2023年09月30日

ニセコ町のマンホール蓋

北海道虻田(あぶた)郡ニセコ町。

明治11年に制定され大正12年に廃止された郡制の名残で
名称だけ残っている「郡」。

一郡一町・一郡一村の多い北海道において
6町2村を含む、珍しく大きな郡である。

北海道庁の行政区域として設けられた振興局(かつての支庁)のうち
胆振(いぶり)総合振興局、後志(しりべし)総合振興局にまたがって存在している。



道路に設置されているマンホールの蓋には
町章があしらわれている。


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今や国際都市となっているこの地だからか、
町名はローマ字表記である。

設置年も西暦で記されている。



少し小さい桝の蓋には「汚水桝」との文字がある。


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一方、北海道道にある蓋には、
小樽建設管理部の名称が載っている。

県道という呼び方は聞き慣れているけれども
北海「道」の道路で「道道(どうどう)」という響きは
ちょっと変な感じがするかもしれない。


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古い蓋では「土木現業所」となっている。
北海道の行政区分が「支庁」から「振興局」に改組された際に
出先機関の名称も変更された。



下水インフラは、何十年もかけて整備され
現在も日々設置・修繕・更新され続けている。

よって、蓋にその時代の歴史が刻まれているとも言える。


そんな蘊蓄を探りながら旅するのもまた
楽しからずや。
(「ニセコ町のマンホール蓋」おわり)
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2023年09月29日

議場の中

とある、小規模自治体の議場を
見学する機会があった。


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議員定数がそれほど多くないので、
円卓状にというか、ランドルト環状にというか、
配置されている。


コロナ禍真っ最中でもあったために
各席の境目にはアクリル板。

それぞれに、マイクが据えてあった。



議員以外の役場職員などは
教室形態の座り方となる。


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書記などの方々も
ここに座るのであろう。



テーブルも椅子も木製で
林産地らしい作りである。

地元産の木材が使われているのかどうかは
わからなかったけど。


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床置きエアコンが、
結構密なルーバーで隠されていた。


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んんん。


あんまり、おすすめできないなぁ。



いろいろ、そのまま出てるものもあるんだから
エアコンも出しちゃっても良かったのでは?


ワタクシはそんな気がするけれど、
違う考えを持っておられる方が
いらっしゃったのであろう。



天井の間接照明は
現代であるからしてすべてLEDである。

蛍光灯時代は、終わった。

隔世の感がある。


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逆側も、見た目はほとんど同じ。


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この議場、一般市民がいつでも見られるように
廊下側はガラス張りになっている。

所定の手続きをすれば、
議場内での傍聴も可能であるようだ。

この器だから、先着10名、ということらしい。



天井の段々仕上げの合間には
スピーカーや制気口も配置されている。


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先ほどのエアコンと違って、
こういう状態ならば
給排気にも影響なく、無理なく目線から隠せる。


何でもかんでも「隠しちゃえ」じゃぁなくって、
機能を考慮した上で、
適切な隠し方をして欲しいものだなぁと
そんなふうに思うのである。
(「議場の中」おわり)
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2023年09月28日

足元ぬくぬく

窓際に(しつら)えられた、木製カウンター。


洒落た木の椅子とともに
また、窓外に広がる景色とともに
良い空間を形作っている。



そして、足元には温水パネルヒーター。


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寒い時期であったとしても、
足元が温かいので
落ち着けるのである。



ヒーター用の温水管は、
壁の向こうのパイプシャフトからやってくる。


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トイレもあるから、
給排水など衛生配管と一緒なんだろう。



カウンターの無い部分にも
壁沿いにヒーターが設けてあって、
でも通路であって人が座るわけじゃないから
頭上のブリーズラインでもって
窓面からのコールドドラフトを緩和している。


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木材をふんだんに使った造りであるが、
これが5年10年と経ったときに
どんな感じになっているか。



木材って、新築の時にはキレイなんだけれども
時とともに劣化加減が目立つように思うのだ。

外装材は、特に。



それでも、
足元が温かいのは
寒冷地では大切なことなのた。
(「足元ぬくぬく」おわり)
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2023年09月27日

閉まらないよね

「せつび」じゃないけど
やっぱり気になるモノ。


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吹き抜けに面した場所に
防火シャッターが設けられているんだけれど
これじゃ、閉まらない。



いざという時に、
閉まりきらない。


区画が成立しなくなるから、
延焼が進んでしまう。



物販店でも、
商品棚がシャッター下部に並んでいたり
平積みのお薦めコーナーがあったり
カートが並んでいたりすることがある。


防火戸の脇にモノが置いてあって
どう見ても閉まりそうにないところもある。



日頃の管理運用が重要なんだけど
意識されていないよねぇ。



建築工事・設備工事で、
いろんな「ハード」を整備するんだけれども
結局は、それを「どう使うか」という「ソフト」面が
重要だったりする。



じゃないと、宝の持ち腐れである。



設置以来数十年間、
一度も使ってみたことのない「オリロー」とか
大丈夫なん?
(「閉まらないよね」おわり)
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2023年09月26日

槽通気かぁ

外壁面に伸びる配管。


通用口の、すぐ脇にある。


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何だろ?



頂部についているのは、
臭突か何かかな。


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通用口に結構近い気がするんだけども
少し上方にあるから、
臭いとか気にならない程度なのかな。


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どうやら、公共下水の無い地区のようで
便槽が埋まっているみたい。


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バキュームカーが、
ときどき汲み取りに来るわけだ。



地域にもよるだろうけれど
バキュームカーって、どのくらい配置されているんだろう。


災害時対応としても必要だから、
下水普及率が高い地域であっても
ある程度は必要だよね。


それに、汚水槽清掃時の吸引なんかもあるだろうから
じつは都市部でもそれなりに需要があったり。



でも、槽通気は、
なるべく換気口とか通用口から
離してみたいものだけれど。
(「槽通気かぁ」おわり)
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2023年09月25日

マンホールトイレ用?

何やら遠くに見える、何か。


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工事? 作業? 中で、近寄ることができない。

看板らしき、説明板らしきものがあるけれど
向こうを向いているから、読めない。


あそこに並ぶ、円の列は、何?


マンホールトイレ設置用の、マンホールっぽく見える。
けど、間隔近すぎだよね?


しょうがないから、光学ズーム。


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ううん。

何だろう?



貧弱コンデジの限界に挑む、
デジタルズーム。


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蓋っぽいような、そうじゃないような。

蓋なら、開閉用の穴なり何なりあるはずだけど
見当たらない。

色の違う部分の円を取り外すと、
フックをひっかける金具でも出てくる?


ううん、よくわかんない。


でもたぶん、違う気がする。
(「マンホールトイレ用?」おわり)
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2023年09月24日

建屋の裏側

なんか、建ってる。


トイレかな?
それとも、倉庫的な何か?


あんまり太くはない道路脇にある、
凸凹の多い造り。


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ガラリにがっちり取り付けられている防風板。

風が強いのか、吹雪が酷いのか。


ま、こうしてあるところを見ると、
外気取り入れ用のガラリなんだろう。



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これは建築の建具工事の部類だろうけれど
ドア両面に大きな面積をもつ、ドアガラリ。

こっちには、防風板をつけようもないし
(無理やりつければ、つかなくはないだろうけど)
余剰排気用なのか、
自然通気用なのか。


ちゃんと、敷地境界外の道路敷地に雨水が流出しないように
細いグレーチングが設けてあるところは、
しっかりしている。



裏側は、小河川に面していて
遊歩道っぽいものもあって、
人の目には触れやすい場所になるのだけれど
そこはやっぱり裏側。

遠慮なく「せつび」祭りが開催されているのだよ。


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こっちのドアガラリは、ちょっと小さい。


塩ビ桝じゃない排水桝は
この規模の施設としては今どき珍しくなりつつあるかも。


そして、フード付きベントキャップを覆うように取り付けられた
防風板が目を引く。

何のためにフードがついているのか。

それとも、この程度のフードじゃ、防ぎきれない強風?

あまり見かけない造りである。



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ズラッと並ぶ、防風板。


窓上にあるのは、
ガラリではなくて、邪魔板付きの通気口?

防風板の無いやつが排気で、
あるやつが給気で?


よくわからん。

こんなに近かったら、
ショートサーキットしまくりにも思えるけど
風が強かったら大丈夫?



周囲がこんなに賑やかだと、
打ち込みの通気金物が、可愛く見える。


「必要だから、ついてンだよ」


潔い造り、と言えるかもしれない。



意匠屋さんも、
裏側は気にしないから、ね。

たとい、遊歩道沿いだったとしても、ね。
(「建屋の裏側」おわり)
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2023年09月23日

建物の横顔

人間だって、正面の顔と、側面の表情とは
それなりに異なっているものだ。


建物もまた、同様。



そして「せつび」の多くは
正面ではなくて、側面や背面にこそ
姿を見せている。


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ある程度、年季を経た建物であろう。


当初からついていたベントキャップと、
後から追加したであろう、深形フードとが対比される。


屋上と、ベランダと、雨水管が露出で外壁に取り付いている。
ナナメ45°に振っている部分の配管径が細くなっているのは
なぜだのだろう。

普通は、排水系の配管径は上から下まで同径なんじゃ?

よしんば、途中で横引きする場合に、
横引き管だけ太くすることは有り得ても、
逆は無いんじゃない?



外壁、窓上部分にちっちゃくエルボ返しされているのは
通気管の開放端かなぁ。

まだ「セルフード」(登録商標)が無かった頃なのかも。



細く伸びているのは、ドレン管と電線管?



なんて、いろんなことが楽しめる。



左上の窓だけ、ちょっとだけ出窓になっているとか、
外壁目地と窓とがテキトーだとか、
右のビルに接続されているかのような出っ張りとか、
(つながっているとすると、いろんな法律大丈夫?)

意匠的にも、おそらく構造的にも、
考察のしどころはたくさんあることだろう。



こんな横顔を眺めてみた、昼下がり。
(「建物の横顔」おわり)
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2023年09月22日

何か入ってないよね?

そうなんだ、いつだって、前向きなんだ。

そうじゃなきゃ、やってられないのだ。



下を向いて、うつむいていたんじゃ、
ダメなんだ。


上を向いて、歩こう。



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見たら見たで、
心配事が。



だいぶ、年代物の建物だよね。


その屋上に鎮座する高置水槽も
これまた年季ものだよね。


アレ(優勝じゃないよ)の中、
キレイな水が入っているんだもんね?


飲んで差し支えない、
衛生的な水だけが入っているんだもんね?



虫が浮いていたり、しないよね。

ボウフラなんか、湧いてないよね。

藻が浮いていたり、しないよね。



まさかまさか、ネコやカラスが浮かんでいたり
しないよね。


年に何回か、
きっちり清掃しているんだよね?

たとい義務じゃあなくっても!



そう。


上を向いて、気を滅入らせるわけには、いかないんだ。


大丈夫です。たぶん。



……それに、ワタクシが飲むわけじゃないし。たぶん。
(「何か入ってないよね?」おわり)
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2023年09月21日

冷水機+うがい器

なんか、国の機関の、わりかし古い建物で
よく見かけるような気がする。


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冷水機と、うがい器とのセットである。


なんか、固定されてない感満載のナナメ具合だ。

運転重量は15kgを超えそうだけれども、
給湯機じゃないから、耐震固定は義務じゃないもんね。

……いいのか、それで。

いいんだね、それで。法律上は。



裏側の壁から生えている、給水管と排水管。

敢えて真後ろを避けたのか。

バルブや間接排水を設ける余裕を作りたかったのか。



これを見ると、
なぁんか、哀愁が漂う気がするのだ。


気のせいじゃ、ないんだ。たぶん。
(「冷水機+うがい器」おわり)
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2023年09月20日

土壁って、たいへん

工法説明のサンプルが造ってあった。


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限られた材料で、大きな構造物を造らなくちゃならない。

五重塔やピラミッドなどいろいろあるけれど
重機の力任せに、材料任せに、メーカー任せにできなかった時代、
ほんとうに大変だったことだろう。


それこそ、人生をかけて習得して、伝授していかないとならない
そんな技能だったことだろう。


門外漢から、別世界からやってきて、
なんちゃって設備屋を続けてきたワタクシには
想像もつかないご苦労の連続だったことであろう。


いやぁ、昔の人って、すんごい。



こうして、後世に伝えられているのだ。


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実際に手を動かしたのが誰で、
その人物に仕込んで一人前にした師匠が誰で、
そんなものは残っていないことだろう。



大森頼春 が築城した、とあるけれど
発注者であって、施工者ではない。

そりゃそうだ、一般的に。



「名もなき技術者」


それが、いいんだよ。
(「土壁って、たいへん」おわり)
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2023年09月19日

チップの取扱い

再生可能エネルギーだとか
カーボンニュートラルだとか

「エコ」関連の用語は次々と出てくるし
それを利用した「せつび」についても
いろんなものが出てくる。



そんなものの一つに、
バイオマス利用設備がある。



熱源として、バイオマスを燃料とした機器を
利用しようということなのだ。

ただ、一般の化石燃料使用機器類ほど数が出ないのと
同じ出力では圧倒的に高価になってしまうことから
よほど「使うぞぉ!」という強力な動機が無い限り
まず採用されることはない。

桁が1つ、あるいは2つ多くなってしまうから
コスト比較で決めようとすると全然ダメ。

箸にも棒にもかからない。



けれども、材料がすぐ近くにあって
安価に供給できるような場所であれば
このところの石油価格高騰の折にあって
ランニングコストの削減を図ることはできる。

地産地消で地元産業の育成になったり
林業資源の有効活用や
人工林の適切な管理につながったり
メリットも無いわけではない。



でも、たとえば木質チップを使う場合、
石油やガスなどの燃料に比べると
取扱いは少々難しい。


空隙率が結構あるので
貯蔵場所も場所を取るのだ。


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地下ピット式にして運搬車両から投入する場合もあるし
このようにベルコンで積み上げる場合もある。


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貯蔵されたチップを、
スクリューコンベアで熱源機に運ぶのである。


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こういう形状なので、
チップ形状にイレギュラーがあると
噛んでしまって搬送が停止する。



チップ加工の良否によるのだけれども
たま〜に、長い木片が混ざってしまうのだ。


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この「たま〜に」の頻度がそれなりにあると
とても手のかかるものになってしまうのだ。


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石炭火力発電所でも、
石炭の塊をそのまま使用するわけではなくて
細かく砕いて粉末状にまでして「微粉炭」にして
気体のように利用したりする。

そんな感じで、扱いやすさを追求していくのも
一つの方法なのかもしれない。


ただし、

扱いやすい→燃えやすい→火災になりやすい

ということでもあって、
防火耐火やら消防法やら、各方面の調整が必須にもなる。



それに、ペレットでもチップでも微粉末でも
加工するためにそれなりのエネルギーを消費してしまうため
どこまで「エコ」か、本末転倒になりやしないか、
ほんとうは詳細な検討が必要であるはずだ。



でも、世の中単純なもので、

「○○するだけで、あら不思議!」

っていうのがウケる。



木質バイオマス! 地産地消! カーボンニュートラル!

化石燃料不使用! 森林の適切な管理! 地場産業の育成!



いろんなキャッチフレーズを散りばめて
耳触りの良いお題目にすべてを覆い隠して
不都合な部分は知らんふりしてしまうことも
多いんじゃないかな。



給付金だとか無償化だとか拡充だとか、
増税やサービス低下とセットであるはずの政策が
聞こえの良い部分だけ喧伝されるとか。


直接的な二酸化炭素排出ゼロだとか
津波対策もバッチリだとか
原子力発電所のメリットは強調するのだけれども
放射性廃棄物の処分先が無いとか
廃炉技術が確立していないとか
そもそも列島全体が地震火山断層水害の密集地であるのにとか
そういう不都合には触れないとか。



うまい話なんて、無い。


それに尽きるんじゃないかな。

ホイホイと飛びつくと、
だいたい痛い目に遭うんだ。

そして誰かが、
こっそりとボロ儲けしているのだろうねぇ。
(「チップの取扱い」おわり)
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2023年09月18日

絶対来るなって

エントランス上部なのだけれども。
ちょうどこの上が、屋上駐車場に通じる車路になっていて
庇のかわりになっている。


大梁どうしをつなぐ、
筋交い的な鋼材の上部一面に取り付けられたモノ。


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これが無くたって、
結構滑りやすそうに見えるんだけれど、
奴らには問題じゃないんだろうね。


奴らとはもちろん、ハトである。

時々、カラスである。

許可なく勝手に留まって、
人間の頭上であろうとお構いなく脱糞する。
あの迷惑な生物たちのことである。

1、2羽では済まずに
列をなして、群れのようにたむろしていることすらある。

とんでもない輩である。


昔、彼女とデート中に食らったことがあるだけに
迷惑加減は身に沁みているのだ。


そんなん、個人的な恨みだろって?

まあ、そうなんだけど。



白い鋼材の上に、
黒いトゲトゲが黒い結束バンドで留めてあるものだから
目立つこと目立つこと。


……なんて気にしているような変人は
世の中にはそうそう居ないんだろうねぇ。



これで構わないなら、
デザインなんで、どうだっていいじゃん。

そう思わなくもないけれど。



ま、たまたまここがこうだっただけで、
デザインは大切なのである。
(「絶対来るなって」おわり)
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2023年09月17日

この上はトイレ

ふと見上げると、
そこにある配管たち。


どう見たって、
この上にはトイレがあるよね!?


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ほとんどが排水管で、
給水管もちらっと見えて、
通気管も辛うじて視認できるかな。



排水の合流部分が
基本的にTY継手ではなくて
45°エルボ+Y継手になっているのは
たまたまではなくて
狙ってやっているはず。


流れ的には、その方がたぶん良さげだもんね。
そうしておくに越したことはないよね。


おそらく、多くの人が一時にどっと利用するだろうから。


天井仕上げを張っていないから、
そのままいろいろ見えて、いいな。


何なら改修工事もしやすい……ってことは無いね。
こんなに天井が高いからね。

そして何より、
階段から見上げているのだからして
高所作業車も使えないのである。
(「この上はトイレ」おわり)
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2023年09月16日

配管防護屋根

配管に、屋根がかかっている。


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地中埋設だった配管類が地面から生えだして
建物の中に入っていく、その場所に。



地中梁を貫通させて、
中から入れるわけには、いかなかったのかな。


それとも、躯体は躯体で造ってしまってから
設備工事は後から入ったのかな。


そんな施工中の経緯は、わからないのだ。



プルボックスに防水コンセントがついていたり、
そこから取られているであろう、
凍結防止ヒーターっぽいケーブルだったり、
なかなか興味深い造りである。


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この屋根、
たぶん、上の方から、建物の屋根の方から、
雪の塊が落ちてくるゆえの
防護用なんだろう。


重たい雪(というか、氷塊)が落ちてきたら
配管やプルボックスなんて
やられてしまうだろうからね。



庇だったら建屋から1m以内のものなら
建築面積に不算入なのだけれども、
こうやって柱(構造的には、やっぱり柱だよねぇ)を設けた屋根だと
本来的には、というか建築基準法的には、
建築面積に入ってしまわないの?


それとも、「付帯設備」だから、セーフなの?
(そんな規定、ある?)


建築工事と設備工事の隙間には、
こんな感じの事柄がチラホラあったりする。


建築確認申請上は、どうなっているのかなぁ。
(「配管防護屋根」おわり)
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2023年09月15日

紋太ではない

紋別市の歩道にあったマンホールの蓋なのだけれども。


てっきり、ご当地キャラクターなのかと思ったのだけれど
そうじゃないみたい。


23091501.JPG


紋太 じゃないよね。

もちろん、相方の べつこ でもない。



まあ、いろいろ経緯があったのさ。

そう、受け取っておくのだ。


決まりがあるわけじゃないし、
ご当地キャラを使わないことによる罰則があるわけでもない。


だから、大丈夫なのだ。
(「紋太ではない」おわり)
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2023年09月14日

和便からの洋便化

見るからに、そうだよね。


元々、和風便器が設けられていたブースで
洋風便器に取り替えたんだよね。


床面のタイルを周囲のように仕上げることなく
モルタル均しで済ませてあるから
そんな様子がアリアリだ。


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いや、タイルで仕上げていたとしても
周囲と色合いや劣化具合が明らかに異なって
やっぱり目立つに違いない。

どーせ目立っちゃうんだから、
安めの仕上げで構わないよね。

そんな思惑も見えたり見えなかったり!?



洗浄便座用のコンセント電源は
天井からモールで下ろしてきてある。


23091402.JPG


ギリギリ、棚のバーをクリアしている?

ビッタビタである。



そのまんま洋風化したわけじゃなくて
和風用だとちょいと狭かったブースを
拡げてあるんだよね、きっと。


23091403.JPG



水回りって、
建物のサイクルの中では
何度も何度も改修されていくものだろう。



そんな履歴が、それとなく残っているのが
愛おしい。



痘痕(あばた)(えくぼ)、ってやつかなぁ。
(「和便からの洋便化」おわり)
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2023年09月13日

構造物の配管

なんか、雰囲気が違うのだ。


普段、建物の建設時に見かけるような配管とは
ひと味もふた味も違って見えるのだ。


23091301.JPG


排水管にハウジング形継手を使う場面が、あまりない。

吊りバンドも、普段見かけるモノとは少々異なる。

鳩避けのトゲトゲなんかも、あんまり設けない。



なんか、ちょっと、感じが違うのだ。



建築工事や土木工事で入っている配管って、
設備工事で関わる配管屋さんとは違う手が
入っているのだろうか、と思うこともある。

金物屋さんだったり、板金屋さんだったり。



そのあたりは、構造物の「せつび」にかかわってみないと
わからないんだろうけど。



これはこれで、刺激があって楽しいのだけれど。
(「構造物の配管」おわり)
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2023年09月12日

並ぶ室外機

高架下に並ぶ、室外機。



壁面をスリムダクトが這い、
プルボックスから電線管も伸びる。


それなりの容量の室外機たちである。


23091201.JPG


高さ50cmくらいだろうか、
室外機は皆、架台の上に載せられている。


積雪を考慮したものなのであろう。



が、一方で
オプション部品としての防雪フードは設けられていない。



高架下だから、それほど吹き付けないだろうという目算なのか
費用的にやめておいたのか
職員が都度除雪するからねということなのか
その理由は計り知れない。



とにかく、ここに室外機たちが並んでいる。



室内機が設けられている室が並ぶ
メインエントランスとは反対側、
普段ならば誰も気に留めない
視界に入らない場所である。



道路沿いではあるのだけれど
室内と、これら室外機とを関連付けて意識する人が
一体どのくらいいらっしゃるものか。
(「並ぶ室外機」おわり)
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2023年09月11日

設備と管理 2023年10月号

設備と管理 2023年10月号の発売日。


230911.png


早いもので、丸2年、24回の連載が続き
3年目・第25回に入るのでした。


あんまり気負うことなく、街をブラついてみれば
そこかしこに在る「せつび」たち。



あらためて、眺めてみやしませんか。
(「設備と管理 2023年10月号」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備と管理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする