ちょいと、見学する機会があった。
実験装置その他も、たいそう興味深いものではあったのだが
そこに据えてある設備機器にも惹かれたなぁ。
一般の建物だと機械室内にしか見られないようなポンプが
そのまま通路脇についているのだから。
口径150Aのスイングチャッキなんて、
大きめの建物の主機械室内でしかお目にかからないよね。
コンクリート床に載せたH鋼が、
このポンプの居所になっているのだ。
チャッキバルブ以降の塩ビ管は、
実験の都合によって都度組み換えしているのかもしれない。
シロッコファンも、そのまま姿を見せていた。
床の上に組まれた鋼材、制御盤、ファン本体、
こういう構成は、普通の機械室では見かけない。
上部のホイストっぽいものと干渉しているようにも見えるが
まあ、いろんな都合があるんだろう。
ダクトから、水でも漏れるんだろうかね?
こんなビニールとガムテープで済んでいるのであれば
それほど大きな漏洩量ではないのだろう。
高い天井部には、放射パネル。
温水か、高温水か、蒸気か。
向こう側の端が隠れてしまっているから、
よくわかんない。
屋根面に取り付いているのは、
蛍光灯?
端が黒ずんでいるけれど、交換はエライコッチャ。
もう、使ってないのかもしれないね。
見た目なんか気にする必要もなく、
機能上必要なものを、必要に応じて取り付ける。
そんな「あるがまま」の「せつび」も
良いものだね。
無理やり化粧したり、隠したりしているのは
ちょっと可哀相かも。
まあそれも、
建物の目的に応じたあり方なのだから、
それはそれ、これはこれ、ということなのだ。
(「実験建屋のせつび」おわり)