2023年09月10日

ホームの上

ヒマがあると、上を見上げる。


だって、暇なんだもん。



もちろん、不審者然としないように、
気は遣っているつもり。


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ケーブルラックに電線管に、
いっぱい吊られている。


錆びてたり、塗装が剥がれかけていたり、
そんな電線管やボックス類が痛々しいけれど
たぶん誰も気にしてはくれない。



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向こう側を見渡しても、
折板屋根に何がついているかなんて
気にも留まらないことだろう。


まして、それらの状態がどうであるかなんて。



なんか、理由があったんだよ。

ケーブルラックを、クロスさせなきゃならない
どうしても避けられない理由が、さ。


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売店にだって、冷暖房は必要なんだ。
だから、上に室外機を乗っけている。


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更に上に屋根がかかっているから
雨仕舞とか気にする必要は無い。


ただ、冷媒管とドレン管と、
電源ルートを確保できれば良いのだ。

このスペースが邪魔になるから
避けていかなきゃならない電線管もあるのだ。



盤があるなら、
そこまでケーブルの束を下ろしてこなくちゃならない。


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そのまんま出すわけにもいかないから、
ダクトに納めて、ね。



来年には開業60周年になるから、
何度も何度も何度も、改修に改修を重ねて
今の「せつび」たちが在るはずだ。

そしてこれからも、
いろんな技術の進展とともに
更に改修・アップデートを重ねていくことだろう。



電線管、ケーブルの1本1本に、
その存在理由と歴史と、
そして寿命(使用限界)があるわけだ。


ニンゲンも、そのはずなんだけどね。
たぶん。
(「ホームの上」おわり)
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2023年09月09日

使えるのかな

救急の日、だからでもないけれど。



建物には、いろんな防災や避難の装置が設けてあるのだけれど
さて、あれらのモノたちは、
実際に使用できるのかしらん。


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たとえば、オリロー。


「避難はしご」と、名称が記載された箱があって
中にはしごが入れてあって、
使用法を示すプレートも乗っけてある。


が、いざというときに、
「どれ、どれ」
と、これを見ながら、展開できるのだろうか。

施設運営者は、やってみたことがあるんだろうか。



施設利用者が、非常時に、
説明看板を見ながらやるようなもんじゃないよね。


管理者なり運営者なり、
避難誘導をする人たちが
手早くセッティングすることを
期待されているものだよね。



得てして、

「えっ? そんなもの、あったっけ?」

「いやぁ、あるのは知ってるけどさ、
 使ったことなんて、ないよ」

「中、開けたことないや」

「壊れたらこまるから、
 無闇に触らないことにしてるんだ」

「ここに来て10年になるけど、
 試してる様子は見たことないねぇ」


そんなことに、なっているのじゃないだろうか。



柱の向こうには、
辛うじてその姿のわかる消火器もある。

これ、同タイプのやつを
実際に使ってみたことがあるだろうか。



消火栓にしても、非常ベルにしても、
非常口にしても、
誰かが操作してはじめて機能するようなやつは
その操作すべき人が、予め習熟しておかなくちゃ
いざというときに役立つわけないよね。


どうです?


身近な(学校とかオフィスとか)ところにある
避難器具や防災器具、
使えますかね?
(「使えるのかな」おわり)
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2023年09月08日

病室

それほど古くはない施設の1床室である。


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入口は、当然引き戸である。

ストレッチャーが入るだけの空間が確保されている。



スプリンクラやら非常照明やら感知器やら
一通りのモノはついている。


2方向吹出のエアコン室内機と、
換気口(給気口だね、たぶん)と、
スピーカーと、全般照明の器具。

ベッドに横たわって見上げた視線である。


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輸液バッグを吊ることができるようにもなっている。

要は、ピクチャーレール?
もうちょっと重量があるから、少し頑丈?

「点滴レール」というものも、あるのね。

2床室だったら、カーテンレールもつくんだろうけど。



横には、病室用キャビネット。


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テレビに、カードリーダーに、
引き出しの類に、
冷蔵庫。


手は……ぜんぜん届かない。


起き上がって歩ける人じゃないと
使えない。


あるいは、来訪者。



図面上では、点線で描くだけの備品だ。


天井につく諸々も、
シンボルでテキトーに散りばめて描くだけのものだ。


けど、実際にその場で使う立場になると
また違った見え方になるものである。



餅の画を描くだけのお仕事だけれども
実際に食ってみなくちゃわからんことが
多々あるものである。



だからって、
実際に手術してみたり、されてみたり、
解剖してみたり、されてみたり、
霊安室に寝てみたり、
ICUで多種多様な管に繋がれてみたり、
なかなかそういう機会は無かったりする。

あったとしても、される立場の場合には
意識が無かったりするから経験しても残らない。



とにかく、
いろいろ経験することは、
無駄にはなるまい。

何かの役には、立つのだ。


たとい立たなかったとしても
観察して楽しむことくらいは
できるのである。
(「病室」おわり)
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2023年09月07日

ストレート止水栓

調査先の、洗面器。


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カウンターはめ込み式の、
角形洗面器である。

これも、一時期流行ったやつ。



ついでだから、下の方を見てみよう。


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給水・給湯とも、ストレート止水栓である。

また、排水はSトラップ。



壁の向こうのライニングやPS内に配管するのではなくて
床下から直接立ち上げている、そんな配管方式。



洗面器下部にスペースがあるのなら、
これが一番やりやすい。

建築工事との調整も少なくなるし。



下が梁だったりすると、
こういうわけにはいかなくなるけど。



同じ施設のトイレ内では、
ちょっと違った。


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給水は、アングル止水栓。

ライニングの中を立ち上げた配管から
接続されている。


でも、給湯管はストレート止水栓で、
床下からやってきている。


そして、排水はPトラップである。
ライニング内を立ち下げている。


全部アングル(P)形にするか、
全部ストレート(S)形にするか、
統一すればいいのに。



と、無関係な第三者が勝手なことを言うのは
自由じゃないかと思う。

けれど、たぶん、
こうなったにはなっただけの理由があるんだろう。

だから、それはそれで尊重せざるを得ない。

というか、今更どうしようもない。



給湯、無いつもりだったのに、
混合栓だったんだよねぇ。



そんな理由なのかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。



配管がライニング内に飛び込む部分、
タイルの目地と合っていないんだけど。

どうせなら、合わせようよ。



……これも、勝手な感想。



だいたいもって、
そんな所を見て気にする人なんて
ほとんど居ないんだから。

「どうたっていい」

そんなところに、
なんか知らんけど、
いちいち気になってしまうのは
職業病というか、(さが)というか。


ま、「いろいろある」くらいに留めておくのが
無難である。
(「ストレート止水栓」おわり)
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2023年09月06日

予備ロール……

改修工事の調査で。


改修に改修を重ねた古い施設だから
造りも古い。

が、ところどころ新しい。



さて、現況確認。


たいてい、既存図や改修図とは違っている。
正確な図面なんて、望むべくもない。



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だいぶ見かけなくなった、和風便器。

女性用トイレゆえ、音姫もついている。


ここまでモールで電源を引っ張ってきて、
それでいてコンセント電源って。

直接繋げばいいじゃん、とも思う。

あ、でも、
スマホ充電には良いかもね。

って、和風だとキツイかな。



そして、紙巻器。


2連なのだけれど、消費が激しいのだろうか、
予備ロールが積んである。
芯無しタイプだから、1巻きの長さもだいぶあるだろうに。


ま、持ち去られるような治安の場所じゃないんだろう。
それはそれで、良いことだ。


そして、陶器製の注意板。


これも、絶滅危惧種である。
(「予備ロール……」おわり)

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2023年09月05日

上に乗るものたち

次の列車が来るのは、何分後?


ローカル線だったりすると、
時刻表を確かめずに行くことはできない。

何時間も、
いや、今日はもう、来ないかもしれないんだから。



でも、この路線は、
しっかり来るのさ。

次々と。



それでも少々の待ち時間はあるわけで、
手持ち無沙汰であったりして、
まあ現代の大抵の人はスマホを眺めてとか
スマホでゲームをしたりとかして
時間を潰しているんだけれども。


まあ、それもしてるんだけれど、
kindleで読書とかしてるんだけれど、
それでも、その地の「せつび」を眺めるのも
それなりの魅力があるのだ。


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眼の前に並ぶ建物の屋上に乗っている、
水槽水槽アンテナ水槽室外機。

外壁に張り付く、フード配管ケーブル盤。



視界を、やってきた列車によって遮られる。

「あ、乗らなきゃ」
(「上に乗るものたち」おわり)
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2023年09月04日

仮設間仕切り中だから

施設内の一部を、改修工事中のようだ。


それで、仮設間仕切りが設けてある。


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工事場所に空調空気を送っても仕方がないから?

壁面のノズルは、取り外してある。


3分の1くらいかかってしまっている吸込口は
まあ、仕方がないよね、ということで
そのまま?



何の改修をしているかがわからないから、
ノズルを外してしまう必要があるのかどうかわからない。


でも、わざわざ外してあるからには
そうせざるを得ないのっぴきならない理由があったに違いないのだ。

誰も好き好んで、ノズルを取り外すわけはないのだ。


なぜなのか、
気にはなる。


夜も眠れないほどじゃ、ないけど。
(「仮設間仕切り中だから」おわり)
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2023年09月03日

上を見上げて

高いモノは、見上げよう。


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見るなと言われても、
まあ、見ちゃうよね。

見上げちゃうよね。



なんか建物があれば、
上に乗っかってる「せつび」を
一所懸命見ちゃうよね。


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堂々としたダクトと配管が、
壮観。



下は下で、マンホールが並んでいるし。



どこ見ても、見どころたくさん。



ただ、怪しく見えそうで、
そこが気になる。


ただの不審者にしか見えないと
困るんだよね。
(「上を見上げて」おわり)
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2023年09月02日

でっかいどう

怪しい雲行きの中、
ハートの翼で飛ぶ。


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JR北海道の新千歳空港駅の改札前には
おなじみの地図がある。


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北海道は、広いよって。

行くたびに、撮りたくなる……(笑)



空港から、函館行ってぇ、夜景を見てぇ、
神威岬で積丹ブルーを眺めてウニ丼食べてぇ、
最北端の宗谷岬も見てみたいしぃ、
もちろん知床も外せないしぃ、
旭山動物園も有名だしぃ、
えりも岬と納沙布岬もぜったい巡るっ!


その旅程、
奈良〜福井〜大和堆〜福島〜富山〜伊豆〜九十九里
と同等だよって。

何週間で回る気? ってことなんだよね。



この一角、
撮影スペースとして激推しなのである。


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国民皆カメラマン時代にあって、
わかりやすいスポットには需要があるのだ。



道路を走っていても、
レンタカーが多い。


ナンバープレートのひらがなは、
「わ」よりもむしろ、「れ」のほうを多く見かける。

「れ」ンタカーなんだから、
「れ」のほうが、本来的なのかな?
(「でっかいどう」おわり)
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2023年09月01日

小樽港内クルーズ

観測史上最も暑い夏。

そんなところも多いようだ。


暑いときには、水
というわけでもないが、
小樽海上観光船 に、ちょいと乗ってみた。



ほんとうは、オタモイ海岸方面に行きたかったのであるが
あいにく外海は波が高く、欠航。


ゆえに、防波堤で囲まれた港内だけのクルーズと相成った。



定刻に出港し、東に向かうとすぐ、
小樽築港に建つホテルと、ヨットハーバーが見える。


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このホテルを核としたショッピングモール「ウイングベイ小樽」は
バブル期の終盤に計画されて、バブル崩壊期に着工、
20世紀末に 完成 した。 


が、ほどなく主事業者であったマイカルグループが破綻。
鳴り物入りで誘致されたヒルトン小樽も破綻。

全フロアを埋め尽くした各種テナントも、
徐々に撤退して空きスペースが目立つようになったりした。


観覧車も建っていたが、
維持管理費の採算が取れず、解体。


債権関係がいろいろ推移する中、
なんとか頑張って営業を継続している。



近隣に鳴り物入りで開館した 石原裕次郎記念館 も
令和の声を聞くことなく閉館となった。


そんな街並みを見つつ、時代の流れを思う。



小高い部分には、銀鱗荘 が見える。


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今なお高級旅館として名を馳せていて、
来る11月には、将棋の 竜王戦第4局 も開催される。



小樽港には多くの貨物が入港してくる。

ゆえに、さまざまな搬送装置や倉庫などが建っている。


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穀物関係、かな?


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アンローダー、というらしい。



防波堤によって日本海から切り分けられた 小樽港 は
結構広いのである。


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勝納埠頭(かつないふとう)には、
新日本海フェリーの ターミナル がある。


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小樽と新潟・舞鶴とを結ぶ 航路 である。


ドライブ、あるいはツーリングで北海道を訪れるためには
苫小牧港、函館港とともに、要チェックの港である。



ちょうど、新潟行きの らべんだあ が停泊していた。


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サイロのたぐいも林立する。


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向かいの埠頭には、ガントリークレーンが建つ。


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通称 キリン なのだそうだ。


上部には、星型の中に野球のボールのようなマーク。
これは、小樽市の徽章 であって、
雪を表徴した六花と、小樽の頭文字「小」を表している。

小樽市で整備している施設 ということらしい。



小樽海上保安部の 巡視船しれとこ も姿を見せていた。


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観光船が、割合近くを通る。


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さまざまなアンテナ類が立つ。


船体前方には、放水銃と機関砲を備えているようだ。


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ちなみに、観光船の船内は、こんな感じ。


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巡視船と比ぶべくもない。

ただ、電気系は防湿・耐塩害仕様なんだろう、きっと。



小樽港の外洋防波堤は、日本初の近代的防波堤ということで
日本の土木遺産 とされている。


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釣り客も、いる。


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今日の釣果は、いかに。



屋根がついていて日差しが遮られるから、
それに、曇りがちだったから、
暑さがしのげるクルーズなのであった。
(「小樽港内クルーズ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする