いろんな形態のものがある。
形も大きさも厚みも見た目も
ほんとうにいろいろあるものだ。
昔ながらのタンブラスイッチだけで済むような建物は
めっきり少なくなったのである。
液晶のリモコンも当たり前になって、
スマホの画面のようなコントローラーも増えてきて。
さあて、この並び
いかがでしょうか?
何をどの順番で並べるか。
何段何列で並べるか。
それぞれの高さをどうするのか。
内装仕上げとどう調和させるか。
悩ましいことは多い。
家具との位置関係も、なかなか難しい。
でも、この並びについて詳細に検討されたような設計図は
ほとんどあるまい。
施工図の段階で、
総合図として電気設備機械設備も含めた立面を起こし
位置を確定するのも
なかなか貴重な現場ではないか。
もう、その場の勢いで、
実際に手掛ける職人さん個人の感性で
並べることも多いのではないだろうか。
「正解」がある類の事柄ではないから
何をどうやっても、何かしらの文句は出そうだし。
すごくいろいろ考えて検討に検討を重ねて造っても
てきとうにエイヤって造っても
評価が変わらなかったりすると
「どーでもいいや」
となってしまうかも。
「おお、この並び、好きやわぁ」
「なんか、あって欲しいところにスイッチがあるんよ」
そんな感想を伝えることができたら
造ってくれた人も嬉しいんじゃないだろうか。
「いちいち、使いにくいんやで」
「なんか、感覚ずれるんや」
クレームはクレームで
「個人の感想ではあるけどね」
という注釈付きになるかもしれないけれど
何がどんなふうにズレてるのか伝えたら
今後の参考になるかもしれない。
これからもきっと
いろんなタイプのスイッチ類が増えてくる。
その度に、頭を悩ませる人たちが居るのだろう。
(「壁面にどう並べるか」おわり)