深い深いカルデラ湖である、
湖畔を巡る観光船があるというので、
行ってみた。
正面に
桟橋の先に停泊する船体が、観光船である。
少し小綺麗にされた建物(本来は古そう)内に
チケット売り場があった。
2階は食堂か何かだったのだろうけれど
現在は使用されていない。
モーターボート的な船体や、
足漕ぎの白鳥ボードなども並ぶ中、
湖岸沿いに出港する。
雲が多めの天候で、
樽前山は雲で隠れつつある。
湖であって、外海のような大きな波やうねりは生じない。
この日は風もあまり無かったから
湖面は至って穏やかだ。
鏡のよう、とまではいかないけれど。
「支笏湖ブルー」と呼んでいるらしい
青緑の水が美しい。
湖自体が、かつての支笏火山のカルデラ湖であって
現在外輪山を構成するいくつかの山々もまた
幾度も噴火を繰り返していて、それぞれのカルデラを持っていたりする。
ゆえに、溶岩流や火砕流、大量の火山灰の跡は
かなり広範囲に広がっている。
湖岸の一部に、柱状節理を見ることができる。
この箇所、浅いようであるが
手前の部分から急激に深くなる。
一気に水深100mを超えるそうだ。
この船、船底にも観覧スペースがあって
椅子と窓とが並んでいる。
そこから、湖中に続く柱状節理を
観察することができる。
ちょっと写りが悪いけれども
それは実際に行ってお確かめくださいな。
船前面にある、エンブレム?
白鳥ボートっぽいけど。
操舵室側面には、いろいろ貼ってある。
検査頻度だとか、表の記載内容だとか
よくわからないけれども
記入すべき文字が消えちゃってるのは
大丈夫なの?
ブログ掲載のために消したんじゃなくって
消えてるの。
天候と気温湿度に左右されるところが大きいかもしれないけれど
たいそう気持ちの良いクルーズなのであった。
陸に上がると
そこにはいくつものマンホール蓋がある。
空港と、鮭。
千歳市の売りである。
市章も、とってもわかりやすいデザインである。
湖岸ではあるけれども
宿泊施設や飲食店舗類が多数あるからだろうか、
公共上水道も整備されているようだ。
排泥室用の蓋も見られた。
店舗近傍にあった小口径桝の蓋は
なんか、手描き感満載であった。
自分で掘ったの? っていう感じなんだけど
実際はどうなんだろう。
少し、気になる。
全国的に、ずっと暑いだろうと言われている
2023年の夏。
せめて、気分だけでも涼を得たいものだけれども
可能なら気候的に涼を得られる地に行くのも
良いんじゃないだろうか。
昼間の気温は結構上がるけれども
朝晩はそれなりに下がるし、
湿度だって首都圏よりはずっとマシだ。
日本は南北に長くて
いろんな気候帯があるからして
いろいろ楽しめる国なのだと思うのだ。
(「支笏湖観光船」おわり)