2023年05月08日

好天の有珠山テラス

「有珠山」をご存知であろうか。

前世紀の最後、2000年春に噴火した活火山である。


周囲に観光地を抱えていつつも、
数十年ごとに噴火を繰り返していて、
その記録もかなり残されている山である。


前回2000年の噴火に際しては、事前に予知がなされて
付近一帯の避難が完了してから噴火したため
物的被害はすごかったものの
人的被害は皆無であった。


毎度の噴火パターンが典型的であって
予知がしやすい性質の火山なのである。



噴火の度毎にいろいろ被害はあるものの
その間の時期には魅力的な観光地として
多くの人を惹き寄せている。


麓には昭和新山があって、
そこから有珠山頂に向けてロープウェイが設けられている。

その上からの眺望は、すこぶる美しい。


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国内外から、多くの観光客が訪れる。



コロナ禍最中の2020年には、展望用のテラスが 新たに設けられて
絶景をゆったりと眺められるスペースとなっている。

翌年 グランドオープン ということで
拡張されたようなことも書いてある。


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ロープウェイを降りてすぐの場所なので
外輪山最高地点まで延々と歩いて登るのが辛い人でも
十分に景色を堪能することが可能である。


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小洒落た看板。



そのすぐ奥に、テラス。


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テラス後方には、溶岩ドーム。


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椅子がたくさん置かれていて、
絶景をのんびりと眺めていられる空間となっている。

クッションまで置いてあるのだ。
雨の時には片付けられているのだろうけど。


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あまりにも人が多ければ
ゆったり座っていられないだろうけれども
外輪山を太平洋側へ歩いて行く人も多いから
適度に分散しそうな気がする。


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テラスから見えるのは、有珠の山体と洞爺湖。

カルデラ湖の中央に突き出た中島も見える。


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そして東方下部には昭和新山。


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現在もまだ煙を吐いている。



ロープウェイ山頂駅から南へ
外輪山を登っていくと
噴火湾と太平洋を望むことができる。

さらには、カルデラの火口原も見られる。


前回噴火から20年以上を経て、
また遠からず噴火することであろう。


「生きている」大自然を
間近に観察できる、すばらしい場所である。


それゆえに、
この一帯は ジオパーク としてユネスコに登録されている。
(「好天の有珠山テラス」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする