2023年07月31日

支笏湖観光船

北海道千歳市西方にある、
深い深いカルデラ湖である、支笏湖(しこつこ)


湖畔を巡る観光船があるというので、
行ってみた。


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正面に風不死岳(ふっぷしだけ)、その左に溶岩ドームを頂く樽前山(たるまえさん)


桟橋の先に停泊する船体が、観光船である。



少し小綺麗にされた建物(本来は古そう)内に
チケット売り場があった。

2階は食堂か何かだったのだろうけれど
現在は使用されていない。


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モーターボート的な船体や、
足漕ぎの白鳥ボードなども並ぶ中、
湖岸沿いに出港する。



雲が多めの天候で、
樽前山は雲で隠れつつある。


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湖であって、外海のような大きな波やうねりは生じない。
この日は風もあまり無かったから
湖面は至って穏やかだ。

鏡のよう、とまではいかないけれど。



「支笏湖ブルー」と呼んでいるらしい
青緑の水が美しい。


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湖自体が、かつての支笏火山のカルデラ湖であって
現在外輪山を構成するいくつかの山々もまた
幾度も噴火を繰り返していて、それぞれのカルデラを持っていたりする。


ゆえに、溶岩流や火砕流、大量の火山灰の跡は
かなり広範囲に広がっている。


湖岸の一部に、柱状節理を見ることができる。


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この箇所、浅いようであるが
手前の部分から急激に深くなる。
一気に水深100mを超えるそうだ。



この船、船底にも観覧スペースがあって
椅子と窓とが並んでいる。


そこから、湖中に続く柱状節理を
観察することができる。


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ちょっと写りが悪いけれども
それは実際に行ってお確かめくださいな。



船前面にある、エンブレム?


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白鳥ボートっぽいけど。



操舵室側面には、いろいろ貼ってある。


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検査頻度だとか、表の記載内容だとか
よくわからないけれども
記入すべき文字が消えちゃってるのは
大丈夫なの?

ブログ掲載のために消したんじゃなくって
消えてるの。



天候と気温湿度に左右されるところが大きいかもしれないけれど
たいそう気持ちの良いクルーズなのであった。



陸に上がると
そこにはいくつものマンホール蓋がある。


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空港と、鮭。

千歳市の売りである。


市章も、とってもわかりやすいデザインである。



湖岸ではあるけれども
宿泊施設や飲食店舗類が多数あるからだろうか、
公共上水道も整備されているようだ。


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排泥室用の蓋も見られた。



店舗近傍にあった小口径桝の蓋は
なんか、手描き感満載であった。


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自分で掘ったの? っていう感じなんだけど
実際はどうなんだろう。

少し、気になる。



全国的に、ずっと暑いだろうと言われている
2023年の夏。


せめて、気分だけでも涼を得たいものだけれども
可能なら気候的に涼を得られる地に行くのも
良いんじゃないだろうか。


昼間の気温は結構上がるけれども
朝晩はそれなりに下がるし、
湿度だって首都圏よりはずっとマシだ。



日本は南北に長くて
いろんな気候帯があるからして
いろいろ楽しめる国なのだと思うのだ。
(「支笏湖観光船」おわり)
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2023年07月30日

柱脚部の座屈

なんか、でっかい実験装置がある。


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構造物の強度を試験するための装置であるようだ。



鉄筋コンクリートの柱に強力な荷重をかけて
どのくらい持つか、
どのように破壊されるか、
試してみることができそうだ。




いくつか、その結果が展示されていた。


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柱脚部の鉄筋が座屈して
コンクリートが破壊されてしまっている。


鉄筋が錆びているのは、
この状態で屋外に置かれているからであって
初めからこんなだったわけではない。



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ヒビの入り具合とか、
鉄筋の曲がり具合とか、
内部コンクリートの破壊され具合とか、
いろんな知見を得ているんだろう。



コンクリートの強度や、骨材混和剤などの配合や、
鉄筋の太さやピッチなど
条件を変えて実験を繰り返すことで
いろんなことがわかり、
そして、更なる疑問点も出てくるんだろう。



こういうお仕事も、楽しそうだね。

でもワタクシに向くかというと、どうだろう。
研究者タイプじゃないからなぁ。
(「柱脚部の座屈」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月29日

厳重に防護

実験施設群の中に、
なかなか面白い形態の冷却塔を見つけた。


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見た感じ冷却塔の形態なんだけれども
実際に何に使われているのかは不明。


たぶん、なにかの循環水の冷却用だよね?



それにしても、ずいぶんと厳重な防護措置が講じられている。


上部に傘を被せてあるし、
周囲を単管で組んだ格子で覆っている。


冬期には、ブルーシートでもかけておくのかしらん。



傘は、何のため?


脇に生えた樹木から
葉っぱがハラハラと入ってきてしまうのを
防いでいるのかどうだか。



ここまでやってるのは
あんまり見かけないなぁ。
(「厳重に防護」おわり)
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2023年07月28日

借室を造るよりも

見上げると、お空に仲良く並ぶ
トランス。


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マンションの脇に電柱が林立して
そこにトランスがずらりと並ぶ
そんな光景を見ることがある。



共同住宅は、住宅ゆえ
一軒一軒の住宅ごとに
低圧の電力契約を結ぶ。



その低圧電力は、高圧電線からの電力を変圧して
供給するものであるのだけれど
その変圧器をどこに置くかについては
建築主と電力会社との協議によることになる。



一般のビルなどであれば
建築主側で設ける「電気室」に相当する空間を
共同住宅内にも設けて、
そのスペースを電力会社に貸して、
そこにトランス(電力会社も財産だ)を置いてもらうことができる。
この場合、売ることの出来ない床面積(空間)を造らねばならず
建設コストは上昇する。


そんな場所造りたくないけど低圧で各戸に供給してよ
ということであれば、
上の写真のように、柱上トランスをズラリ並べるしかなくなる。


見た目はイマイチかもしれないけれど
コストは抑えられるからいいんじゃない?

そういう趣旨である。



世の中、カネ、カネ、カネ。


高所得者向けの高級マンションなら
こんな事はやらないだろうけれども
一般庶民向けであるならば
やはり安いにこしたことはない。


というわけで、
全国各地至るところの共同住宅脇に
このような景色が出現していくことになる。

もちろん、戸数が多くて
こんなんじゃ足りない場合もあって、
ケースバーケースである。



マンションを買うときには
こんなところも見てみては?


住み心地には、何の関係も無いけれど。
(「借室を造るよりも」おわり)
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2023年07月27日

これからどうなる

北海道札幌市に建つ、
用途の複雑な大型施設。


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「札幌ドーム」



元々は、2002年サッカーワールドカップ招致のために
建設されたものだそうだ。

その特殊性のゆえ、
屋外で育てた天然芝を、サッカー試合時に屋内へ搬送する形式で
アリーナ部分の座席移動によって
野球形態とサッカー形態の両方を切り替えられる
そういう機能を目玉にオープンした。


その後に、日本ハムファイターズが
東京ドームから本拠地をこちらに移転して
19年にわたって使用した。



所有者である札幌市と、
使用者であるファイターズ、
サッカーJ1のコンサドーレ、
いろいろな利害関係が複雑に絡み合う中、
巷の話によると、横柄で高圧的な札幌市の態度に業を煮やし
ファイターズはここを出て、
独自球場 を建設するに至った、
そう言われれている。



展示会 や コンサートなどのイベント が行われるにしても
これだけの施設を維持管理運営するだけの経費を
賄えるものかというと、極めて心許ない。


「新コンサートモード」を捻り出すも、
予約がつなかい ということで
今後、どうなっていくものか……。



そのドームを臨む空間に(いや、そこに限らず市内の至るところに)
札幌感満載のマンホール蓋。


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その近くには、市の徽章を中央に置いた
情報BOX用のマンホール蓋。


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更には、2023年に設置した、
クリプトン・フューチャー・メディアとコラボした
雪ミクイラスト 蓋。


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なんと、札幌市内観光地に点在している……となると
簡単には見て回ることができなさそう。



この蓋が、ドーム利用の起爆剤に、
なるのかどうか!



ならんだろうねぇ。
(「これからどうなる」おわり)
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2023年07月26日

排気は万全

排気が大切な建物は数あれど
(というか、不要な建物はごく僅かだと思うんだけど)
何たって、こういう店において
特に重要になるよね!


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煙もうもうの中の焼肉も、
それはそれで良いのかもしれないけれど
時と場合によるじゃない?


服に臭いが染みつくのも敬遠されることだって、
あるじゃない?


だから、排気は大切なのさ。


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充実、してるよね?


全体をまとめて、じゃなくて
何系統かに分けて、
排気ファンと排気ダクトとを整備してあるみたい。



どのダクトも、お辞儀してるのはなぜ?


そりゃ、真上を向いていたら
雨が入ってしまうから。

ダクトを通じて雨が入ってきたんじゃ
焼肉が台無しだ。



これを見ちゃうと、
壁貫通部も見てみたくなるじゃない。


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ダクトは自立するわけじゃないから、
1本1本支持するのも
結構大変なんだよね。


図面にゃ表現してくれないから、
全面的に、ダクト屋さんの経験と技量とセンスに
かかっているよね。


どうかな? この造り。
(「排気は万全」おわり)
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2023年07月25日

配管いっぱい

ふと、路地を見る。


何やら、すごくごちゃごちゃしている。


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それぞれの配管に意味と働きとがあって
ちゃんとそれぞれの役割を果たしているんだろうけれども
「ごちゃごちゃ」していて、何が何やら把握するには
時間がかかりそうだ。


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配管材料から想像してみるのも一つの方法。


こういう状態の場合、
既存配管図というものはあまりあてにならない。


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たとい存在していたとしても、
平面的立面的に正確に表現してあるはずはない。


ピピっとスキャンすると
三次元的に配管の繋がりや用途や材料を取り込んで
データ化してくれるようなAIは、
いずれ出てくるんだろうね。

そしたら、いろいろ便利なんだけど。

世界中に散らばっている、せつびに関する知識と経験を
高速学習して適切な診断ができるようになるのは
結構近い未来なんじゃないかと期待してみる。


そしたら、設備設計者なんて、要らなくなる……かな?


AIに支配される社会とならないためにも、
人間側は人間としての理解・判断・再構築が
必要なんだと思うんだけどね。


個々人で異なる「価値観」なんていうものも、
必ずしもAIが「適切に」獲得できるとは限らんから。


AIにとって「適切」な判断があるとするならば、
たぶん、人類殲滅なんだろうと思うんだよね。

でも、それは人類としては、受け入れ難いのさ。
(「配管いっぱい」おわり)
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2023年07月24日

色とりどりの機体

名古屋空港といえば、現在は中部国際空港を指すことが多いが
かつては名古屋市の北に、名古屋空港が存在していた。

現在は、県営名古屋空港として
主にローカル便の運航が継続されている。

中止となってしまった、国産ジェット機の開発が行われていたのも
ここである。


豊山町に位置するこの空港周囲には建物が広がり
「街中に降り立つ」空港の一つとなっている。


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空港に向けて高度を下げていくにつれ、
眼下の建物の一つ一つが大きくなっていく。


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伊丹空港や福岡空港なんかもそうであるが
あんまりにも街に近い空港だと
なんかドキドキしちゃう。


万が一、いや、億が一、
墜落するような事故となった際には
航空機の搭乗者は仕方がないにしても
地上に住まう方々に被害が生じてしまうじゃぁないかと
要らぬ心配をしてしまったり。


ま、でも、原発事故とはわけが違う。

航空機事故なら、被害が限定されるのだから。
それに、事後の対処も後片付けも完全に可能だ。
そのリスクを承知した上で、
利用する・利用を受け入れるのである。

原発の場合には、事故が生じた場合に
処理する方法が無い。確立はしていない。

福島では事故後12年を経ても
未だ炉の処理は目途もたたない。


……閑話休題。


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人や車が判別できそうな高さになると
やっぱり、ドキドキしちゃう。


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ボーディングブリッジではなくて
タラップ車を利用して乗降する。


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ターミナルまでは、歩く。


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ちょっと、時代を感じさせるターミナルビルである。


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ターミナルビルの展望デッキから、駐機場を眺めることができる。


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FDAと大きく書かれた、
色とりどりの機体が駐機中であった。


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すべての機体は別の色に 塗装されているようで
乗る機体色をコンプリートしたくなる人も
きっと居ることだろう。
 

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FDAのページ には、使用機体の情報も出ているらしい。


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もっとも、大手キャリアと違って、予備機体が充実しているわけではないから
やり繰りはきっと、大変だと思うんだけど。


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定期就航なのかどうかわからないけれども
違う機体も駐機していた。


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ローカル空港ゆえ、発着便数 はそれほど多くはない。


空港スタッフの作業効率を良くするために
各方面の発着時刻を揃えてあるようで
時間帯によってはいろんな機体を目にすることができるのである。
(「色とりどりの機体」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月23日

遊覧飛行のような

北海道の玄関口といえば、
圧倒的に新千歳空港である。

コロナ禍で大減便したとは言え
世界の中でも屈指の発着数を誇っていた羽田便をはじめ
ローカル空港を含めた国内各地を結ぶ路線とともに
海外路線も徐々に回復しつつある。


が、新千歳空港の所在地は千歳市と苫小牧市(跨っている)であり
こと目的地が「札幌」であるならば、札幌市内に立地する空港を利用したほうが
便利ではある。


札幌市東区丘珠(おかだま)町に立地する、
丘珠空港。

近隣に対する騒音問題とか、短い滑走路だとか
大型機の発着はできないものの
プロペラ機や小型ジェット機により運用されている。

地下鉄東豊線の終点「栄町(さかえまち)」からバスで5分、
徒歩でも20分ほどというアクセスの良さも「売り」である。


都市近郊の空港としては、
たとえば伊丹空港や福岡空港や県営名古屋空港などがあって
すぐ近くに街と建物が密集していて
「その都市にやってきた感」を得られるのであるが
この丘珠も同様である。


事情により、丘珠発の際の写真になってしまったが
札幌の市街地を、さながら遊覧飛行しているが如く
google earth で眺めるよりもずっと鮮明な都市の様態を
観察することができる。

もちろん、低い雲が垂れ込めていない天候の時に限られるけれども。


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空港を飛び立つと、東区の街が眼下に見える。


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左右に延びるのは、札幌と小樽とを結ぶ
札樽(さっそん)自動車道である。


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左上に見える藻岩山(もいわやま)までの平野に広がる、
人口200万人に少し足りない、そんな都市である。

首都圏のように上方へ高く高く聳える街ではなくて
歴史とともに広く広く拡がった街である。

東京都区部の面積が619q2であるのに対して
札幌市の面積は1,121km2であって、かなり広い。
(もっとも、そのうち658q2は南区が占めているが
 ほとんど山である)



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北海道を象徴する、カニ型の施設……なわけではなくて
建物用途の都合上このような形態になっているに過ぎないが
これは札幌刑務所である。


札幌市内を貫通する、
そして札幌扇状地を形成する原動力となった
豊平川(とよひらがわ)」と、その河川敷も眼下によく見える。


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豊平川を過ぎると、札幌ジャンクションのループが見える。
北海道を南北に通る道央自動車道と、札樽自動車道との結節点である。


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あいにくこの日は低めの雲がたなびき、
だんだんと市街の視界が遮られていった。


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機体の旋回に伴い、
丘珠空港の滑走路が見えるようになってきた。



びっしりと建物で埋まっているが
比較的低層のものが多い。


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上の画像の中央部にある緑地は
北海きたえーる(北海道立総合体育センター)と
それに隣接する豊平公園である。



航空機で移動すると、
自動車で何時間もかかる距離が
文字通りひとっ飛びである。


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ほどなく、中央部に中島を浮かべる洞爺湖と
太平洋(噴火湾)が見えてくる。

もう雲が多くて、地形がよくわからないかもしれない。



便数は多くはないし、
航空券も新千歳発着のLCCと比べると高めであるし
小さな機体ゆえ持ち込み手荷物は小さなものに限られるが
都市上空の遊覧として、
こんな空港を利用してみるのも楽しいんじゃないだろうか。
(「遊覧飛行のような」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月22日

見せる工場

北海道砂川市に、化粧品会社の工場ができた。


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市の人口は、昨年度1万6千人を割って
令和5年6月の 住民基本台帳人口 は 15,706人 である。


そんな地に、いや、そんな地だからこそ、
この会社 は工場を造ったのだという。



みんなの工場 と称する。

工場を開く。みんなに対して。

そんな意味が込められているのだとか。



だから、建物は、工場工場していない。
変な副詞だけど。


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オープン祝いのランが咲き乱れる中、
壁に描かれた案内図が
それを示しているのではないだろうか。



基本的に、工場の中身が
来場者に見える。


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この中で働く人にとっては
どうなんだろう?


なんか、やりづらかったりしないんだろうか。


慣れるのかな?



でもワタクシは、それ以外のところに
目が向く。


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折板屋根上のルーフドレン金物からつながる雨水管に
コンセント電源の凍結防止ヒーターが突っ込まれているところとか


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エントランス吹き抜け壁に並ぶ、ノズル形吹出口とか、
(ちなみに、左のほうにあるネットは
 子どもが上がって遊ぶ場所である)


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エントランスから1階床に数段上がる部分に
給気か排気かわからないけれども
制気口が仕込んであるところとか。


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あんまりにもたくさんの来客があったので
あんまりたくさん撮れなかったのだけれど
いろいろ「みんなの」工場なのであった。


エントランス脇には、
市内の飲食店はショップの宣伝カードが並べてあって
工場だけの繫栄ではなくて
地域に波及することを企図した試みに
感嘆を覚えたことも追記しておく。


砂川市には、なぜかスイーツが多い。
小さな街にもかかわらず。


そっち系 の食べ歩きなんかも
お奨めの街だったりするのである。


レンタカーでないと、移動が大変かもしれないけど。
(「見せる工場」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月21日

屋根に突き出たもの

ホームで列車待ちをしていた時のこと。

暇だし、暑いし、観察でもしてみようと。



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屋根の上を這う、排水管。

さて、何の排水なのやら。



と、その向こうに何やらあるぞ。


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こっち側の窓は開いていなかったから
ガラス越しになっちゃったけど。


チンアナゴか何かのそろい踏みである。


この屋根の下から、
よほどいろんな排気が出てきているものなのかどうか。

排気、だよねぇ、この感じは。
知らんけど。

そしてさっきの謎の排水管は、更に伸びていく。


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延々と伸びていく。

どこまで行くのだろうね。


行く手には、室外機やら動力盤やら
そんなものたちが屋根上に組まれたステージの上に
乗っかっている。



更にその先には、まだまだ排水管が伸びていて
ターバンを被ったダクト? が生えていた。


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ううん、なんじゃこりゃ。

これも、排気、だよね? ちがう?
(「屋根に突き出たもの」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月20日

屋根が開くんだ

エスコンフィールド北海道。

北海道日本ハムファイターズが、
人口6万人弱の北海道北広島市に新設した
新しい球場である。


この球場、Fビレッジという諸施設の中核構造物として存在しているのだけれど
ちょっと独特な造りになっている。


「正面」がどこであるのか、
よくわからないところではあるのだけれども、
札幌側である北西面は
こんな状態になっている。


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両側に、高架橋のような列柱が立っていて
なんか、不思議な見た目になっているのである。


かな〜り、ごっついモノであることがわかるだろうか。


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北東面の 3rd BASE GATE から見ると
こんな感じだ。


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画面からは見切れているけれど
右側へ、列柱が続いている。



が……。



別の日に訪れてみて、驚いた。


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前のと同じ北東面なんだけれども
なんか、違う!



屋根の場所が、ずれているのである。


3rd BASE GATE の上部にあった屋根が
右方向に移動している。


その屋根は、更に更に右方向に
在るのである。


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そう。


あの、謎の列柱の上に。



そっかぁ。

屋根がスライドして乗っかるための
ごっつい列柱だったのね。

なぁるほどぉ。



従って、グラウンド上空には空が見える。


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よく造ったものだなぁ。

こういう発想が出てくるとこ、
いいねぇ。


青々とした天然芝が、映える。


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あいにくと、真っ青な快晴というわけではなかったけれども
日差しがガンガン照り付けていたら
客としては大変である。



外野側のガラス壁部分は
屋根があっちに行っちゃったことによって
高い高いガラスの塀と化している。


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3rd BASE GATE の内側部分は
こうなっている。


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ワタクシは別に、日本ハムの回し者じゃぁないんだけれども
単純に面白い、興味深い、楽しめる施設だなぁと感じた。

野球の試合があるときには、あるなりに。

無ければ無いで、単に見どころとして。

ま、会社挙げての大事業なんだから
いろんな人たちが知恵を絞って
いろんなコトをやってるに決まってる。


大都市札幌から遠いとか不便だとか客なんて来やしないとか
いろいろと批判を受けていたけれども
ま、今後どうなっていくのか。



それでも、一度は行ってみたら、と
勧めてみたくなる、そんな場所なのだ。
(「屋根が開くんだ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月19日

ミニ港

とある実験施設を見る機会があった。


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水を張って、波を起こすことができる実験室である。


そこに、防波堤とか護岸などを施して
波力に対する堅牢性や効果的な護岸方法などを
日々研究しているのだという。


もちろん、実物大でやるには相当大掛かりなことになってしまうから
スケールモデルで実施しているのだ。


そのためのいろんな部材もミニチュアである。


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テトラポットなんて、
型枠に材料を流し込んで
自前で製作できるみたい。


なんか、面白そう!



「そんなもん作って、どこに置く気?」


批難しか得られそうにないけどね。
(「ミニ港」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月18日

テナント排気

とあるビルの1階に飲食テナントが入っていて、
その脇にはそれ用の排気ファンとダクトとが
設けられている。


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外壁に面してさえいれば、
そしてその壁が耐震壁でなければ、
このような形で後付けの設備を設けて
内部の模様替えをすることができる。


ここのように、
正面と側面とが使えるならば
すこぶるやりやすい。



テナントがいくつも並んでいて、
外壁に面するのが正面側だけだったりすると
なかなかこのような付け方はやりにくい。



建築確認申請が不要なのだけれども
だからと言って建築基準法や消防法など各種法規を
遵守しなくても良い、というわけではない。


ないけど、誰もチェックしないから、
知らずに脱法行為をすることもあるし、
コスト削減などのために知っていながら敢えて
違法状態で済ませてしまうことも
無いわけじゃなかろう。



さて、このダクト系統は
どうであろうか。



延焼の恐れのある範囲に出ているダクトとして
防火装置(防火ダンパーとか)は
設けられているのだろうか。



誰が検証することもないから、
知る由もない。



ほんとうは、12条点検なんかで
適切にピックアップして
しかるべき対応がなされているといいんだけれど
このへんの設備まで見てくれる人は
居るかな?
(「テナント排気」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月17日

水が抜けるように

とある、トイレにて。


人のいないトイレでは、
いろいろと観察する。


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一番外壁寄りのブースだったからかな、
床面に見えるのは、水抜き用ドレンバルブの
フロアハンドルだね。


存在がわかりやすく、
操作にも支障がなく、
足で踏んだりしそうにない場所に
設けられている。


一応、床材の目地も気にしてあるようだ。



表面にはHSKと書いてあるから、
北海道水道機材 の製品であろう。


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水抜き操作する際には、
レバーを起こして、クイクイっと回すのだ。

ハンドルそのものが出っ張っていないので
あんまり邪魔にならないのだ。



操作レバーと、水抜き弁本体とは
多少位置ずれしていても問題ない。

ちゃんと 回転が伝達されるような機構に なっている。



きょうは、コレが見られたから、オッケー。



ついでに、上を見てみる。


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トイレなんだけど、
なんとエアコンがついているのだ。


木の大梁から室内機を吊るための小梁が通され
金物で固定されている。


なかなかしっかりした造りである。


露出配管は、白が良かったのか、木の色が良かったのか。

ま、どっちでもいいやね。


誰も気づかんから。
(「水が抜けるように」おわり)
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2023年07月16日

トランスは上空に

あんなところに、トランスが。


電力会社の電柱でもなく、
引込柱でもなく、
あんなところに!


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地中引き込みで建物脇まで持ってきて、
それでもって、電柱へと引き上げて
柱上トランスを設けてから
屋内へ……?



おもしろいなぁ。



なぜ、こうなったんやろうね。



電線地中化に伴って、地中引き込みになっちゃったので
こんな具合になってしまったのかどうか。



これはこれで、
映えるから、いいかな。
(「トランスは上空に」おわり)
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2023年07月15日

ラベンダー発祥の地

富良野ラベンダー が真っ盛りの時期。


インバウンドも回復しつつある当地は
さぞ混み合っていることであろう。
(行くなら、本格的に混み合う直前が良かろう)



富良野と言えばラベンダー、
ラベンダーと言えば富良野、
そのくらい、富良野とラベンダーとは
深い結びつきがある、
と思っていた。



しかるに、我が国におけるラベンダー発祥の地は
富良野ではなかった!



道路沿いに、控えめに咲くラベンダー。


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あまりに控えめなので
脇の市道を、気づくこともなく通り過ぎてしまいそうであるが
そこに碑が建っているのである。


「碑」と呼んではダメかな。石偏だもんね。
金偏に卑と書かなきゃだめかな。

でもそれだと、斧とか鏃とか鋤の意味になっちゃうそうだから
やっぱり碑でいいのかな。石で出来てないけどね。



さて、それはともかく。


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1937年(昭和12年)にフランスの種を入手して試験栽培、
本格的に植え付けしたのは、
現在の札幌市南区南沢だったということなのである。


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中富良野のラベンダー栽培が始まったのは 1952年(昭和27年) なのだそうだ。

へえ。



富良野地区の広大なラベンダー畑のイメージからすると、
発祥の地に植えられたそれは
こじんまりしている。


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歩道を挟むように植え付けられているので
目に美しくはある。


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ラベンダーって、遠目に見るぶんには
美しくて爽やかな感じなのだけれども
実際のところ、あまり近寄って見るものではないかもしれない。



この香りの蜜を求めて
大量の(主として)ミツバチが群がっているから。


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……見えるかな。

忙しなく飛び回っているから
あんまりちゃんと写んないや。



その羽音も、なかなかに賑やかなのである。
ラベンダー畑に足を踏み入れると

「えっ??? 何の音?」

と驚くかもしれない。



虫が、蜂が苦手な方は、
遠目に見るに留めておくのがよいかもしれない。
(ちょっかい出さない限り刺されることはないけど)



知られていないから、
観光客が集まることもないし
誰も居ないから、
人の写っていない写真を撮るのに苦労をすることもない。



インバウンドでオーバーツーリズムが言われるようになって
あんまり混み合うところは好きじゃない
って方には、
狙い目の場所、かもしれない。


周りには、何もないけど。

ホントに、住宅地の道沿いだけど。
(「ラベンダー発祥の地」おわり)
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2023年07月14日

暑さ対策ではない

屋根面に、水が張られている。


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このところの酷暑であるからして、
屋上緑化や壁面散水同様に、
打ち水のように、
気化熱による空気の冷却が見込めるのではないか。


うん。


確かに、見込めるのかもしれないね。



けどね、これはそんな積極的な、また意欲的な行動による結果
ではない。


この屋根部分のルーフドレン金物が
あるいはそれに接続されている雨水管が
詰まってしまった結果
降った雨水が排出されずに
ただ溜まっているだけなのである。



確かにね、これが大気中に蒸発する際に
蒸発潜熱を奪うのだからして
周囲空気は若干の温度低下を認めることでしょうよ。


屋根面に加温された「湯」が溜まっていることや
蒸発にともなって湿度が上昇することはさほど気にならない
そういうことならば、「効果がある」と言えなくもない、かも。



それでも、だからといって
この状態は奨めできないなぁ。



それほど新しくもなさそうな、この建物。
屋根部の防水は、大丈夫?



普段の雨ならしのげても、
こうやってずっと水が溜まっている状態、
浅いとはいえ、水深に伴う水圧が常にかかっている状況だと
防水層のちょっとした欠陥が、
雨漏りをもたらすことになるよねぇ。


ここでボウフラが湧いたりしても
イヤだよね。



このまま放置しておいて、
良いことは何もない。


さっさと、詰まりを解消すべきなのだ。


配管の中が詰まっているような場合には
しかるべき業者さんを手配する必要があるかもしれない。



ただ、問題は、
この状態に、誰か気づいているのかどうか。


「放っておいたらダメだね」と判断できる人まで
情報が伝わっているのかどうか。



得てして、現場で認識されていることが
上層部では「大したことではない」と放置されて
その結果、大きなしっぺ返しを食らったりするものだ。


そのくせ「認識していながら放置していた現場が悪い」と
責任転嫁されてしまいがち。



どこぞの戦争に関して時々報道されたりしているけれど
(そしてその信憑性を確認するのは難しいことではあるけれど)
トップや上官が無能だと、
下々の犠牲が多大になるものなのである。
(「暑さ対策ではない」おわり)
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2023年07月13日

絶賛解体中

一時期報道を賑わせた、札幌のビルの 工事やりなおし


途中まで組み上げた鉄骨を
解体していく。


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撮影した時点ではまだ、
目に見える形では進んでいなかった。



ここまで組むのにも、
相当なコストと期間と労力がかかっているのに、ね。


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それでも、不正が発覚してから
ちゃんと解体して立て直す判断ができたのは
良かったのだと思うのだ。



それをできるだけの会社であることは
幸いだったと思うのだ。



せめてこれを教訓に、
今後は「発覚しないように」じゃなくって
「不正が生じないように」
何かを抜本的に改めていただきたいものである。



「何か」とは?


さあ。それは自社であるいは他社で
あるいは報道機関(あまり当てにならない感じ?)で
考えていただくことであろう。



ただね、建設現場における、労働環境のあり方が
他の業界に比べて相対的に悪化の一途を辿っていると言われる現在
相当に大掛かりな、覚悟を持った対策を講じなければ
同様の事項が頻発しかねないなとも思うのである。


それどころか、
表に出ることなく

「知らんかった」

ことにして、欠陥あるまま、そのまま進められかねないなと
危惧したり。



いやそもそも、
今回たまたま発覚しただけで
同様の事例は数多実在しているんだろうなぁと
勘ぐってみたり。



ともかくも、
機会があるようならば
進行状況を時々見てみたいものだと
思うのであった。
(「絶賛解体中」おわり)
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2023年07月12日

赤れんが実物大パネル

何の掲示もない、掲示板が
正門脇に建つ、そんな観光地。


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正門正面に聳えるは……


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北海道庁旧本庁舎

通称「赤れんが庁舎」

の、はずだった。



が、現在は2次元展示なのである。



耐震はじめ、さまざまな手を入れる工事が
令和7年まで進められているため、
当分の間は2次元のままである。


まあそれでも、現地に行かなければ見られない
実物大2次元パネル展示なので
まあ、行くだけの価値はある、かな?


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かな?


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少なくとも、北海道感、札幌感は
何となく感じられるはずだよ!


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正面側だけではなく、
両側面にも側面図が掲げてあるから
なんとなく雰囲気は出ているはずだ。


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ただ、裏面は真っ白である。


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こちらの面には、
現北海道庁本庁舎や、北海道議会庁舎があるのみなので
敢えて裏面図を掲げる必要性が無いと
誰かが判断したのであろう。



本体は、しばらく見られない。



裏を返せば、実物大2次元展示は
今しか見られない。



ま、そういう捉え方も
できるのだ。
(「赤れんが実物大パネル」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする