2023年10月31日

窓の上で換気

廊下の壁なのだけれども、
換気設備が設けられている。


湿気が多くなるのだろうか。

「廊下の換気」としてはあまり見かけない気がする、
有圧換気扇である。
しかもステンレス製。


23103101.JPG


給気用で、チャンバーの中にフィルターでも入れてあるのだろうか。


それとも、排気用で、ガラリの防虫網にホコリや虫などが詰まっても
清掃できるようになっているのだろうか。


この外側が、どんな造りになっているのか
見比べてみたかったなぁ。
(「窓の上で換気」おわり)
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2023年10月30日

プラナリアか

とある屋根の上に並ぶ設備機器類。



左から、目隠しがあって、室外機が並んで、
ハトの棲まないハト小屋の脇には、空調機らしきモノ。
ただのファンかもしれない。



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給気口なのか排気口なのか、
シュモクザメとも、プラナリアとも言えそうな
そんな形状のダクトがくっついている。


なんかカワイくて、
ズームで撮ってしまった。


更に右は、発電機かな。



奥に背景模様のように見えるのは、
背の高い建物の外装材である。

開口部が無いから、ほんと、背景みたい。


そこを泳ぐ、プラナリア。



メスで切ったら、
それぞれの断端からまた
カラダが生えてくるのかしらん。
(「プラナリアか」おわり)
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2023年10月29日

集合住宅の外壁

駐車場に面した、集合住宅の側面に並ぶ
換気フードと給排気トップと室外機。


23102901.JPG


良く見られる風景である。

が、誰も特に気にも留めていない風景でもある。



漫画やアニメの背景画を見ると
この手の設備が表現されているものと
すごくテキトーになっているものと、
そもそも描かれていないものと。


建築意匠図の立面図にも
描かれていないことも多い。


が、こんなに存在感があるのだ。
無視するのはナニゴト?


なんて息巻くような人物は
そんなに居ないことであろう。



正面側であっても、
そこにしか据えられないものは
多少目についたとしてもそこに置くしかない。


23102902.JPG


上のベランダから吊っちゃう。

冷媒管が、外壁貫通部のすぐ近くから
ちょっと苦しい曲がり方をしているが
本体に隠れがちだから気になるまい。

ドレンは、各階垂れ流しなんだね。



取り立ててデザインを気にする建物でなければ
こういう感じで十分なのである。
(「集合住宅の外壁」おわり)
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2023年10月28日

錆びてる

ビルの軒天に、
制気口がついている。


23102801.JPG


が、だいぶ表面が劣化していて
塗装が剥がれて、
地の鋼材が錆びてしまっている。



ここだけなんとなく補修するには
足場だなんだと結構オオゴトになりそうだし、
と言って、このまま放置していたら
どんどん劣化が進むのだろうし。



他になにか「ついで」がないと
手を付けづらい感じ?



この存在を把握していれば、
何らかの工事があった際に
この部分も一緒に手掛けることができそう。



でもたいていは、
そういう情報共有が無くって、
そのまんま放置されがちであるような気がする。
(「錆びてる」おわり)
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2023年10月27日

改修されたトイレ

結構古そうな建物ではあった。

そこに据えられた便器は、INAXブランド。


23102701.JPG


ブランド名だけじゃなくて、
製造者として株式会社INAXと書かれているから
LIXILに統合前に納品されたものに違いない。



それにしても、紙巻器の位置が妙に高い。


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どうしても、タイル部分じゃなくちゃ
取り付けられなかった事情があるのか。

せっかく腰壁内装をきれいにやりかえたのだから
そこにはビス穴を開けたくなかったのか。


事情は、わからない。



そして、上部。


23102703.JPG


元々、上はツーツーのブースだったんだろうねぇ。

そこを、仕切ったんだろうねぇ。


でも、天井壊して内部のダクトをいじるまでは
やりたくなかったから、
吸込口を半分こしたよということなんだろうねぇ。


アンダーカットだけじゃ足りなさそうだから、
通気ガラリも設けた、ということなのかな。



いろいろ、見どころいっぱいの
トイレなのであった。
(「改修されたトイレ」おわり)
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2023年10月26日

ケーブル端部は

天井の中って、普段見えないところだから
施工者の仕事が如実に現れるような気がする。


ま、いまどき、人手不足だし、工期はタイトだし、
ゆっくりじっくりやってる余裕が無いのは
わかるんだけどね。


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このFケーブル、
使ってないから、ちょん切っておしまい?


申し訳程度にビニルテープを巻いてあるけど
電圧かかってないから平気ってことかな。

ホントに、かかってないのかな。



「撤去の時間も手間もかけられない」

ま、そんな時も少なくないだろうけれども
それだったら、せめて使ってない旨、
表示してはいかが? って思うんだけれども
それって余計な手間かな。



後世の方々にとっては、
そのほうが助かると思うんだけどなぁ。



23102602.JPG


コネクタで接続してるのは、別にいいのさ。
リングスリーブ使ってね、と言うつもりはない。

でもさ、ジョイントボックスくらい
使わないかなぁ?

何十円のモノなんだからさぁ。
そこも省略せざるを得ないくらい
金額的にも工期的にも厳しかったのかしらん。



と言ってもね、
そういうところを見る人って
あんまり居ないのかもね。


こんなこと、とやかく言うような人間は
煩い、邪魔な、余計な存在なのかもしれないね。



でもさぁ、何とかならないかなぁって
思うんだよなぁ。



自分の責任で施工管理や監理したわけじゃないから
知ったこっちゃない、ってことなんだけどさぁ。
(「ケーブル端部は」おわり)
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2023年10月25日

雪ミクMH

商売柄、機会が許すならば
なるべくこういうのには参加したいところ。


なかなか、難しい時も多いけれど
此度はたまたま。


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NPB球団の本拠地としての役割を失った今、
こういうイベントやコンサートでも稼がなきゃならん現在。

今後のこの施設は、どうなるのやら。



この展示を記念して、
ご当地マンホール蓋が 新規お披露目 となった模様。



23102502.JPG


すっかりメジャーになったキャラクター、
「雪ミク」が(あしら)われている。



札幌市内には、全5箇所に設置されているとのことだけれども
全部制覇しようと思ったら、レンタカーで半日がかりかな。
(「雪ミクMH」おわり)
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2023年10月24日

あっち向いてホイ

着色鮮やかな木質外壁に並ぶ、
換気口など。


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質感が違うから、「同じ色」に塗ったとしても
木の表面と換気フードの表面とは
やっぱり違う色に見えてしまう。

実際、違うのかも知れんけど。



そして、同じ色だったけどくすんでしまったのかどうか、
斜めカットのスパイラルダクトが
首を曲げた状態で生えている。



すぐ横に出ている排気筒っぽい着色の無い部材は
ダクトと反対方向に心なしか曲げてある。


ちょっとでも干渉しないように、という心遣い?



ダクトの中に防虫網をはめ込んである。


23102402.JPG


なかなか、芸が細かい。

ってか、結構大変じゃ!?



ダクトとトップとの

「あっち向いてホイ」



深形フードは、
無関心で涼しい顔。
(「あっち向いてホイ」おわり)
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2023年10月23日

塗るんか塗らんのか

とある外壁に沿って置かれた室外機。


なつかしい(?)Nationalブランドのエアコンである。


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架台も本体も外壁色っぽく塗ってあるのだけれど
中途半端感は否めない。

文字部分はいい感じで白抜きっぽくなているけれど
グリルの中は構造上塗りにくいし、
そもそも本体勝手に塗って大丈夫かっていうこともあるし
架台も、塗ってある部材と標準色の部材とが混在している。


だれも気にはしないんだけどね。


こんなところばっかり気にしているから
変人扱いされちゃうんだけどね。

ええ、実際、変人なんですけどね。

だから、仕方ないですよね。



何なら、ガス管も途中から塗ってない。



そんな、どーでもいいことを見て楽しめるなんて
安上がりでお手頃な趣味だと思いません?


べつに、勧めはしませんけどね。
(「塗るんか塗らんのか」おわり)
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2023年10月22日

渡り廊下の換気

てくてくと、渡り廊下を歩いていると
ブゥーン…… プロペラの回転音。


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おお、キミは、有圧扇くんかね?

たしかに、この空間の換気は
あったほうが良さそうだね。



けれども、結構大胆についているね。



背の高い人がうっかり触ってしまわないように!?
がっちりしたガードが取り付けてあるね。



電源線用のノズルプレート位置は、
まあ、こんなものかな。


誰も見やしないし、
なんとなくその辺についていれば
構わないよね。


こんなトコで、配置を気にして、
ただでさえ難問山積な現場の苦労を
増やすこともないよね。



ガード表面のホコリも、
だいぶ増えてきたようだ。


ここらでちょっくら、
掃除でもしてみないかい?
(「渡り廊下の換気」おわり)
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2023年10月21日

雨水管の凍結防止

駐車場で見上げると
そこにはデッキプレートや被覆された鉄骨梁。


そして、その間を通る、
雨水管や電線管やレースウェイ。



と、雨水管の脇に設けられたコンセントに差し込まれた
怪しいプラグとコード。


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配管保温材の上にゆるく巻かれて
デッキプレートを貫通しているようであるが
どんなふうになっているんだろうね。


プレートよりも上の位置で
雨水管に挿入されているものなのかどうか。



とにかく、おそらく、
凍結防止ヒーター用の電源だろうね。



結線するより、
コンセントを差し込むほうが
何かと簡単で便利だよね。



パイロットランプとか見当たらないけれど
これが生きてる(稼働してる)かどうか
どうやって見分けるんだろう。
(「雨水管の凍結防止」おわり)
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2023年10月20日

ほどよい場所

とあるトイレにて。



ほどよい、ちょうどよい場所であるような
気がするんだ。


何が、って?



これが。


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陶器でも紙巻器でもコンセントでもなくて、
床上掃除口。



人間が歩く動線上には無くて、
普通の利用であればまず踏まない位置。


それでいて、存在はすぐにわかる。


便器に腰掛けると、
ちょうど足の下の位置に掃除口がくるような
配置になっているブースもたまにあって、

小便器の前に立つと
ちょうど踏む場所に掃除口があって、
なんか微妙な感じになることもあって。

でもここなら、
そんなことにはならずに済む。



壁と陶器との間の狭い場所でもないから
配管詰まりに際して
比較的作業がし易い場所。


周囲の2面が壁に近接しているから
詰まり除去作業がすごくやりやすいかといえば
そうではないかもしれない。


それでも、これくらいの余裕があれば
狭い狭い場所よりも
ずっと良さそう。


ブースのドアを開ければ
後方(画像手前)にはかなり余裕ができる。



なんと、理想的な位置ではなかろうか!?



コンナセツチンヲ、ワタクシハメザシタイ。
(「ほどよい場所」おわり)
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2023年10月19日

外壁貫通に困ったとき

レンガ造の建物だと
外壁に何かを貫通させるのに苦労することがある。


テキトーに孔をあけちゃうと
崩れるかもしれないからね。



だからなのか、どうなのか、
2階からの冷媒管を貫通させるには
こうするしかなかったのだろう。


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いろんな職種の人を動員して
ふんだんに費用をかけるならば
他にもいくらでもやりようはあったのだろうけれども
設備屋さん(エアコン屋さん)の手だけで何とか済ませるには
こんな感じでやるしか、なかったのだろう。



建物の裏側のようだし、
見た目に気を使う必要もなさそうだから
これで十分という判断も成り立つよね。



屋根の上には、今の世にあっても
依然として残るVHFアンテナ。

ラジオ用にでも、使ってるのかしらん。
(「外壁貫通に困ったとき」おわり)
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2023年10月18日

狭い店先に

焼き鳥屋の店先に、
所狭しと並ぶ、せつびたち。


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空調に換気に電気に雨水に、
コンパクトに、ぎっしりと、
看板と建具とを含めるとほぼ隙間なく
店先を埋め尽くしている。


平面図では表現しようもないし、
立面図を起こして計画するようなこともないだろうし、
その現場に赴いた職人さんが
その経験と勘と感性で
それぞれの職分のモノを取り付けた結果
このような絶妙な納まりが出来上がったのだと言えよう。



規格品の大量生産ではなくて
一期一会の、建築(設備)現場の醍醐味なのだ。
(「狭い店先に」おわり)
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2023年10月17日

入れ子のガラリ

ちょっと大きめの、立派なガラリの中に
丸い小さなガラリが入れ子になっている。


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ガラリ付きの丸形ベントキャップが4連、
仲良く並んでいるのだ。



たぶん排気ガラリであろう、この大きなガラリの場所しか
ダクトを通してくる余地が無かったのか。



どうしても、ガラリと別系統で、
直接外気に開放したい、
そんな換気系統だったのか。



事情はわからないけれども、
こんなふうになっていた。



既存のガラリを苦労して切り欠いて、
ガラリルーバーに、ベントキャップを何とかビス止めして、
一応、ハズれないように固定できているようだ。



前面に置いてある自転車、
建物内からのいろんなニオイを浴び続けて
大丈夫かしらん。


ガラリ周囲が汚れている風もないので、
それほど影響はないかな。



系統によっては、
ほんのり油臭があったり、
トイレ臭が紛れていたり、
タバコの煙粒子が混在していたり
するのかもしれないけど。
(「入れ子のガラリ」おわり)
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2023年10月16日

一時的な設備だから

現場事務所の外壁面に
いろんな設備が取り付いていた。


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冷暖房換気電気通信、
さまざまな機器や配管やケーブルが
わりかしフリーダムに流れている。


用を足せば良くて
見栄え云々は全く気にする必要のない場所だからこそ
何の気兼ねもなく取り付けることができる。



現場事務所であるからして
工事期間中に限ったものであって
飽くまでも「一時的」な設置なのであるから
「しっかり」「かっちり」作る必要もあるまい。


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そういうわけだから、
何らかの状況が変われば
都度修正していくに違いない。


工事現場の円滑な進行のための機能は
状況によって変わっていくのであろうから。

季節が変われば、冷房から暖房へ
ヒートポンプから燃焼系へ
変わっていくのかもしれないし。



新築の、恒久的な建物だったら
さすがにこういうわけにはいかないけれども
用途次第では簡素な造りも許容されるのではないかと
そう思ったりもする。

見た目のキレイ・キタナイを含めて、ね。



「一時的」ではあるけれども、
数ヶ月ではなくって
数年かかるんだよね、この現場。


あんまりにもフリーダムな配管・ケーブルが
フリーダムゆえに損傷を被ることがなければ
良いのだけれど。
(「一時的な設備だから」おわり)
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2023年10月15日

ガウディ展

#ガウディ展



ちょいと前、
ガウディ展に行ってみた。


23101501.JPG


非常に暑い盛りであったけれども
館内は十分に冷房が効いていたから
問題はない。

行くまでが大変だっただけで。



基本的に撮影不可部分が多かったのだけれども
一部は可能であったから、撮った。


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ちょいと、ご紹介してみよう。



かなり昔の計画であって、
平面計画も徐々に変更されていって、
現在があるということなのだ。


23101503.JPG


現代の建築でも、
平面計画の変更などは日常茶飯事である。

施主の要望が、行政の要請が、法規制が、社会情勢が、
コストが、プロマネの気が変わった、
さまざまな要素により、日々変遷していく。

3Dモデリングが進んだ今日では
その変化も大きく、スパンも短かったりするが
昔とて同様だったのであろう。


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今まさに絶賛建築中であるが、
今年中には、少なくとも外観はほぼ完成に至るという。


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展示時点で未完成部分が着色されている。


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館内には、数々の模型も据えられている。


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独特なフォルムが、
仔細に再現されている。



そして、写真パネルも多数あって。


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照明器具が、あちこちに埋め込まれている。

きっと、LED照明なんだろう。


展示の中にはどこにも表現されていなかったけれども
電源を送るケーブル、電線管、分電盤その他
どこかに据えてあって、
でも一般利用者や観光客から見えないように
うま〜く施工されているんだろう。


この写真には写っていないが、
映写されていた動画には
各柱に液晶ディスプレイが取り付けられている様子が
映っていた。


そうだよね。現代の建築物だもんね。

当初、ガウディさんの時代には存在しなかった
さまざまな「せつび」が付加されているはずなのだ。


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窓やステンドグラスからの外光も
かなり計算された配置になっているそうだけれど
それとは別に、詳細な照明計画が
現代技術者の計画によっておこなわれているはずなのだ。


「せつび」に関する展示や説明もあるかなぁと
ちょっと期待してみていたものの
まあ、あるわけないよね。


意匠と構造にまつわる展示については
十分に堪能させてもらったけどね。



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このあたりの細工も、
現代の造形技術、施工技術あってこそのものである。


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昔の技術でも、たぶん何とかしたんだろうけれど
現代技術の助けによって
施工が加速化したことは想像に難くない。



クレーンの無かった時代、
こんな高い場所の施工をどうやってやるつもりだったのか。


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ま、やってたんだけどね。

ピラミッドにしても、タージマハールにしても。



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昔の建築家は、多才だ。

彫刻についても、一切の妥協は無かったようだ。


23101514.JPG


すごいね。


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この彫刻には、
日本人スタッフも関わっているらしい。


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そして、ガウディさんは
路面電車にはねられて、亡くなったのだという。


23101517.JPG


「ガウディとは誰一人気付かず」

世の中、そんなものなのかもしれない。



以後、スペイン内戦による被害や中断を経て
現在に至るまで施工が続けられている。



完成を目指して、
今なお、多くの人たちが関わっている。


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いよいよ、今年中には大方の構造物が完成するという。


詳細については、
NHKスペシャル でも、何度か放送されている。



「せつび」に関する事項が一切なかったのは残念ではあったが
こういう類の展示だもの、仕方がないことだろう。


照明も、映像も、放送も、
おそらく事務室にはコンセントやら電話やらLANやら
そんなものもあることだろう。


バルセロナだって、無空調では過ごせまい。
暖房も、おそらく冷房も
何らかの形で据えられていることだろう。


でも、これだけの造形だもの。
設備機器類をオモテに出すようなマネは
していないのだろう。



そんな特集が、無いものかな。



東京新聞により刊行されている 図録 は
2024年3月10日まで販売されている。


ミュージアムショップでも売っていたけれど
持って帰ると重たいので通販で入手した。


こういうのって、楽しいよね。


「せつび」が詳しく載ってれば、もっと良かったけどね。
(「ガウディ展」おわり)
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2023年10月14日

個別空調の極致

建物の脇に据えられた、室外機。


23101401.JPG


ありがちな光景である。


ま、冷媒管にスリムダクト(商品名)を使わずに
ラッキングしているところが少し気に留まるところかな。



だがしかし。

この建物の真骨頂は、ここではない。

上の方にこそ、あるのだ。


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各室の外側に並ぶ、室外機。

鋼材で構築された架台が
大量の室外機を受け止めている。



マルチパッケージにしてしまうと、
室外機の不調が広域に及ぶから
全部ルームエアコンにしてしまえっ!

そうしたら、不調があっても
その室だけの問題だからさ。

そういう思想なのであろう。


23101403.JPG


ただの壁掛設置にしないことで、
メンテナンス(というか、交換だね)もやりやすい。

統一的な架台とすることで
ファザードにも特徴が出る。


23101404.JPG


ルーバーの間隔は、
もうちょっと広くしてあげたほうがいい気もするけど
「せつび」が取り付けられる前提でデザインされた
望ましい例なのではないか、と愚考する。


「好み」の要素も大きいだろうから
人ぞれぞれの感想があるのだろうけれども。


意匠設計が、設備設計とうまく協力できている
そんな一例なんじゃないかな。


デザイン、コスト、運用、その他
いろんな要素を勘案した結果、
このようになった、ということなんだろう。



どうです?

こういうの、お好き?
(「個別空調の極致」おわり)
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2023年10月13日

言わば、配管

取水渠を構築している現場、なのだそうだ。


23101301.JPG


四角い断面が2ヶ所。

ここを、水が流れていくのだそうだ。

言わば、設備で言うところの「配管」なのであるが
スケールが著しく異なる。



掘削土量もすごいものだし、
底版に基礎を打設して、
管渠を接続して伸ばし、繋げていく。

建築設備の配管と比べると、
ものすごく規模が大きいのである。



まあ、これでも「小さい」と感じる方も
おられるのかもしれない。


23101302.JPG


土木工事では、決して大きなものとは
言えないのかもしれない。

でも普段、ケンチクの世界で生きていると
なかなかどうして、びっくりだ。



もちろん、人間が余裕で入れる。
幅・高さとも、2.5mあるそうだからして。


23101303.JPG



配管は4mとか5.5mの定尺管を継手で繋げていくのであるが
この管渠の場合にはもっと大変だ。


2条の管路を構築する部材はかなりの質量である。
目地を含めて1mごとに並べて接続していくのだ。

しかも、上下2分割にしてある。
ある程度の揚重機で上げられるように。


23101304.JPG


そして、それぞれの部材を接続していく。

もちろん、ある程度の止水性が無くてはならないから
相応の施工方法があるらしい。

鋼管にネジを切ったり、
MD継手で接続したりするようなわけにはいかない。


これを延々と数百m伸ばしていくというのだから
大変なことである。

細い配管を何系統もあちこち繋げる設備配管と比べると
システム的には極めて単純、と言えなくもないけれど。



23101305.JPG


しっかりと接続されたら、
順次埋設していく。


掘削も埋戻しも、結構な土量になる。


しかもこの場所、
掘ってみたら岩盤だったんだって。

ああ、大変そう。


23101306.JPG


たまーに、
スケールの違うモノを見てみるのも
興味深い。



機能としては、「配管」なんだけどね。
(「言わば、配管」おわり)
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2023年10月12日

ひっそり目立たず

とある建物の、非常階段の下に、
ひっそりと、慎ましやかに、目立たずに存在している。


23101201.JPG


一応、表示看板も出ているし
赤字に抜き文字で「送水口」という表示もあるけれど
場所的にも、色のくすみ具合的にも
目立たないこと著しい。



溶接された鋼管で、屋内の放水口(消防隊専用栓)へとつながる
水の通り道。



消防ポンプ車に接続されて、
水が送り込まれて、
火災発生階における消防隊の消火活動に寄与する。

そんな「連結送水管設備」の、
水の送り口となる部分である。



いざというときのためのもので、
実際に使用される機会はほとんどない。

「いざ」という機会がほとんどないのだから、
しかも、無いのが望ましいのだから、
当然のことだ。

飛行機の酸素マスク、
コックピットからの非常脱出装置、
転ばぬ先の杖、
そんな用途の設備であるからして。



それでも、いざというときに機能しないのでは意味がないから
定期的に試験を行う。

それによって、非常時の対応を担保している。



が、この存在と使用方法は
消防隊が認知していれば良いので
必ずしも思いっきり目立つ必要はない。


「ここにあるよ」というのは
消防当局にも届け出てあって
あちらでも把握していることになっているから。



それでも、非常時に

「どこにあるねん。わからんやん」

ということでは困るので、
ある程度の表示が設けてあるのである。



だから、探せば簡単に見つかる。

けれど、意識して見なければ、
その存在に気づくこともない。



そういう、微妙なさじ加減が
いい感じに効いている、
そんな設備なのである。
(「ひっそり目立たず」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする