名古屋空港。
中部国際空港が開港してからは
県営名古屋空港 として利用されている。
旅客や貨物で賑わう大きな空港と比べると
小ぢんまり感は否めないけれども
未だ現役で稼働している空港である。
「ボーディングブリッジ」などというものはなく、
タラップ車によって乗降する。
バリアフリーじゃないので、敬遠されがちな環境である。
上階には 展望デッキ があって
発着する航空機を眺めることができる。
といっても、それほど多くはないのだが
時間帯によっては 集結する 場合もあるから
時刻表を調べておくとよい。
外壁といい、階段や手すりといい、
昭和の香りたっぷりのデッキである。
屋上を這う配管、電線管、ケーブルの類は
後から後から追加あるいは更新されていったものだろう。
元々、何があったんだろう。
水場、あるいは噴水でもあったのだろうか、
そんな名残も見られるが、
現在は立ち入りできない。
柵で仕切られていて、
行けそうで行けない。
屋根の上には、室外機やアンテナが並ぶ。
結構引っ込んでいるので、
デッキからは上半身しか見えない。
そうだよねぇ。
古いなら古いなりに、
見て楽しめるよねぇ。
人間は……
はて、どうでしょ?
(「県営名古屋空港」おわり)