何が映えるのだと世に問う。
輝く、ステンレスパネルタンクである。
それほど目立つわけでもないし
人によっては存在に気づくこともないかもしれない。
しかし、意に留めるならば
鏡面仕上げではなく控えめなくすんだ輝きをその身に
堂々と屹立する威容に気づくことができるのだ。
飲料水。
この地球上で、生物がその生命活動を維持するために
欠かすことの出来ない物質である。
それを貯留し、供給する。
「命の水」
まさに、そんな存在を
このタンクの中に宿しているのである。
ただの桶ではない。
しかるべき配管が、しかるべき繋がり方でもって
適所に接続されていて
機能を果たしている様子がわかる。
昔むかし、近藤某らが叫んでいた如く
ギンギラギンであって、しかもさりげない存在。
嗚呼!
屋外に置かれた給水タンク、
設置とかメンテとかそういう意味では大層よろしいのだけれど
セキュリティという観点からいくと
どうなんだろう。
屋内の受水槽室に据えておいたほうが
より安全と言えるのじゃないだろうか。
あとは、その優先度と
コストの問題なんだろうけど。
(「ギンギラギンにさりげなく」おわり)