なんか凄いモノが鎮座していた。
骨董品である。
産業遺産と言っても差し支えあるまい。
と思ったら、日本機械学会の 機械遺産 に指定されているのだそうだ。
実際には遺産指定は「K111型」なので、
上の写真とは 多少タイプが異なる ようだ。
結構最近まで使用していたものが寄贈され
展示に供されているとのことであった。
この小さなタイヤ、小型バイクのよう。
極限まで軽量化・合理化されたボディの機能美が
すばらしいじゃないか。
リア面には、
なぜか FM-NORTH WAVE のステッカーが貼られている。
「なつかしい」と感じる方が居るとすれば
それなりにお年を召した方であろう。
運転席のドアを開ける。
前から開くのね。
大人4人が乗ったら
かなりギチギチだっただろうけれども
当時としては画期的であったことは言うまでもない。
車両重量が400kgに満たないということなので
人間の体重の影響がかなり大きそう。
ハンドルも、重量削減のために
極限まで細くしたんだとか。
可能な限り薄い鉄板で曲面加工により強度を出して
ギリギリ当時の日本人の体型が納まるように
成形されているんだそうだ。
クラッチペダルなんていうものも
すっかり見かけなくなったなぁ。
これが置かれていたのは、
倶知安風土館 である。
大学の合宿所として建てられたものを改装して
使用しているという。
美しい羊蹄山(蝦夷富士)もよく見える地。
ニセコ方面を訪れた際には、
ちょいと寄ってみてはいかがであろうか。
(「スバル360」おわり)