結構いるヤツ。
まあ、いろいろあるんだけれども、
「建築機械設備設計」を生業としているワタクシとしては
やはり吹出口・吸込口が
真っ先に意識に留まるのである。
ファンコイルユニットかファンコンベクターかは判別できないけれども
いかにも放熱器用の給気口・排気口と思しき開口が並ぶ。
で、これを見ると、
ペアリングしたくなってしまうのである。
なんちゃら小説とかマンガとか
そういうモノじゃあなくって。
吹出口と吸込口の「ペア」が必ずしも有るとは限らない。
でも、天井隠蔽ダクトタイプのファンコイルならば
必ず有るはずなのだ。
吸込みと吹出は、1対1とは限らない。
そのあたりも、関心の対象なのである。
さて、上の写真、
どう見れば良いだろうか?
中央の正方形のものが吸込口で
窓際に並ぶブリーズラインが吹出口というのが
ありがちな組み合わせだろうか。
吸込み1個に対して、吹出し3個。
そのあいだのどこかに、本体が埋まっている、と。
でも天井点検口は見当たらないし、
そもそもこの高さの吹き抜け上部では
点検のしようもない。
さて、そこんところは、どうなっているのか。
疑問は次々と湧いてくるものである。
右列の幅広のものは、
形状としてはファンコイル(またはファンコンベクター)付属の
吸込口である。
では、相方は?
すると、吹き抜けの向こう側、
2階床がある部分に
相方とおぼしき吹出口っぽいものがあるのに気づく。
天井点検口もあるけれど、
天井内にあるだろう放熱器本体は
少々離れた位置になるのではあるまいか。
そんな想像もしてみたくなる。
ちなみにその下、1階部分の天井はこんな感じだ。
いかにもの吹出しと、奥にある吸込みのペアは
大変わかりやすい。
間にあるアネモが何に属するのか、
それは不明。
ただ、おそらくファンコイルとは別の系統であろうね。
ロスナイ換気でも入っているか、
別途外調機があって、その吹出口か。
想像するための材料を得るためには
他のいろんな部分を見てみる必要があるだろう。
他の場所も見てみる。
とにかく、この建物の基本構成は
天井隠蔽形のファンコイルユニット(またはファンコンベクター)による
空調だということは確かなようだ。
このあたりになると、ペアもたいそうわかりやすい。
点検口も、比較的良い位置(配管接続部を触りやすい場所)に
あるようだ。
吸込口には
内部にパネルフィルターも仕込まれている。
なかなか、良きかな。
となると、
このフィルターがどのくらい清掃されているのか
そっちの方に関心が移っていく。
じつはこの建物、
いろんな展示物があったり、
実習室があったり、
するのである。
本来の目的はそっちにある。
が、ついつい、天井を見てしまうと
そうじゃない部分にばかり
意識と思考と歓心が持っていかれてしまうのだ。
まあ、それはそれで良かろう!
(「相方を探しちゃうんだ」おわり)