1気圧の条件のもとでは、
摂氏零度で水は凍るのだ。
たとえば日差しや、ヒーティングや
その他の熱源によって暖められて融けたとしても
液体部分が寒気に触れれば
やがて凍るのである。
自然の摂理なのだ。
屋根から滴る水滴があれば
それは氷柱(つらら)となると
相場は決まっているのである。
あとは、どこまで落ちずに、折れずに
伸びていくかだけの話なのだ。
水滴さえ滴るなら、
どこであるかも全く関係がないのだ。
ガラリ防風板の縁であろうが、
外壁面に這う蔦であろうが、
外装仕上げ、配管類、何でも構わない。
水の相変化と万有引力とによって
ひたすら氷柱が出来続けるのである。
そんなこんなも、
暖かくなれば全て消え失せる。
季節感が、如実に変化するのである。
(「どこでもつらら」おわり)