2023年11月30日

浜松市の蓋たち

浜松市の路上にて。


蓋を、眺める。



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浜松市の旧市章に「下水道」の文字を入れた
数多く見られる蓋である。



蓋の地のデザインは
もっともっと一般的な古いものもある。


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これには「合流」の記載がある。
先ほどのものには無いけれど、
書いてないものはわからん。



公設桝なのだろうか。


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旧市章が大きく載っていて
中央に「下木」。

に見えるけど、当然「下水」だよね。

「げぼく」にしか、見えないんだけれども。

ま、ワタクシは業界の中では「下僕」的立場には
違いないわな。



「雨水浸透井」と書かれた、
小口径の蓋。


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浜松市の旧市章の中央上にちっちゃい点があるのには
ちゃんと意味があるのだ。

遠州灘の波を表す縁辺は
白抜きの「公木」の文字を形作っているのだから。

「公」と「木」を合わせて「松」になるのだ。


「公」の字の「ム」の部分を区切る要素として
「・」が入っている。

……と、説明されている



がしかし、
明治44年制定の市章は
平成17年に 新しいものに更新 されている。



それ以降に設けられた蓋類には
新市章があしらわれている。


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仕切弁の楷書体が戦国っぽい感じ?



地下式消火栓の蓋には
微妙に色が残っているが
だいぶ剥がれ落ちている(もしくは汚れて見えなくなっている)
感じがする。


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四角いのは、CCB用の蓋だろうか。


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なんとなく、札幌ドームのロゴ っぽい感じも
するかな。
(「浜松市の蓋たち」おわり)
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2023年11月29日

休日……

道の駅の壁に、貼ってあった。


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上に並ぶ、指名手配リスト。

まあ、良く見かけるやつだ。



が、ヒトの顔と名前を覚えるのが得意ではないワタクシにとっては
あまり意味をなさない。

しかし、そういうのが得意な方もおられるのだから
意味はあるのだ。

特技、だよね。



そして。



ローマの、ではない。

オードリーでは、ない。

地元の、観光ポスター。



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「サローマ」って、何? って思った?


佐呂間町の観光キャッチフレーズ なのだ。



「なんもないべさ」


田舎に行くと、地元の人たちは言う。



けれども、そこにかけがえのない価値を見出す人も
少なくはないのだ。


いや、常に都会の喧騒に、
人波に溺れる中での孤独感に
苛まれ続ける都市部の人にとっては
「なんもない」こそが癒やしであり開放であり希望であったりする。



実際にそこに居住するとなると
収入源の問題とか医療とか教育とか
とたんに不安も募ることだろう。


だがせめて、「なんもない」ことを
非日常として体感しに行くには
ふさわしい場所なのではあるまいか?



サローマの休日。



いろんな休日が、あっていい。



平和であればこそ。

健康であればこそ。
(「休日……」おわり)
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2023年11月28日

揃わないデザイン

コンセントと、ブランクプレート。


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上下のズレ加減、ちこっとナナメ加減、
近くでもなく遠くでもない離れ加減、
なんか、気になる。


ただ、分電盤の回路番号やG回路であること、
用途についてしっかり記載してあるのは
たいへん好ましく思うのであった。



上方へ目を向けると
これまた微妙な加減であるように感じるのだ。


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エアコンのリモコン類は、
今はこういうデザインが一般的となった。

厚みがあって、液晶ディスプレイがあって
操作ボタンがあって。
すると、こうなるのは必然か。



まあるいフォルムの照明・放送のプレートとの
コンセプトの違いが如実である。



別に規格があるわけじゃなし、
各社各様の勝手な操作系なのだから仕方がないのだが。


このへん、すっきりまとめたいなんていう意匠屋さんも
居るんじゃないかな。

デザイン知ったこっちゃないのワタクシでさえ
気になっちゃうんだからさ。



この4つのスイッチ・リモコン類の離れ加減、
施主の意向なのか(それは、まず無い?)
電気屋さんのセンスなのか
作ってみたら結果こうなっていただけなのか。
(「揃わないデザイン」おわり)
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2023年11月27日

大量の空気を

壁面に並ぶ、
空気の出入口。


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上のほうには、冷却塔の吐出ダクトが並び、
その下には、あまりにも巨大なガラリで埋め尽くされた壁面。



背後に控える施設のために
大量の空気を取り入れ、もしくは排出している場所。


施設正面の目立つ場所ではないけれども
裏手の、どちらかというと人目にあまり触れない場所には
違いないけれども
それでも否が応でも目についてしまう存在。



ガラリは、これくらい大胆に欲しいものだなぁ。



建具とか階段とかと比べると
大きさがより際立つのではあるまいか。


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あの階段、歩いてみたいねぇ!



どのくらいの通過風速なのか。


どのくらいの風切り音なのか。


そしてあの中身には
どのようにダクトたちが繋がっているのかどうか。



見る機会があるといいなぁ。
(「大量の空気を」おわり)
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2023年11月26日

ギンギラギンにさりげなく

これを「映える」と言わずして
何が映えるのだと世に問う。


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輝く、ステンレスパネルタンクである。



それほど目立つわけでもないし
人によっては存在に気づくこともないかもしれない。


しかし、意に留めるならば
鏡面仕上げではなく控えめなくすんだ輝きをその身に
堂々と屹立する威容に気づくことができるのだ。



飲料水。



この地球上で、生物がその生命活動を維持するために
欠かすことの出来ない物質である。



それを貯留し、供給する。



「命の水」


まさに、そんな存在を
このタンクの中に宿しているのである。



ただの桶ではない。



しかるべき配管が、しかるべき繋がり方でもって
適所に接続されていて
機能を果たしている様子がわかる。


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昔むかし、近藤某らが叫んでいた如く
ギンギラギンであって、しかもさりげない存在。



嗚呼!



屋外に置かれた給水タンク、
設置とかメンテとかそういう意味では大層よろしいのだけれど
セキュリティという観点からいくと
どうなんだろう。


屋内の受水槽室に据えておいたほうが
より安全と言えるのじゃないだろうか。



あとは、その優先度と
コストの問題なんだろうけど。
(「ギンギラギンにさりげなく」おわり)
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2023年11月25日

これも配管

山肌に、太いモノが2本。


駆け上がっていくのではなくて
流れ下ってくるもののようである。


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中には、水が流れるのだという。


「配管」と呼んで、
差し支えないのだよね?


「トンネル」に近いのかも、と思ったりして。


径が 1200mm と 1500mm だということだけれど
建築設備の管とは文字通り桁が違うね。



20mmとか25mmとかの細い配管をちまちま接続して延ばしていっても
積算上はごくわずかな工事費にしかならない。


でも、こんだけ太ましい管だと、
ただ直管を伸ばすだけでも
結構な金額になるんだろうな。



「ただ」なんて言っては、申し訳ないね。
これだけのモノを、正確に直線に通す、
しかもこれだけの勾配を維持しつつ。

いろんな力に対抗して。


すんごい手間も時間もかかることなのだろうから。



とてもとても大規模に見えるのだけれども
そして、地図にもしっかり残るであろう配管なのだけれども
上空に上がって俯瞰すると
きっと、地表にごくわずかに現れた
毛細血管に過ぎないのだろう。



ヒトの営みの、
なんと矮小なことか。



なのに、世界中で殺し合い、憎み合い、
蹴落とし合っているのである。


それぞれの事情をもって。


それぞれの正義を掲げて。
(「これも配管」おわり)
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2023年11月24日

建築配管とは異なる

高架に設けられた雨水排水管である。


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防振継手だったり、
TY継手のようでいてそうでもない継手だったり
支持金物だったり
配管の振り回しだったり
両受け継手ですらない合流だったり


普通の建築配管とはずいぶんと様相が異なる。



「建築」が「普通」なのかと問われると
それはそれで疑問なのかもしれないが。



ワタクシが普段見慣れていないということに過ぎない。



「普通」「常識」「当たり前」「当然」


これらは、その言を発する者の
極めて個人的体験に基づく感覚に依存していて
ちょっと異なるコミュニティや文化においては
全くの異質のモノに変化してしまうような
相対的なものであると言えよう。



だからこそ、
その「ちょっとした齟齬」が
気になってしまったりする。


それゆえに、
「なんかヨソ者っぽい」という感覚を抱くのであり
時として村八分的な集団イジメに発展してしまう。



ヨソ者を不審人物扱いすることもあるし、
逆にそれによって本物の不審人物を炙り出すことも
出来たりする。



寛容鷹揚であって
なおかつ慎重繊細。


言うは易し。


ワタクシとは対極の存在であることは
言わずもがな。
(「建築配管とは異なる」おわり)
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2023年11月23日

壁這う管

ちょっと、いろいろあった。
ま、世の中、いろいろなのだ。



さて。



外壁を這う、配管たち。


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勾配の要るもの、要らないもの。

まっすぐつながるもの、邪魔を避けるもの。

色を外装に合わせてみたり、みなかったり。

最初からついていたり、後付けだったり。



いろんな歴史を背負って
建物は建っている。


その歴史について、
誰も関心も興味も無かったとしても
そこに「在る」のは確かなのだ。



そして万象は諸行無常。


やがて、朽ち、崩折れ、無くなっていく。



長いようで、過ぎてしまうと短い
建物の在りようである。



いわんや、ヒトをや。



短い一生を終える者。

天寿を全うする者。

自らの意思で終焉を迎える者。

他者の悪意によって強制終了させられる者。



生ける者とて、

身体に病有りて闘病しつつ生気に溢るる者。

身体壮健なれども悩み多き者。



ま、いろいろ、なのだ。
(「壁這う管」おわり)
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2023年11月22日

ハイブリッド滑走路

日本の玄関口の一つ
羽田空港のD滑走路。



羽田発着の際にはいつだって見られるかというと
意外にそうでもない。



天候だったり、座席の加減だったり
使用滑走路や航路の違いにより
見えないことも多々あるのだ。



更には、機内モードにしたスマホを手に
待ち構えてないと、
すぐに離れて行ってしまうのだ。



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おお、いい感じの場所を通過した。

写真下側は、
多摩川の流れを阻害しないよう桟橋形状にしてあって

上側は、ふつうに埋め立てとなっている。



我が国初の埋立・桟橋ハイブリット構造 を謳っている滑走路なのだ。



ぼやぼやしていると、
すぐに離れてしまう。


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だから、意外と今まであまり撮れていなかったのだ。



ホント、建築に比べると規模がでっかいよね。


「地図に残る仕事」だよね。



建築設備は……。

地図にも残らないし、
図面にさえ、残ってなかったりするね。

嘘八百の「完成図」が、すべてだったりする。



「詳しくは、現地で!」


調べるしか、なかったりする。



デジタルデータでいつでも参照できる
正確な完成3Dモデルが欲しいなぁ。

でもそんな時代は、来るのかなぁ。



嘘八百の「なんちゃって完成3Dモデル」が出来る時代は
もうすぐ来るんだろうけれども。
(「ハイブリッド滑走路」おわり)
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2023年11月21日

有圧扇がついたよ

つけたてホヤホヤの
有圧扇だ。


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間近に見ると、凛々しいねぇ。

動いてたらちょっと怖いけどね、
停まってればカワイイもんだ。



最近では、取付枠にも名称や品番が貼ってある。
良いことだ。


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だってさ、既設の施設では
「この機器、いつのだろう?」
わからんやつが、多いじゃない。

こうやって表示してあれば、
紛失してしまいがちな取説を発掘しなくても
すぐにわかるのだから。


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電源ケーブルは、2本。


有圧扇用と電気式シャッター用と
別々に引いてきてある。


壁中に入っていって、
以降は躯体打ち込み配管内だ。



個人的には、打ち込み配管は
好きじゃないんだけどね。


何十年か後に何らかの改修をしたくなって
床や壁に開口を開ける際に
ぶち切っちゃうことがあるからね。


完成図を見たって、
具体的にどこに埋まってるかなんて
わかりゃしないからさ。



ガードが取り付けてないって?


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うん。


じつは、結構高い位置にあるのさ。


手を触れる危険性なんて微塵もないから
大丈夫なのさ。



外側に回ってみる。


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電気式シャッターが閉まっている様子が見えた。

なかなか、こういう姿を直で見る機会は多くないなぁ。



この後で、外壁フードを取り付けるらしい。

フードや防虫網越しだと
ここまでハッキリクッキリ見えなくなってしまう。


貴重な瞬間なのである。
(「有圧扇がついたよ」おわり)
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2023年11月20日

たくさん並べる場所がある

室外機置場に困る建物がある。


敷地に余裕がない。
屋根面にもスペースがない。
ドライエリア的な場所もない。
壁掛けで並べるにも厳しい。


いろんな理由で。



でも、余裕のよっちゃんで置ける
好条件の施設だって
無いわけじゃない。



23112001.JPG


どう?


とても贅沢なスペースじゃないの!

まだあと、何十台でも増設可能だねっ。


巨大なはずの、おそらく発電機室の
給気フードがあんまり大きく見えないや。



別の場所も、余裕綽々。


23112002.JPG


設備機器置場に
どこでもこのくらいゆとりがあると
なあんにも苦労しないんだけどなぁ。



屋内の機械室とかも、
ひろびろしてると、いいんだけどなぁ。



「営業的価値を生み出す面積」という視点に立つと、
無駄すぎるんだろうけどさぁ。
(「たくさん並べる場所がある」おわり)
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2023年11月19日

煙突に近いけど

屋上に据えられた、冷却塔。


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屋根の、結構隅っこに置いてあるから
(そもそも、そんなに広い屋根じゃない)
手前側を点検するのは怖すぎるね。



すぐ脇に、躯体の煙突が立っているんだけれど
冷却塔に近すぎないかなぁ。


煙中の成分が取り込まれちゃったりしないかなぁ。


硫黄酸化物や窒素酸化物が含有されてくると
冷却水系の腐食が気になるなぁ。


実態は、如何に!?
(「煙突に近いけど」おわり)
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2023年11月18日

開口部を避けて

クイッと曲がった、油通気管。


まっすぐ直上に伸ばさないで、
ナナメ45度に振って伸ばしてある。


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すぐ脇に、換気塔があるからかな。

煙突も近そうだからかな。



可燃物貯蔵所であるオイルタンクの通気口は
地上からの高さを確保するとともに
開口部からも離さなくちゃならないんだ。



ガソリンスタンドなんかでも、見かける。
隣地境界線から離すために。

スタンドのタンクは数が多いから
自ずと通気管も数多く並ぶ。



この写真では、2本。

地下タンク用に1本、サービスタンク用に1本
ということなのか、
タンクが2基あるのか、
よぉく観察しないと、判別はつかない。


通りがかりにちょこっと眺めるだけじゃ
ムリかな。
(「開口部を避けて」おわり)
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2023年11月17日

ガラリいっぱい

建物の正面じゃないから、
側面だから、
気にならない。

はず、なのだ。



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たくさんの、ガラリたち。


今日もたくさん、
空気を吸って、吐いて(どっちかな?)
イイ仕事してるかな?


シルバー色のままで、
石張りの外装とはだいぶ質感が異なるけれど、
これはこれでそれほど目立ってないような気がするんだよ。


ギョーカイ人の贔屓目かな。



外壁ガラリは、このくらい大胆に欲しいよね。

意匠屋さんに嫌われるのが嫌で、
計算上絞りに絞っちゃって、
すなわち面風速を上げに上げて
ゴォゴォと音をたてさせたくないもんね。

却って嫌われちゃうからね。



「あとちょっと、小さくなんないかなぁ」

「騒々しくなっても構わないなら……」


構うよねぇ、騒々しいのは。



静かな社会環境実現のため、
換気ガラリはなるべく大きくとりたいものである。


どこに設けるかについては
よく検討する必要はあるにしても。
(「ガラリいっぱい」おわり)
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2023年11月16日

こんな置き方もいいんじゃ

屋根の上に並べるとか、
外壁にずらりと壁付けにするとか、
屋外にまとめて置くとか、
そんな置き方をする、室外機群。



それらの置き場にも困る場合には、
こうやってもいいんじゃないかな。


23111601.JPG


鋼材で組まなくちゃならないけども
下に車を停めたり荷物を置いたりできるし
メンテ用の足場もある程度確保できるし
悪くはないじゃない?



たくさんのブラケットで支えたスリムダクトが
ちょっと気になるといえば、気になるかな。
(「こんな置き方もいいんじゃ」おわり)
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2023年11月15日

飾り立ててあげてるの

公園の一角に
ちょっとした細工。


23111501.JPG


これ、なぁに?



樹脂製のプルボックスが
埋設になっているように見えるのだけれど。



それを、縁石で円く囲って
飾ってあるように見えるのだけれど。



なんか、照れちゃうね。



こんな、ひな壇に乗せられるようなモノじゃないのに。
と言って、無下にされるのも嬉しくはないけど。


無闇矢鱈に踏まれたり掘られたりしないように
目に留まるようにしてあるのかもしれない。


けど、ここまでされると、ちょいと恥ずかしい!?



裏方なんで、ステージに立ちたいわけじゃない。
無いもの、不要なもの扱いは、して欲しくないけど
だからって役者になりたいわけじゃぁないんだ。


こんなふうにされちゃうと、
こそばゆいんだ。


って、ボックスが思うわけも、ないか。
(「飾り立ててあげてるの」おわり)
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2023年11月14日

伸ばすしかなかった

受電点から、ずいずいっと引っ張ってから
盤に接続されている。


23111401.JPG


電柱の位置的に、
ここからしか受電出来なかったし、
外壁の配置の都合上、
ここにしか盤が設置出来なかった。



のかなぁ?



何か囲ってある部分にも盤があるから
その隣に並べても問題なさそうに見えるけど
それは何も知らない無関係の第三者の
勝手な意見なんだろうか。



やむにやまれぬ、のっぴきならない理由があって
こうなったのかもしれないじゃない。


単に、なんにも考えてなくて
盤をてきとーに据えたらこうなっちゃった
だけなのかもしれない。



まあ、誰にもそれほど迷惑をかけてるわけじゃなし、
見た目が著しく酷いことになっているわけでもなし、
気にすることも無いよね。


電線管とダクターも、
ちょうど表示を取り付けるのに
都合よくなっているみたいだし、
活用できてるんだから。
(「伸ばすしかなかった」おわり)
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2023年11月13日

どっちも排気?

なんか、気になる。


このビルの側面に
数少ない窓。


窓の上に、ガラリ。
ガラリの上に、換気フード。


23111301.JPG


どっちも、排気なんだよね?
それとも、どっちも給気?


ガラリが給気で、
フードが排気だったら、
まんま、ショートサーキットだもんね。



隣に建っていた建物が壊されたから
色が違うの?


なんか、気になる。
(「どっちも排気?」おわり)
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2023年11月12日

Hello排水

はいすいの管が生えたよ
塩ビいろの管が生えたよ


はいすいのみずはくさいよ
濁る濁る色のみずだよ


はいすいは家の必須よ
いつもいつもつかう管だよ


はいすいも冬はこおるよ
かたいかたい氷のたまになるよ


はいすいのそばで泣いたよ
うまくながれなかったんだもん


はいすいの管がはえたよ
鼠いろの管がはえたよ


23111201.JPG



この管は いつか見た管
ああ そうだよ
基礎を地中で 抜けなかったんだよ
(「Hello排水」おわり)
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2023年11月11日

雨宮21号

蒸気機関車の名称である。


鉄人28号の兄ではないが、
鉄塊であることにおいて、類似性は認められよう。


それほど大きな車体ではない。


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これの特長は、
現役で稼働中ということである。


もちろん、移動手段としての交通路という意味では
とっくに引退している。

しかし、観光用としてではあるけれども
動態展示として、人を載せた客車を引いて駆動する、
力強い動輪を、その活躍を、間近に見ることの出来る
今となっては貴重な存在に違いない。



「北海道遺産」と、看板にある。



北海道遠軽町にある、「丸瀬布森林公園いこいの森」内に敷かれた
鉄路を疾走る。


「丸瀬布」は、「まるせっぷ」と読む。
北海道っぽい地名である。
もちろん、アイヌ語由来。

元々は丸瀬布町であったけれども、
平成の大合併の折に遠軽町と合併した由である。

町名は遠軽であるけれども、
遠軽町・丸瀬布町・生田原町・白滝村の3町1村による
対等合併なのだそうだ。

「対等」と言いつつも、名称的にも規模的にも
吸収された感が出てしまうのは否めない。
申し訳ないけれども。


しかし、旧丸瀬布町にて守られてきた雨宮21号は
今なおその勇姿を誇っているのである。



要は、疾走る炉筒煙管ボイラー、ってことだよね?

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なんていう「要は」は、たいてい的を外している。

昭和3年製作の機関車が、令和の時代にも稼働している。
そこが、感動的じゃないだろうか。



「駅」は、このために造られたもので、
特にどこかから移築してきたわけではなさそうである。


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画像に白い線が入っているように、
あいにくの雨天であった。

平日でもあり、
決して多くの人たちが訪れているようは状況ではなかったけれども
それゆえにじっくり、ゆっくり、堪能することができた。



客車部分は大正14年製作のものを西武鉄道から譲渡されたものという。


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何度も戦力外通告を受けつつも
今なお現役生活を続けているのである。



機関車も、元々は森林鉄道であった、


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30年に満たずしてスプラップ行きの運命となるも、
保存運動のお陰で生き残ったという。

今は亡き方々かもしれないけれども、
Good job! である。



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いろいろな部品は相当置き換わっているのだろうけれども
メインの缶体はたぶん、当時のままなのだろうし、
決してテセウスの船的なモノではないに違いない。


こうしてメンテナンスをして、動かす人が居るというのが
すごいことである。

けっして多くの報酬を得られるわけでもないだろうに、
ロマンと情熱で携わっておられるのか。

世の中決して、経済屋さんが説くように
金勘定だけで回っているのではないのだ。
特に技術分野においては。

ま、資金があるに越したことはないし、
ふんだんにあるならば大規模に推進されるのは確かだけれども
損得勘定で言えば圧倒的に「損」であると
バッサリ切られてしまっても仕方なさそうな存在にも
価値を見出す人たちも決して極僅かではない、
ということなのだ。

ワタクシも、
矮小なれども、その片隅に蠢く存在であろうと
思っているのだけれど。



客車も、美しく保たれている。


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何度も塗り直されて、
決してみすぼらしくないように維持されている。

素晴らしいことである。



最初の看板にもあったように、
燃料は木材と石炭である。


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機関車のうしろに連結されたテンダーには
薪と石炭とが積んである。


スコップと一緒に。


運転士 兼 整備士 兼 火夫 である人物が
時々炉を開いてくべている。



いこいの森の中を運転するのであるが、
冬期は休業している。

毎年シーズン初めの パンフレット に
運行日が記載されている。

事前によく確認しておくのをお勧めする。
ま、たいていの旅行は、そうだね。

特に地方に、遠くに行くほど、事前準備と確認は大切だ。
もっともそれは、目的がある場合なのであって、
「雨宮21号に乗ること」を外せない目的として
設定する場合には、である。

乗り鉄でない方にとっては、
不必要な情報かもしれない。



それなりの距離を走ってくれるので、
結構堪能できる。


機関庫なども、脇を通ってくれるので
ありがたい。


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自分としてはガチな鉄ヲタである気はないのだけれども
鉄分が有るか無いかと言えば、
まあ有る方であるかとは思う。

だから、この類のものは、
事情が許すのであれば、乗りたいほうである。



現代において、3大都市圏を除いては、
鉄道はもはや産業遺産と化しつつある。


第3セクターでの運営も厳しくて
人口減少・乗客減少・運賃値上げ・減便・廃線の
一方通行路のどこにいるかの違いでしかなくなっている。


やがて、こういう動態展示でしか
見られなくなってしまう存在となるのかどうか。



鉄路の敷設、トンネル、鉄橋、動力供給、
整備、保線、安全管理、料金収受、事故対応、
災害対応、採算性、などなど
現代においては、あまりにも課題が多すぎるんだろう。


ちょいと、淋しいものである。
(「雨宮21号」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする