2023年06月30日

減りつつある和風便器

ちょっと古めの施設のトイレに入ったら
和風便器ブースがあった。


近年、めっきり減っている。


新築では、まずお目にかからないし
既存建物でもトイレ改修で様式化・バリアフリー化
されていくことが多い。


だから、和風便器は減る一方だ。



ゆえに、画像として記録に残しておくのだ。



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掃除口付きの陶器だ。


掃除口も、陶器後方の床面につくやつと
このように陶器本体につくやつとがある。



陶器一体になっている
和風便器のトラップ内に何かが詰まると
掃除(除去)が大変だから、ね。


こういう掃除口があれば
比較的やりやすくなる。



洗浄管は、床シンダーコン内に
埋設になっているタイプだね。

押し釦でフラッシュバルブを操作する。


和風便器用の手すりを
どこに、どの高さで設けるか
これまた難しい。

紙巻器と、どうしても干渉するから。



そもそも、手すりを要する人は
和風便器を使用しないんじゃないか、
という論点もあるだろう。


足、腰、膝に難点がある人は
洋風便器のほうが圧倒的に使いやすいだろうから。


和風便器の上にしゃがむというのは
身体健常であってこその動作なのであるからして。



座って右前の下方に
四角いグリルが見える。


吸込口、かな?


トイレの排気は天井面から取られることが多いけれど
こうやって下方から吸い込んでくれると
臭いがあまり拡散せずに済むのではないか。

そういう考え方もあって
ダクトを引っ張るスペースがあるのであれば
このほうが望ましい感じはする。



そして、「注意板」も
見なくなった。


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こんなモノ。新築では、まず付けない。

既設のトイレで
未だ残っているところにだけ存在する。


これまた、記録に留めておくべき「遺産」であろう。

かつて我が国には
便器に吸殻・紙屑・ガム等を捨てるのがフツーの時代が
あったのである。

そういう、時代の記憶を
「せつび」たちはその身に残している。


しかしやがて、消えていくのだ。
(「減りつつある和風便器」おわり)
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2023年06月29日

喫茶店内

ちょいと寄った喫茶店内。


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古い建物をリノベーションした感じの造りで
なかなかいい感じである。


設備系はすべて後付けっぽい。



椅子、ソファ席もあるのだが
もはやベッドの席もある。


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ゆったり落ち着ける。

熟睡しちゃいそう……。



エアコン、サーキュレーター、照明器具、換気その他
天井仕上げを取り払ったあとに取り付けてあって
ぜんぶ丸見えである。


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設備屋としては、なんとも嬉しい店である。



換気は、第3種。


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天井扇を吊っただけだ。


ここ、寒冷地なのだが
外壁から1mとか2mとかまでの排気ダクトは
結露防止のために保温するのが一般的だ。

冬期に冷たい空気が
排気口から入ってくることによって
ダクト表面が冷やされて
室内空気が触れて、結露する。

それが垂れてくると困るから。



でも、この店では
そんな保温が無い。


寒い時期にでも来てみないと
実際どんな感じなのか
わからないな。



一瞬、シャンデリアかなと思ったのだけれど。


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オブジェ、でしたね。



こういうのって、
誰がアイディアを出すんだろう。


そして、誰が作るんだろう。


構造強度の計算は
誰がするんだろう。

あるいは、しないんだろうか。



面白いなぁ、と思った店なのでした。
(「喫茶店内」おわり)
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2023年06月28日

用途ハッキリ

何の蓋か、
とってもよく分かるのだ。


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中央に、堂々と書いてあるから。


上下にちっちゃく「下」「水」とも書いてあるけれど
中央の「雨」が、しっかりと自己主張している。



この字体が、何ともひょうきんでカワイラシイ。


誰がデザインしたのかな。


誰かの揮毫なのかな。


それとも、メーカー標準で
こういう字体を使ってた時代があったのかな。



「おすい」「うすい」


ひらがな表記も多いようにも思うけど
表意文字である漢字をそれなりにデフォルメした文字には
味があって好ましく感じるのだ。
(「用途ハッキリ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月27日

引っ込んでろって……

広々とした風景の中に建つ
木質外装の美しい建物。


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植栽がまだ植えたてだけれども
何年か経って緑が充実してきたら
かなり美しいところになることだろう。



外壁に、ガラスやらガラリやら扉やら
やっぱり木質を基調に造られている。


もうちょっと、近寄って見ようじゃないの。


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あれま。



上方の、排気トップはわかるよ。
外壁からちょこっと出っ張らせるだけで
なるべく目立たないようにって。


防火上問題なければ
これで良かろうて。



問題は、このルーバーの中なのさ。



奥のほうに、室外機が大事に大事に(?)匿われているじゃないの。

ルーバーもかなり密だし。



これで、あの室外機は
満足な働きが出来るのだろうか。



「外気との熱交換」という
本来の任務を果たすことができるのだろうか。



「見た目カッコ悪いし
 引っ込んでてよね」



言わんとするところは、わかるよ。

確かにね、室外機デザインって
よろしくないよね。

カッコ良くないよね。

そりゃ、わかるよさ。



だからって、この仕打ち……。


こんなことされて

「働きが悪いね」

とか、

「能力、足りてないじゃないの?
 設備設計、どうなってるの?」

なんて、責められても
困るんよ。


こっちの責任じゃ、ないんよ。


なんでもかんでも、隠しちゃえばOKなんてことは
成立しないのだ。



引っ込めるのも、隠すのも、
別にダメだって言ってるんじゃない。


引っ込めるなら引っ込めるなりに
隠すなら隠すなりに、
設備機器の働きを考慮した上で

「適切に」

やって欲しいだけなのだ。


不適切にやっちゃったら
不適切な結果になっちゃうのだから。
(「引っ込んでろって……」おわり)
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2023年06月26日

結露したっていいじゃない?

水道メーターがあって、
その先の給水管が露出になっていた。


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分岐管がそのまま見えていて
蛇口もついている。


ここから水を出すと
量水器ボックス内が水浸しになるのだが
この配置で良かったのだろうか?


カランはもちょっと左側に取り付けて
土部分の上部にしたほうが良かったんじゃないの。


好き勝手に、コメントできるのも
第三者ならではの無責任さゆえである。



ところで、この露出の給水管、
保温材を巻いて、更に綿布巻きのような外装になっている。
一応、塗ってあるかな。


でもさ、屋外の給水管、
何なら結露したって構わないんじゃない?


べつに、保温(防露)なんて、しなくてよかったんじゃない?


見た目だって、そんなに美しくない(いや、ハッキリ言ってきちゃない)し。



なんか知らんけど、
保温する流れだったんだね、きっと。
(「結露したっていいじゃない?」おわり)
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2023年06月25日

まだ生きてるよね?

ちょっとした路地に面した建物。


いったい、いつ頃のものだろう。
昭和40年代って雰囲気?

おそらく、半世紀以上昔のものであるような気がする。



そんな建物に、後から取り付けたであろう
エアコン。


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金物の古び具合から見ても
接続する冷媒管外装の傷み具合から見ても
右側の三菱電機のやつが先に取り付けられていて
左側のパナソニックのやつが少し新しめなのだろう。

「ナショナル」じゃなくて「パナソニック」だから
まあ、そのくらいの時代ではあるわけだ。



このエアコンたちって、
まだ生きてるよね?

使われてるよね?

ファンが回っているようには見えないけど
時間帯的に、あるいは曜日的に
たまたま使用されてないだけだよね?

それとも、もう、お亡くなりに……?



照明器具も、外装も、かなり傷んでいるし
サッシも相当に古いやつのまんまだ。


これが、あと更に50年も経てば
「歴史的建造物」としてもてはやされることになるのかどうか。



建物も、ニンゲンも
古びていくものだ。

古びて、傷んで、見た目も劣化していって
やがてその役割を終えるのだ。


見目麗しいほど尊重されるのも
似ているかな。


さて、この建物は
いつまで生きて(利用されて)いくものか。
(「まだ生きてるよね?」おわり)
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2023年06月24日

圧倒的省スペース

道沿いに、ちょくちょく見かけるモノ。


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たった、これだけのスペースで
済んでしまうのだ。


そりゃ、これ一択だよね。


何か、特別に理由が無い限りは
広いスペースを確保して
パネルタンクを組み立てて
水を一回貯めておいて
それから改めてポンプで送るなんて
やる必要が無くなった。



イニシャルコストもランニングコストも
圧倒的に安く済む。


メンテに手間がかからない。


水道インフラが充実してきたから、
ポンプ性能が向上してきたから
だからこその機械なのである。



「直結増圧ポンプ方式」なんて
敢えて特別に呼ばなくたって
これがデフォルトになりつつある。


ただ、このポンプは
どこでも無制限に使えるわけじゃない。


その地域の水道事業者の事情によるから
必ず確認しておかなくちゃならない。


場合によっては、事前に書類を提出して
「大丈夫だよ、使っていいよ」の回答を
得ておく必要があったりする。


その回答書にも、有効期限があったりする。
期限を過ぎたら、無効だ。
改めて書類の出し直しが必要だったりする。


それさえ気をつけておけば
こんなに便利なモノは無いね。



建築士試験の製図だって
これ前提(建物の用途には注意が必要だけど)で
考えられれば、機械室サイズだってずっと小さくて済む。


時代とともに、
どんどん便利になっていく「せつび」なのである。
(「圧倒的省スペース」おわり)
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2023年06月23日

電気温水器廻りって

電気温水器廻りの配管って
1/100や1/50の設計図では
表現しきれない。


だからたいてい、
四角(電気温水器本体を示す)に線(給水管)をくっつけておしまい
という図面で済まされていたりする。


湯水混合水栓は宙に浮いた画になっていて

「よしなに結んでおくれ」

そんな感じで。



ま、しょうがない面もあるよね。


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これを、平面図と立面図とで表現しても良いのだけれど
文字通り「絵に描いた餅」であって
支持金物の具合だとか、それ用の壁下地だとか
そういうのを勘案しながら現場で取り付けていくことになるのだから。


接続要領は、機器の取扱説明書に詳しく表現されているから
それを参照してね、と。
採用メーカーによっても違うんだし。


そんなこんなで、テキトーな図面であることも
少なくないのだ。


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それこそ、3Dモデリングで作成するのでもなければ
これを図面として詳細に表現するのは結構大変だし
する意味がどのくらいあるのかという命題もあって
ワタクシ個人的には

「描かなくていいんじゃね?」

そんなふうに、思っているのである。

申し訳ない。



リモコンも、時代とともに変わっていく。


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操作性も、時代とともに、
その時代のメインの人たち向けに
変わっていくのである。



今どき、1歳2歳の乳児でも
スマホを難なく操作する。

っていうか、生まれたときから周囲にある
デフォルトのモノだから
特別な感覚は無いはずだ。



20年前だったら、
パカパカ開くガラケーを使いこなす
今どきの乳児
って言われただろうし、

30年前だったら、
ポケベルの何たるかが
感覚的にわかっていたのだろうし、

40年前だったら、
テレホンカードやオレンジカードなんていう
磁気カードに抵抗の無い乳児、だったんだろう。

50年前、60年前、100年前、1000年前だったとしても
それぞれの時代の、それぞれの乳児たちは
時代の最先端を当たり前のように感じていて
それより上の世代の人々を驚かせたのであろう。



これから10年後、20年後の電気温水器は
どのようになっているのかな。


案外、何十年このかたほとんど変化していない
床置露出や天吊露出のファンコンベクターのような
存在になっていたりして。


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(「電気温水器廻りって」おわり)
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2023年06月22日

コンセントは上からか下からか

作業室的なところに、
給排水やガスや電源が備えられる場面は
時々お目にかかる。


そんなとき、いつも思うんだけれども
コンセントって、上からと下から、
どっちがベターなんだろうって。



上からだと、床面の出っ張りで
足を引っ掛けたり躓いたりすることが無くて済む。

取り回しも自由度が高い。

そのかわり、コンセントがブラブラして
時として頭にコンコン当たるし
メガネのレンズを傷つけるかもしれない。


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頭コンコンがいやなら、
下からつければ良いのだけれども
フロアコンセントにするとプレートの若干の出っ張りが
歩くときや物品を移動する際に邪魔になるし
取り付ける位置によっては取り回しがしづらくなる。



やっぱり、
どちらかが絶対的に圧倒的に良いのじゃなくって
その場、その用途に応じて
より「マシな」手段を選ぶしかないなろうな。
(「コンセントは上からか下からか」おわり)
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2023年06月21日

れんが積み

れんがの積み方については
建築士試験で覚えるものの
普段触れることがないと、やがて忘れてしまう。


たまに見ると、ああ、そうだったと思い出すのだけれど



やっぱり、興味関心の方向性によって
脳中に入って来やすいものとそうでないもの、
抜けやすいものとそうでないものとがあるようだ。



そりゃね、何の関心も関わりも無い人物の事は
顔も名前も覚えられないけれども
関わりの深い人であればすぐに覚えられるよね。
(もっとも、人の顔と名前を覚えるのは
 元来あまり得意ではないが)



そんなわけで、実物展示があると
たいへんありがたいのである。


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フランス積みとイギリス積みとの間に立っているのは
単なる柵的なものだよね?

温水パネルヒーターっぽく見えなくもないけれど
配管、繋がってないもんね?



他にもいろんな積み方があって
たとえば空気層を設けることにより断熱性能を向上させたんだとか。


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目地の加減によって曲面を作り出すのは
なかなかに熟練の技っぽい。


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現代日本にあって、
レンガ積みに熟練した職人さんは
どのくらいおられるものなのだろう。

技術・技能の伝承というのは
難しいものだ。

常にその仕事が無くてはならないし
といって、時代の流行りの工法でなければ
そうそうお目にかかるものでもないし。



経済屋さんが「カネ出しゃできるよね」と言うけれど
そうは問屋が卸さないのである。
時間も手間も仕組みも必要なのである。



さて、レンガ・陶器をテーマにした施設のため
内外装がそれに特化している。


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レンガ調タイルなのか、レンガそのものなのか、
ワタクシにはぱっと見わからんのだけれども。



吹き抜け空間の壁面は
レンガによるレリーフ仕上げとなっている。


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こういうの、どやって図面に描くんやろ?


そして、それを実際に造り上げるのって
すんごく大変だよね?


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自分じゃ出来ないけど、
こんなふうに出来上がっているモノを見ると
心躍るなぁ。



こんな面に、手すりも取り付ける。


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普通じゃありえない納まりだから
施工者は大変である。



吹き抜けの空気流通と言えば
ノズルである。


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暗い時間帯に来ると
照明器具とそれによる陰の効果が
際立つんだろうなぁ。



この施設、
室名表示も「焼きもの」である。


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いい感じにまとまった施設なのである。
(「れんが積み」おわり)
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2023年06月20日

西山山麓火口散策路(5)

長いシリーズになってしまった。

散策路は今回が最終回である。


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散策路の南端に、幼稚園跡がある。
旧洞爺湖幼稚園である。


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この幼稚園も、関わる人たち全員が避難していたため
負傷者などは1人も生じることなく難を逃れている。


しかし、建物と敷地とは、
旺盛な火山活動の直撃を受けて大きなダメージを負った。


そしてその様子を、そのまま保存して
散策路に組み込んであるのだ。



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灯油タンクやガスボンベに火山弾が直撃して炎上でもしていたら
このような遺構は残らかなったであろう。
ちょうど噴石の飛来方向の陰であったのも
幸いしたであろうか。


少量危険物の責任者名は「とうやこようちえん」で
よろしかったのかどうか。

一般的には責任者名を記入すべきところと思われるのであるが。


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ガラスが割れているのは、経年劣化、というわけではないように思わえる。

電力量計が剥がれ落ちかけているのは、どうだろう。
どちらとも考えられそう。



外装も、被害による損傷と
経年劣化によるものとが同居していそう。


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短管パイプで柵はこしらえてあるが
比較的近くで観察することができるのだ。

ありがたいことなのだ。



散策路沿いの各所に、このような説明板が設けられていて
すこぶるありがたいし、わかりやすい。


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「無差別爆撃の戦場のような光景でした」


この看板が設けられた当時は、
飽くまで比喩としての表現だったのだけれども
現在のウクライナ戦争の状況を見ると
もはや現実である。


ただ、襲ったのが人類によるミサイルではなくて
噴石・火山弾による質量攻撃であったこと。

爆発物ではなかったことが
実際の戦場とは趣を異にしている部分ではある。



火口を向く側には、大きな孔が開いている。


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噴石による孔が、経年により広がったものか。



当たった部分は損傷しているが
当たっていない部分は健在。


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スピーカーも、照明も、直撃されていなければ無事である。



被災後十年余を経て、植物も育っている。


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「そのまま保存」という方針により、
手を加えられることなく、
育つがまま放置されている。


自然の生命力というものは
人類が考える以上に強いものなのである。



内部を見てみる。

と言っても、近寄れる部分の窓際から
ちょっとズームで撮っているだけだが。


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屋根もあちこちぶち抜かれている。



もちろん外壁もガラスも
そこかしこがぶち抜かれている。


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外壁にめり込んだままの石も、
そのまま残っている。



直撃を免れたFFのトップは
誰が見ることがなくとも
その陰を外壁に伸ばす。


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当時通っていた園児と保護者にとって
思い出の幼稚園の無惨な姿は
心を痛める対象かもしれない。


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しかしそれとともに、
誰一人被災することなく無事であったことの
記憶ともなろう。



園庭に置かれていたバスの車体も
そのままである。


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バスとして稼働していたものか、
その役目を終えて遊具、あるいは物置として
置かれていたものなのか。


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これとは別に、
送迎に使用されていたと思しきバスも
遺されていた。


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車輪が半分ほど埋まっているのは
沈下したものか、火山灰等により埋まったものか。



鋼製の遊具を
火山弾が直撃した様子がわかる。


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じつは、敷地一面に
数多くの火山弾が散らばっている。


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文字通りの「無差別爆撃」状態であった。

まあ、爆発はしないので
「無差別落石」ではあるのだが
昔の大砲による質量攻撃と何ら変わることはない。



園庭に、大小さまざまな火山弾が
今もそのままめり込んでいる。


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園庭中央のひょうたん池の水面が
土地の傾きを示している。


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「建築設備」にもいろんなスケールのものがあって
巨大な冷却塔や熱源機器に圧倒されることがあるけれど
地球規模の活動とは比ぶべくもない。



「ジオパーク」



なんてものにも、たまに目を向けてみたい。
(「西山山麓火口散策路(5)」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月19日

西山山麓火口散策路(4)

破壊されたお菓子工場の近くには
破壊された住宅 Destroyed Homes も遺されている。


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看板の絵だとすぐ隣であるが、
少々下る。

House ではなくて Homes って訳すんだね。
家庭が破壊されちゃってる感がするんだけどね。


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まっすぐであった国道は見るも無惨。

もはや道路の体を成していない。



よく見れば、アスファルトだよね。

そんな程度。


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それでも、道路を構成していた(曲がりなりにも国道だ)
さまざまな構造物が、そこかしこに顔を出している。


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長い年月と莫大な予算を投じて建設・維持されていた国道も
地球の威力の前には赤子も同然なのである。



そこから更に下ると、
住宅跡。


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「下る」と書いたが、
現在は確かに下ることになる。

が、平地だったのだ。元々は。



住宅も、被災車両もそのまま。



所有者が、このように保存することに同意したのだ。
痛ましい被災の記憶であるのに
後世のために決断されたのだ。


とは言え、他に利用のしようもないのだから
仕方がない面もある。



それに、この噴火では犠牲者は一人も居ない。

噴火予知が的確に行われたため
(予知しやすい、素直な火山であることが幸いしている)
地域一帯の人々は全員が避難を完了していて、
人的被害なくこの噴火活動を乗り切ったのである。

(ただし避難生活の中、慣れない環境や不安などにより
 体調を崩されて後に命を落とされた方は皆無ではない)


住宅や車に思い入れがあったにせよ、
人の死の記憶が結びつかないが故に
保存に賛成しやすかった面もあろう。



東北の震災においては、夥しい犠牲者が出たこともあって
震災遺構の保存に反対する方も多かったという。

記憶を伝えるために遺すということは、
腸が千切れるような苦悩を常に思い起こさざるを得ない対象物を
眼前に残し続けることでもあるのだから。



とは言え、被災した本人にとっては、
たとい人的被害がなかったとしても大きな傷であることは確かであって
東北と比べてどうの、という比較は乱暴すぎるものでもある。


第三者ゆえ、当事者ではないゆえに
当事者の痛みが理解できないのだろうという批判は
当然のことである。



ただ、目を、視線を後世に向ける時に、
少なくとも後世の人たちにとっては
実際の被害を伝える遺構が
必ず役立つはずであるという期待のもとに
「保存する」という行為を選択することが
第三者の立場としてやはり有効であると
ワタクシは思うのだ。



他の遺構と同様に
時とともに朽ちていく。


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更に時間が経過して、樹木も生長していくと
やがて森に埋もれることになるのだろうか。


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現在は「平地」とは呼び難いけれども
かつては、そうだった。


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国道を構成していた、さまざまな構造物も
遺構である。


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部分的には、もう、森に還っていると言えよう。


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「ここね、昔ね、道路だったんよ」


「えー、わからん」



ミニチュア地溝帯


そんな命名が、なされていた。


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プレハブ物置は無事だったの?


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そう思ったけれども
あれは後から置かれたもののようだ。


散策路から分岐して踏み固めた道があったから
何らかの用があってのことなのだろう。



松の木も、すっかり立派に育ったものだ。



ケンチクも、せつびも、楽しいものであるけれど
「ジオ」もまた、楽しい。


それに、スケールがでっかい。


人類の力を超越した存在であるからこそ
そこに惹かれたりするのである。
(「西山山麓火口散策路(4)」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月18日

西山山麓火口散策路(3)

更新ペースぐちゃぐちゃで申し訳ありません。

少々、いろいろ、ありまして。



さて、散策路を続けさせていただく。

「飽きた」かもしれないのだけれども、
そこのところはご容赦いただくしかない。



今回は、「破壊されたお菓子工場」
Destroyed Sweets Factory
である。


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旧国道230号線沿いに立っていた、
土産物などに重宝されていたお菓子の工場が
見るも無惨な姿のまま、保存されている。


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突如、火口が出来てしまった。

もちろん、被害を受けないはずはない。
いやむしろ、ここまで形を留めていたことのほうが
奇跡的なのかもしれない。



平地だったところが
不規則に隆起した。


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段々畑のようになっている地面であるが
繰り返すが、平地だったのである。


23061804.JPG


もちろん、建物もこんな「登り窯」みたいなものではなかった。



自然に還っていく様子も含めて、そのまま保存展示するという趣旨のもと
年々崩壊が進み、植物に侵食され続けている。



遠く、噴火湾の海面は
当時と変わらない。


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もっとも、2000年の当地での噴火の11年後、
東北沖を震源とする巨大地震に伴う津波によって
あの海も大きく波打った筈だ。


崩れかけている建物に
何とか残る、ダクト。


23061806.JPG



がんばったね。
(「西山山麓火口散策路(3)」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月17日

西山山麓火口散策路(2)

続けて西山山麓火口散策路をゆく。


23061701.JPG


旧国道が盛り上がってしまった部分だが
噴火に伴う噴出物によって
だいぶ埋まってしまっている様子が
未だ確認できる。


23061702.JPG


最高速度50km/hの標識が、
あんなことになっている。


と同時に、
その後芽生えて育った木々が
だいぶ大きくなっている様子もわかる。



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ところどころ、水の溜まっている場所があって、
あるところは隆起の差異による凹み、
あるところは活動を終えた噴火口、
その成り立ちはいろいろのようだ。



大きな凹部の斜面から
何かが覗く。


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そう。


かつて、埋まっていた水道管である。


冒頭の地図に

「埋まったショベルカーや地中の水道管が見えるのよ!」

と書いてある部分だ。



そう。よく見ると、斜面にかからない上のほうの地面には
ほぼ全身が埋まっているショベルカーのアームが
辛うじて見える。



水道管(配水管)は、もちろん被災以降
このまま放置されている。


23061705.JPG


蛇でも棲みついているかしらん。




火山活動はほぼ収束しているが
ところどころ地面が熱かったり噴煙や水蒸気を上げている部分も
まだまだ残っている。



噴火後20年以上を経て、
徐々に「ただの自然」に戻りつつあるけれども
かつて人の営みがあった場所なのだ。


23061706.JPG


ほんと、人類の力は、小さなものなのである。



なのに、未だ奪い合い、罵り合い、傷つけ合い、殺し合う。

科学技術は進歩しているのだけれども
ニンゲンの本性というものは
ちっとも進歩なぞしていないのであろうと
考えざるを得ないのである。
(「西山山麓火口散策路(2)」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月16日

西山山麓火口散策路(1)

有珠山2000年噴火の遺構が残されている。

その中で、西山山麓火口群に沿って
散策路が整備されている。


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至るところで噴火活動が起こり、
あちこちに噴火口が出来、
地面が隆起あるいは沈降した。


当時国道230号線であった道路は
隆起によって引き延ばされたのである。


上の地図左上のほうにある「伸びた道路」の箇所である。


23061602.JPG


隆起して路面が引き伸ばされたために
正断層型の階段状になっているのである。


道路両脇にあった鉄柵も
地形変化に伴ってぐにゃぐにゃに曲がってしまっている。


路面に生えた樹木の大きさが
噴火以後の年月の経過を物語っている。


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横から見ると、路盤の構成の名残が見える。


23061604.JPG


地形変化により断面形状自体に変形が生じているのと
時間の経過に伴う劣化損傷とにより
実際の当時の道路断面が正確に表現されているわけではない。


人の立ち入りによる劣化を避けるために
また見学者の危険を避けるために
立ち入り禁止の杭とロープが設けられている。
が、それらも傾いたりしつつある。


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道路の縁石は、埋まったり転がったりしている。


人の手によって1個1個丁寧に組み上げられ伸ばされていた縁石も
自然の力に対しては儚いものである。
それほどに、彼我の力の差があるということなのだ。


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インフラというものは、しっかりつながっている状態でこそ
その効果を遺憾なく発揮する。

それをつなげるために、
長い年月と莫大な予算を投入して
ようやく日の目をみる。

が、いざ自然災害が相手となると
あっけなく寸断され、崩壊させられ、機能を失う。


人類は、地球を目の前にして
決して驕ってはならない存在なのだと
思わされることである。



このように文字通り寸断された国道230号線は
噴火活動域を避けたルートに迂回新設され
洞爺湖と噴火湾とをつなぐルートは回復されている。


「建築」とは圧倒的にスケールが異なる土木構造物に
たまに目を向けると
いろんな刺激が与えられる。

それもまた、興味深いものなのだ。
(「西山山麓火口散策路(1)」おわり)
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2023年06月15日

冷媒管のルート

下地を仕上げにしたような内装の空間に
エアコンが据えられている。


23061501.JPG


照明器具とかスピーカーとかも写っているけれども
きょうはエアコンに絞るのだ。


よく見ないとわからないけれども、
エアコンから伸びる冷媒管がだらりと左斜め下方に伸びていて
でも下から見上げたのではわからないようになっている。


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敢えて隠そうと画策しなくても
自ずと隠れるような状態なのだ。


そしてその先が……。


23061503.JPG


なぜか、ここだけ露出になっちゃって、
結構見えがかりになる部分だから
スリムダクトを被せることになった次第……なのかどうかは知らない。


なぜにここだけ壁を凹ませてあるのか。


たぶんこの冷媒管の先には屋外機があるわけで、
そのルートはここじゃなきゃダメだったんだろうか、
他所だとなにか不都合があったのだろうか、
いろいろ詮索したくなる気持ちはぐっと堪えて

「こういうものだ」

と、達観して受け入れるのが吉なのである。


「吉」なのであって「基地」ではないので
お間違い無きよう
切によろしくお頼み申し上げる次第。
(「冷媒管のルート」おわり)
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2023年06月14日

一緒に並べて

人が立ってモノを見たり操作したりする位置って
それが何であってもだいたい共通しているのだ。


だから、おのずとこのようになるはずなのである。


23061401.JPG


暖房センサー・スイッチは、裏ボックスを設けてあるタイプ。

(リビエラ、あんまりお目にかかる機会は多くはない。
 こうしてお目見えすると、なんかうれしい)

タニタの温度計・湿度計はそのまま壁につけただけだし、
数百円で購入できるもの。

エアコン用のリモコンは、
ネジなどでホルダーを留めつける形式。


それぞれ、下端を揃えた並びになっている。


上端、センター、下端、
いずれで揃えようか、
好みや美意識や几帳面さが
表現されるところなのかもしれない。


みなさんは、どれが好きですか?
(「一緒に並べて」おわり)
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2023年06月13日

木架構の間のノズル

とある、特殊な建物を見る機会があった。


木造で、いろんな規定に挑戦した建物である。
もちろんすべて合法的にいろんな検証などによりクリアしたものだ。

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こんな感じの架構になっていて
モクモク(木々)していて、カッコよさを醸し出している。


ちょいと右のほうを見ると
2本の集成材に間隙を設けた構成の梁の隙間に
ノズルが顔を覗かせている。

ほお、なかなかいい表情してるね!


ほら、こんな感じで並んでいるのだ。


23061302.JPG


いいじゃん!



梁の下にはパネル放熱器を設置していて
しかもこれは「パネルヒーター」ではない。


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冷温水を通水することによって
夏期の冷房にも使用する放熱器なのである。
ちゃんと下部に結露水受けが設けてある製品なのだ。


「設備」は何かと隠されがちだけれども
こういうふうに構造や内装とともに顔出しでついている設備は
嬉しいものだ。


ね?


ZOOMなんかでも、画像だけ表示されてるよりも
顔出しのほうが、なんか信頼できそうな、
親しみが湧くような感じがしないかな?


対面の打ち合わせに際して、
相手が仮面を被ってたら
なんか変な感じがするでしょ?


あれなんだ。



ノズルの裏側は、
こうなっていた。


23061304.JPG


スパイラルダクト(保温材巻き)が
しっかりと見えている。


ただね、こう言われることは覚悟してるよ。


「顔出しはいいんだけどさ、
 内臓とか血管とか神経とか見えてるのは
 キモチワルイのさ。
 だから、隠したいの」


意匠・デザインをこよなく愛する人にとっては
「設備」はそういう存在だよねぇ。


ま、そこは好き好きってことで
ご容赦願いたいものだ。

生物の内臓・器官と、
メカのそれとは、やっぱ根本的に異なるわけだからさ。
(「木架構の間のノズル」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月12日

給排気トップの外と内

外壁にポコポコついている、
給排気トップ。


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トップがついているとなれば、
FF式の暖房機か給湯機ということになるのだが
まあ、メーカーによって形が微妙に異なるから
普段から扱い慣れていれば見分けが出来ることだろう。



でもね、ときどき形は変わるし
微妙な違いをちゃんと見分けられなかったりもするから
一応、屋内側を確認してみるに限る。



おお、外壁に向けて
給排気筒を立ち上げてから
トップを取り付けてあるのがわかるね。


23061202.JPG


更には、それを覆うカバーを作って取り付けてあるね。


そして、板で隠れた向こうには
ちゃんとFF式の温風暖房機が据えてあった。



外壁にならぶ諸々の設備関係は
必ず屋内と結びついているはずなのだけれども
時としてその繋がりやルートがわからないこともある。


このように見えている部分があると助かるのだけれど
たとえば点検口の無い天井内だとか壁内だとか
そういうところに埋め込まれていると
「ナゾ」の存在となることもあるのだ。


設備完成図がちゃんと残っていると良いのだけれど
そんなものは無いことが多い。

設備設計図は残っていたとしても
往々にして事情があって
現場で変更・修正して施工していたりするけれど
それが図面に反映されていることが少ない。
「正確に」反映されることは、まず無い。


「無い」と言い切っちゃうと、
ちゃんとしておられる施工者・監理者の皆様には申し訳ないけれども
言い切りたいくらい、ほとんどお目にかかる機会が無い。



だからこそ、
こうやって外と内とを目視できる設備は
とってもありがたいし、
愛おしくさえ、感じるものなのだよ。


(「ヘンタイ」なんて、呼ばないでっ!)
(「給排気トップの外と内」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月11日

灯油タンクは隠したい?

ある程度意匠的にいろいろと工夫された建物だと
外回りに取りつく設備関係には気を遣うものだ。


たとえば、寒冷地でありがちな灯油タンク。


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エントランス脇にタンクが並ぶものだから
木板でルーバーっぽい細工を施して
目隠ししてあったりする。



もっとも、危険物看板と消火器が目立つから
それは仕方がないのだけれども
表面積からするとタンク本体よりもずっと小さくて済む。



もうちょっと近づいてみる。


23061102.JPG


板を少々切り欠いて
水道メーターの指示計をはめ込んであるなんざ、
なかなか芸が細かい。


看板のペンキが垂れてきてしまっているのは
ご愛嬌!?



もちろん、タンクを完全に囲ってしまうと
給油の時なんかにすごく面倒くさいから
側面にはルーバーは無い。


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利用者動線からすると裏手になるので
これで良いのだろう。


木枠の剛性を確保するため
筋交いもしっかり入れてある。



カボチャを置くことで
他のモノには視線が行きにくいように
配慮されている……のかもしれない。

いや、他意は無い、のかもしれない。



当然のことながら、側面もしっかりと観察する。


23061104.JPG


人が入っていくには
筋交いが微妙に支障になりそうだが
まあ毎日のことではないので
目を瞑ろう。そういうことなんだろう。



灯油タンクとかLPGボンベとか、
室外機とか電気メーターとか、
ガラリとか換気フードとか
その他、屋外に見える設備関係については
どう見せるか、どう見せないか、
気にするか、気にしないか、
重要性や価値観や予算や事情によって
扱い方はさまざまであろう。


ただ、

「えっ? そんなモノつくの? 知らんかった。
 みっともないから、隠してしまえっ」

っていうのだけは、避けたいものだ。


知っていた上で、事情に応じた対応をする。


そうあって欲しいものである。
(「灯油タンクは隠したい?」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする