


二、三千万円は投入しているであろうに、ね。


「自動運転には、してないんですか?」

「電気代がかかるから……」


短期的に電気代を節約して、
長期的にダクトや配管やファンの傷みを
早めてしまっているような。

ライフサイクルコスト的に考えて、
果たして節約になっているのか。


せっかく金をかけて設置した中央監視。
適切に運用していれば、電気代もそこそこ抑えられ、
設備機器類の寿命も縮まないように思えるのですが。

設置した装置を有効に活用すれば、
トータルのコストも抑えられると思うのですけれども。


しかし。
経常費は自分たちの部署の予算で出さなければならないけれども、
設備更新は国費補助が出るから良いんだとか。


文字通りの『持ち腐れ』ではないかと思ったのでした。


身近な建物の制御系、『持ち腐れ』になっていませんか?


(「宝の持ち腐れ」おわり)
posted by けろ at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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