2023年05月01日

曲げたかったんだね

腰壁に配された、温水パネルヒーター。


窓ガラス面からのコールドドラフトを緩和し
窓自体の結露も防ぐことができるから
なかなか合理的な設備ではある。



たいていの外壁は直線なのであるが
ちょいとデザインを凝った建物だったりすると
曲面壁もあるわけで。



するってぇと、
ガラスも、そして放熱器も
曲面にするのかどうか、ってことで。


23050101.JPG


曲面にしないで、多角形にするのも
一つの方法なのである。

そうすれば、型枠も、ガラスも、放熱器も
直線の組み合わせで構成できるから
比較的安価に済ませることができよう。

しかし、「どうしても曲面を」という
強いデザイン的要望があるのならば
もちろん出来なくはない。



あとは、どこにどのくらい
建設資金を配分できるかという予算的課題と、
優先順位の問題だけである。



ここでは、「曲面」に対する優先順位が
ことのほか高かったのであるということなんだろう。



ただ、曲面や、直角ではない角度を持つ壁の場合
家具什器の収まりがあんまりよろしくない。
少なくとも市販品は、しっくりこない。


だから、造り付けにするなり、特注品を揃えるなり
何らかの措置をしたほうが
曲面デザインをより活かした空間を構築できるはずだ。

冷暖房換気、照明などの「設備」もまた、同様に。
(「曲げたかったんだね」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする