今風の、木材を多用した仕上げになっている。
そして、駅正面には「手湯」があって
温泉町に到着したことがすぐに体感できる造りとなっている。
手湯の上部は屋根で覆われているが、
ここも木材を強調した造りである。
もっとも、構造材としては何の力にもなっていないが。
側方には、陶板レリーフ。
これ、人の拳?
町村合併60周年を記念して
当時の小中学生に参加してもらったようだ。
このたぐいの記念行事って
希望者を募る場合もあるし、
寄付した人に参加してもらうのもあるが、
学校単位ってことは、全員参加?
小中学校で良い思い出を作れた子にとっては
とても良い記念になるだろう。
ただ、そうではなかった子にとっては
一生涯駅前に苦い記憶が残ることになるかもしれない。
なかなか、難しいところだ。
時代柄、喫煙者はどんどん追いやられていく。
ま、ワタクシは吸わないんで問題ないのだが、
それでも、
命の危険を承知の上で愛煙家をやっている人たちにとっては
肩身の狭さを助長する場所なのかもしれない。
このあたりは、箱根ジオパーク を構成しているらしい。
伊豆半島が、はるばる太平洋から移動してきて本州島に激突し
潜り込み、火山活動を活性化させた、
そんな場所としての「ジオパーク」なのだという。
「さがみの小京都」に認定された、と記載されている。
全国京都会議のマップ には、湯河原町の記載が無いのだけれども
まさか、脱退しちゃった?
Wikipedia を見る限り、
そのようである。
2011年4月から、小京都のキャッチフレーズを使わなくなった、と。
ま、いろいろあったんだろうね。
そもそも、京都を持ち出さなくても、
湯河原としての魅力が溢れているのだから
そっちを推していこうよ。
そういうことなんじゃないかな。
駅のホーム。
自販機用の電力量計は
上から吊ってある。
振れ止めもしっかり取ってある。
東海道線のグリーン車、
なんか、ひさびさに見た気がする。
走り去っている姿は
まあまあ見るんだけどね。
停まっている様子は、意外に見かけていなかった。
駅からの風景には、
それほど風情があるわけじゃない。
でも、高置水槽が見えるから、冷却塔も乗っかってるから
それでいいんだ。
だって、設備屋だもの。
湯河原美術館だって。
行ってみたかったけどね、
そこまでゆとりはなかったなぁ。
ホームの山側は
坂道である。
植物に侵食されかけているようだけれども
決してそんなことはないのだ。
箱根や伊豆を含めて、
東京都心からほど近くに多くの温泉地がある。
近距離なら近距離の、
遠隔地なら遠隔地ならではの、
特色があり、集客戦略があり、
将来構想があるんだろう。
全国津々浦々、
いろんな風情があって麗しいものだ。
(「湯河原駅」おわり)