2023年03月31日

風の吹くまま

「自然エネルギー」を活用するとして、
東京都では住宅に太陽光発電を義務付けようとしているんだとか。

へぇ。


それがどの程度有効なのかというと
実のところはわからないような気がする。


エネルギー的に、
経済的に、
技術的に、
総合的な判断というものは
おそらく難しい。


どこを重視するのかによって
結論は変わってくることだろう。



ただそれだけにはとどまらず、
利害関係やら力関係やら
不純な要素が絡まってきて
しかも「エコ」「地球」などの衣を纏っているものだから
余計にややこしくなる。



テロ行為に走る者まで出てくる始末。



ま、いろいろあるにしても、
多様なエネルギー確保の方策は
やっぱり必要なのであろう。



その一つ。


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風況の優れたところには
風力発電装置が据えられる。


当然、発電コストや各種補助金、
周囲の送電網の充実具合、
建設しやすさ、
地元行政との折衝、
そして地元住民との調整。


いろんな課題をクリアしないと実現に至らない。


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そもそも住宅密集地には建てられない。


フリッカーを生じる影とか
回転音とか
実害が生じるから。



これがあることによって
鳥が衝突して死ぬこともある。

そういう観点で反対する人たちもいる。


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風の流れの良いところには
鳥も飛んでくるのであろうから
こうやって並んでいると
ぶつかることは確かであろう。


あとは、どこまでなら許容できるか
ということになろうか。


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ビルだって、
自動車だって、
列車だって、
飛行機だって、
何らかの生物を殺している。


渡り鳥も、
棲み着いている鳥も、
昆虫の類も。



「鳥はかわいそうだけど
 羽虫が車のフロントガラスにビシビシぶつかって死ぬのは
 気にならない」


そういう人もいるだろう。



「鳥? そんな何十万羽も死ぬわけじゃないんでしょ?
 じゃ、仕方ないよね」

そういう感覚も、あるだろう。


「いやいや、1羽だって、死ぬのは許せないよ」

そんな意見があっても、おかしくはない。


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どのくらい共感を得られるか、
関心を得られるか、
それによるのだろう。



ものすごい台風が来ても
倒れないようであって欲しくはある。


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たまぁに、
ブレードが折れて落下したなんていう報道もあるから
リスクゼロということはない。


飽くまで、
どこまで許容できるか。
どこまでなら気にならないか。


それに尽きることだろう。


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メンテ費用もかかるし、
それぞれに耐用年数ってものもあるから
建て替えコストも考えておく必要がある。



ま、それでも
使える自然エネルギーは
ある程度使いたいものだ。



水車や風車は
科学技術が発達する以前から
利用されてきた。


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もしも、自然に何らの悪影響も与えることを許さないとしたら
人類は絶滅させるしかなくなるだろう。


そう主張する人物も居るようではあるが
自身の存在意義を自ら否定しているような気もする。



SDGsなんてキレイゴトも叫ばれていて
それはそれで意義を認めるのだけれど
それですべてがオッケーにはならない。


「わっかりやすい解決法」

なんていうものを求めちゃいけないのだ。
そういうのは、たいてい詐欺なのだ。


『誰でも簡単にバンバン稼げる』


『たった○○するだけでカンタンに痩せる』


『カンタンなアンケートに答えるだけで月々○万円もらえる』


そんなこと、あるわけないのだ。



『これさえやっておけば間違いない』


『これぞ究極の○○』


消えるどころか増えるばかりのそういう文句。



「儲かる」と「エコ」には
ちょっと斜に構えてしまうのであった。



でも、単純に風力発電装置が林立する姿は
ワタクシは好きである。
(「風の吹くまま」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月30日

寒太郎じゃないよ

とある建物の壁面に並ぶ室外機。


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あるものは庇の上に、
あるものは外壁に
そしてあるものはフェンスで囲われた地上に。



壁面に並ぶは、北風小僧の……


「寒太郎」じゃないのだ。

東芝さんの「暖太郎」なのだ。



冬でも暖房バッチリ! という製品なのだ。



冬期は冷たい外気中から熱エネルギーを無理やり掻き集めて
室内を暖房しようとするので
エアコンの性能がガタ落ちとなる。

落ちるどころか限界を超えてしまって
あんまり外が寒いと「暖房できましぇん」となってしまう。



でもエアコン各社は懸命に開発を続けて
寒冷地仕様の暖房強化型を次々と製品化して
今では外気温がマイナス20℃であっても
室内をしっかりと暖房できる。



だから、建物やガラスの断熱性能の向上とも相まって
北海道を含めて日本国内たいていのところでは
エアコンのみで冷暖房をすることができるようになっている。


そういう時代になっているのだ。


まあそれでも、
燃焼機器の需要が無くなることはないだろう。
今でも薪ストーブや暖炉を好む人が居るように
燃焼系の暖房機や
温水暖房をご所望になる方もおられるのだ。


でも、パッケージ形空気調和機の伸展は
目を見張るばかりである。


設備設計者としては、少々寂しい面もあるけれど
ま、計算の面倒臭さはかなり減ずるかな。



がんばれ! 暖太郎。



各社、いろんな名称をつけているのだ。

暖太郎のほかに、
ズバ暖、スゴ暖、メガ暖、暖ガン、フル暖、ゴク暖、……。


いろいろ、考えるよね。すごいね。
(「寒太郎じゃないよ」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月29日

冬ならわかる

ガラリって、
それが給気用なのか排気用なのか
見ただけじゃわからないことも多い。


すぐ近くに寄ることができて
空気の流れを感じられるならば
特に排気の場合には知ることもできる。


ガラリ付近の壁面が汚れていたりすると
室内の汚れや、厨房排気中の油分なんかが出ているから
排気だなぁとわかったりする。



でもね、冬だったら
それ以外の認識手段もあるのだ。


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ね?


室内排気によって雪が融かされてるんだよねっ!


給気ガラリだったら、
こんな風にならないだろうからね。
(「冬ならわかる」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月28日

とにかく納める

とある、部屋。


折り上げ天井になっていて
部屋の中央部の天井は高く、
周辺部は低くなっている。


涙ぐましい、努力。


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狭苦しさを感じさせないように
天井はなるべく高くしたい。


でも、建物の階高を上げると建設コストも上がる。


だから、天井が高い部分には設備モノを置かず、
置かざるを得ないものはスラブ打込み配管により何とか出来る
電気モノにとどめる。


あとは、周辺部で天井を低くした部分に全部むりくり納める。


エアコンも冷媒管もドレン管も
バス・トイレ用の換気ダクトも
その他もろもろも。


でも「むりくり」感を出さないように造り上げるのが
設計者・施工者の腕の見せ所なんだろう。



それらに関わったことのある人にとっては
苦しさを思い出させるトラウマなのかもしれないけど!
(「とにかく納める」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月27日

生えているもの

道路から、なんか生えてる。

雪の帽子を被って。


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地下空間用の換気塔、だよね?


どっちかが給気用で、どっちかが排気用で、
とは言い切れず
どっちも給気かもしれないし、
どっちも排気かもしれないし。


見ただけじゃ、わからん。



地上の建物ならば、
外壁やら屋根やら軒天やら
外気に接する部分があるので
その場所に給気口や排気口を設けることで
建物内部と外気との空気交換をすることが可能だ。


が、地下空間には外気に接する場所が無い。

無いから、こうやって造るしか無い。



車が走ったり、人が歩いたり、
雨が降ったり雪が積もったりするから
それから、車の排気ガスをある程度避けたいから
こんなふうに高い位置に給気あるいは排気の口を設けることになる。


四角でも丸でも多角形でも形はどうでも良いけれど
とにかく空気が流通しなくちゃ始まらない。



だから、宇宙船とか潜水艦とか
外気と接することのできないところは大変だ。



いろんな物語、映画、ドラマなんかがあるけれど

「呼吸はどうしてるんだろう?」

「水や食料はどうやって調達してる?」

「排泄はどこでしてる? どう処理してる?」

そんな疑問は湧く。

が「お話だからね」とういことで流す。


でも、現実にはそんなところも考えなくちゃならないのだ。



だから余計に、
「戦争って大変だ」と思うのである。


兵站無く戦ったとされるインーパール作戦とか
ココダトレイルとか
狂気の沙汰だよね。

あ、今のロシア軍もか。



核シェルターの換気って、
どのくらい保つのかね。

フィルターが目詰まりしたら、
アウトだよね。

むしろ、
微小放射性物質でコーティングされたフィルターによって
放射能を与えられた空気をシェルター内に導入することに
なりかねないのでは……とも思うんだけど。
(「生えているもの」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月26日

ついているもの

設備関係は、その空間の構成に多大な影響を与える。


じつのところ、利用者はあまり意識していない。

いや、意識させないところにこそ、
その設備の存在意義があったりする。



それが無い状態になって初めて
その存在価値が意識される。

それで、良いのである。



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たとえばこの空間に
照明器具が無かったらどうであろう。


そりゃ、暗いさ。見えないさ。


それだけではなくて、
ブラケット照明、ダウンライト、間接照明を組み合わせた
この光加減(暗めなので、低性能コンデジではこの程度にしか写せない)は
それぞれ特徴を持った照明器具(と内装)によって
醸し出されるものである。

ただ、利用者はそれをいちいち言語化して意識したりしない。

「いい雰囲気だね」とか「何か感じ悪い?」とか
無意識下に感じ取るものなのである。


天井面のブリーズラインも、しかり。


暑いとか寒いとか感じられてしまうようでは
その本領を発揮しているとは言いかねる。

「特に気にならない」状態を維持してこそなのである。


スピーカーも、

「音質がイイねぇ」とか「配置が良いから聞きやすいね」とか
「ちょうど良い音量だね」とか意識されることはない。

「そうではない」状態の時にしか、
人々の意識にはとどまらない。


いわんや、スプリンクラをや。


火事にでもならない限り
決して働くことはない。

働くような事態は、無いほうが望ましい。
そんな場面は、本来は有ってはならない。

そんな存在。


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誘導灯だって、そうだ。

「なんか、視界の邪魔」くらいには意識されそうだけれど
煙に巻かれた際の唯一の避難への希望であることは
その場に遭遇した人にしかわからないのである。

(最近は、防災体験できる公共施設 もあったりする)


設備じゃないけれども、
天井点検口なんかもそうだね。


建物の利用者には全く関係ないものだけれど
建物の状態を維持したり改修したり調節・点検したりする際に
必要となるものだ。

これなんかは、人々の意識に登りようもない。

天井裏に隠れて住み着いてしまおうなんていう輩か、
設備屋くらいなものだ。
一所懸命に探そうとするのは。



室内の温湿度環境を
人知れず検出して調節してくれるものも
比較的こっそりとついている。


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今は無き、山武ハネウエル製である。



だいぶ古い建物になると、
かなり大きな検出器(あるいは調節器)がついていたりするけれど
現在はこのくらいの大きさだ。


将来的には、もっと小さくなるのかな。



こうやって露出でつけたくなければ、
リターンダクトにでもダクト挿入形の製品をつけることになろう。



とにかく、
建物内にはいろいろ付いているんだ。

設備系の、もろもろが。



いや、憑いてるんじゃないからね。
(「ついているもの」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月25日

床暖ヘッダー

天井の中を覗いたら、
床暖のヘッダーがあったよ。


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見づらいんだけれども、
往きと還りの2本が並べてあって
それぞれから細い樹脂管が何本も伸びているんだよ。


1本1本の配管にはコックが取り付けてあって
系統ごとに開け締めできるようになっているよ。


と言っても、どこかで水漏れとかしてない限り
閉めてる様子を見たことはないけれど。


やろうと思えば
室内の暖まり具合に応じて
多少流量を絞ってやるとか、
この系統は全閉ねとか
できなくはない。


多少、省エネに寄与する場合もあるかもしれない。
ないかもしれない。



さて、1階の天井内に
2階床用の床暖ヘッダーがあって
2階床に埋設される樹脂管が伸びているわけなのだが
樹脂管の施工位置によっては


「水平区画が取れてないじゃん」


ってことも有り得るので注意が必要だ。



この建物はそんなに大きくないから
そもそも水平区画が無いから
問題ないんだけれども。



ダクトだと「FD要る?」って気になるんだけど
配管だとうっかりしがち。

まして、こういう埋設物になると、ね。
(「床暖ヘッダー」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月24日

ガス焚き温水発生機

燃焼機器には、主として油焚きとガス焚きとがある。

貯蔵性という観点であれば、油が良いことだろう。
ガスもバルクタンクで貯蔵できるけれど
液化するには高圧が必要だし
可燃性ガスの取り扱いには注意も必要だし。

災害時にも自前の貯蔵燃料で稼働できるなら
何かと助かるであろう。


都市ガスの供給があるのであれば、
ガス焚きにしておくと給油の手配・手間はかからない。

そういう便利さはある。


災害時には断水や停電と同様に
断ガスとなる可能性はある。



さて、ちょいと見かけた
ガス焚きの真空式温水発生機。


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ガス管が黄色く塗ってあるので
すこぶるわかりやすい。

フレキシブルジョイントの前でも後でも
床から支持を取ってあるので
フレキの意味があるのか少々疑問ではある。

結構、こういう施工をちょくちょく見かける気がする。



このガスは、都市ガスのようで
メーターを介して送られてきている。


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下に大きなメーター、上に小さいやつ。

厨房用と空調用とで料金体系が違うのだろう。
供給者の料金設定によって、
メーターの数が増える場合がある。

電気や水道も同様だけど。



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と思ったら、違った。


小さいのがGHP系統で、
大きいのが温水発生機系統だったようだ。



冷暖房に使う分と、
給湯・暖房に使う分とで
料金が異なるようだ。



たま〜に、
配管の用途によって違う色で塗装してあることがある。


系統を追いかけるには、
すごくわかりやすくて嬉しいのだ。


都市ガスのように、供給者の責任施工のような場合には
やりやすいだろうけれども
そうじゃない場合には
かなり面倒くさいだろうなぁとも思う。

機械室内だけじゃなくて、
天井内やPS内、ピット内なんかで
はっきり色分けされていると
すごくありがたいんだけれども
いつでも必要となるわけでもなし、
かかる手間やコストを鑑みると
難しいのかもしれないねぇ。
(「ガス焚き温水発生機」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月23日

天井から垂れるもの

いろいろついていて賑やかな天井が
更に騒がしくなっているなぁ。


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カセット型のエアコン室内機が結構近接して並んでいて
照明器具と、制気口と、点検口と、
スピーカー、非常照明、感知器なんかが整然と並ぶ中、
ひときわ目立つ、リーラーコンセント群。



下部の作業台など、位置がばっちり決まっていないと
なかなか採用しづらい。


配置換えして
導線上にこれが来てしまうと
ゴンゴンぶつかって邪魔くさいからね。



フロアコンセントとどっちがいいか……。


時と場合によりけり。

そして、人によりけり。
(「天井から垂れるもの」おわり)
posted by けろ at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月22日

壁につくもの

外壁というものは
屋内と外界とを隔てる構造であって
内外の何かしらのやりとりをするための
開口を有するものでもある。


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上方には、換気用の深形フード付きベントキャップ。

外装色に合わせて、指定色塗装品が使用されている。



換気風量の多少に応じて
フードの大きさも大小あるのである。


フードから垂れる水滴が外壁を汚すのを避けるため
水滴を少し壁面から離すようなプレートが付いている製品も
存在している。

気にせず、垂れ水の筋がくっきりと出ている外壁も
まあまあ見かけるものだが。



下方には、FF式燃焼機器の給排気トップが並ぶ。

古いものだと、排気筒がもっと出っ張っているけれども
近年のものはこのくらいの薄型で済むのである。

ただ、換気用フードのような指定色塗装品は無い。

無理やり塗っている現場も見ないことはないが
結構すぐに剥がれてくるようでもある。



3つ並ぶ給排気トップは
外装タイル目地を意識した位置に取り付けてあって
誰も気付かないかもしれないけれど
そこにプロの気概が見られるのだ。


もっとも、同じ水平ラインに並ぶ照明器具と
等間隔に並べようなんていうことは
もともと目指していないだろう。

分担が違うし。


むしろ、高さを揃えてあるのが
スゴイことだったりする。



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換気フードに挟まれた、
躯体打ち込み形の通気金物。


フードの芯に合わせるか、
フード上端に合わせるか、
悩ましいところでもある。



まかりまちがっても、
この距離で給気用フードに据えることは無い。

下水臭の供給源になってしまうから。



ただ、打ち込みの通気金物よりも
ワタクシは換気用フード流用のほうが好きかな。

デザインが合うし、
打ち込み手間もかからないし。

それに、古くなると錆びてくるイメージがある。
赤茶の錆色が、なんか古臭くて汚らしい感じがする。

完全に好みでしかないから、
人それぞれなんだと思うけど。
(「壁につくもの」おわり)
posted by けろ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月21日

和っぽい設備

和室に設けられる設備って、
ちょっと気を遣うかもしれない。


木目調の天井仕上材なのであれば、
換気や冷暖房の制気口だって
なんとなく気を遣う。


標準色アイボリーでいいやってわけには
いくまいて。


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本当の木目枠にしないまでも
似た色にしておくのが無難だろう。


照明器具も、
木枠に障子……っぽい雰囲気にしてある。


フツーの洋室よりは
ちょっと余計に費用をかけてる感じかな。



スイッチ類も、何かする余地はあるだろうけれど
ここでは一般的な新金プレートであった。


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ずっと昔から「新金」とは呼ばれてるけど
いつまで「新」なんだろうかね。


新大阪とか新横浜とか新幹線とかそんな感じで、
いつまで経っても「新金」なんだろうね。



何とかギリギリプレートが納まる隙間が
確保されてる感じ。

意図してこうしたのか、
たまたま何とかなったのか。


たぶん、何らかのストーリーがあったのだろう。



ちょっと色合いの似た
樹脂プレートっていう手もあっただろうけど。



洋室よりは、
何か気を遣ってる感じが
興味深い和室なのだ。
(「和っぽい設備」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月20日

曲面パネルヒーター

温水パネルヒーターって、
曲面のものもあるんだよね。



あんまり見ないけど。



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いかにも、高そうじゃない?

フツーの真っ直ぐなパネルと比べると
加工も大変そうだし。

躯体(や内装仕上げ)の曲率に合わせて
特注で作ってもらわなくちゃならない。



せっかくの曲面の壁を一部隠しちゃうわけだけど、
それでも敢えて、
曲面パネルを使いたかったんだろうなぁ。



通路に据えてあるからか、
表面に何やかや擦ってしまっているようだ。


好みの問題もあるけれど、
実用的に ? と思えなくもない。



どうでしょ?


こういうの、お好き?
(「曲面パネルヒーター」おわり)
posted by けろ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月19日

しばらく工事中

観光ガイドには必ず載ってる、あれ。



有名な、有名な、北海道庁旧本庁舎
通称「赤れんが」。



観に来たよ〜。


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ん?



二次元やんけ!



まあ、何も無いよりずっとマシなんだけれど
二次元やったら、旅行ガイドと変わらないやんん!



でも仕方がないのだ。


現在は、絶賛改修工事中なのだから。



本来は2019年から改修に入る予定なのであったけれども
東京オリンピックのマラソン競技を札幌で開催することになって
それじゃ、そのあとねってことで延期され、
オリンピック自体の延期に伴って
着工が2021年にずれ込んだのである。

まだ数年は、工事が続く予定である。



せめて、二次元で!
ってことで、仮囲いに印刷されているわけなのである。

今年春には、仮設見学施設がオープンするという。



仮設物で火事を起こしたりしてしまって、
まあいろいろバタバタしている。
竹中さんJVなのだけれども、
苦心しておられるようである。



すぐ南側のビルは大成建設さんのやらかしで
組んだ鉄骨を再度バラして建て直しになったり、
北海道新幹線トンネルの大林JVではシールド泥土が噴出したり、
世界に冠たるスーパーゼネコン各社でも
ご苦労されている。

建設業界の人手不足、資材高騰、経営環境の悪化、
「パワハラ」認定による技術継承の困難、
原因についてはいろいろ研究している方もおられることだろう。



高度経済成長期とは、そしてバブル期とは、
全く異なる環境、状態、情勢になっていることと思うのだ。



北海道庁旧本庁舎は、
写真で見慣れた緑青色の屋根から
びかびか銅板色に葺き替えられて
経年により徐々に色合いを変えていくのだそうだ。



建築の環境も、
時代とともに変わっていくのだ。


けれど、屋根の葺き替えのように
「元に戻る」ことは決して無い。


良きにつけ悪しきにつけ
時間軸に沿ってひたすら変わっていくはずなのだ。


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今現在の在りようは
今限り。

一期一会なのである。



観光先のいろいろな施設も
いつまでも変わらずに在るようでいて、
じつは少しずつ変わっている。


だから、
じつは同じところを何度も訪ねたとしても
新たな発見、感動があったりするんだ。


3次元の本体が隠されている中で
2次元の建築物を現地で見るっていうのも
それはそれでひとつの経験なのである。
(「しばらく工事中」おわり)
posted by けろ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月18日

ここまで造ったんだけどねぇ

どんどんと上方に組み上がっていく、
鉄骨。



タワークレーンを据えて、絶賛施工中


……のはずだったそうなんだが。



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たまたま、近くに行った時に撮っていたんだけどね。



なんと、一度壊して建て直す ことになったそうだ。


読売本社の記事だからかどうか、
現地ではなく大成建設本社ビルの画像しかないが、
地元の新聞社 はちゃんと現物を取材している。


もちろん 地元テレビ局は動画付き である。




「ひどいことだ」


そういう評価も、わかる。
その通りでもある。



けれど、こういう事態がちゃんと表に出てくるのは
良いことだとも言えると思うのだ。



これが、高度成長期や、バブル真っ盛りの頃だったら?



たぶん、「無かったこと」「気付かなかったこと」
場合によっては「担当者と上層部だけの秘密」
になっていたのかもしれない。

(飽くまで、想像だよ?)



でも、ちゃんと表に出てきて、
「ダメなことなんだ」という認識が、社内でも共有されて、
まあ、スーパーゼネコンだからカネは何とかするっ! てことも可能で
解体の上「建て直し」なんていう決断も出来る。



すばらしいことじゃないか。


そう思えるのである。



まあむしろ、この段階で良かったのだよ。

これが、外装設備内装いろいろ進んだ後だったら
もっともっと大変だったのだよ。

(いやむしろ、そこまで進んでいたら、
 検査員も気付くことができなかったかも)



ただでさえ資材不足、人手不足、物資高騰でいろいろ大変な中
もっと大変なんだけれども、
そして大成建設への信用は思いっきり失墜したのではあるけれど
挽回の余地はあるわけで。



23031802.JPG



建設にかかわる技術者の不足が言われて久しい。

そこには、技術の継承の不備が伴っていることだろう。

だからたぶん、これからも、いろいろ出てくるんだろう。


それでも、こうやって「ちゃんと直す」ことができるのであれば
まだまだ何とか大丈夫だろう。



が。



表に出てくることなくそのまま闇に隠れている諸々は、
たぶんそれなりにあるんだろう。


中小のゼネコンだと、こんなビルを建て直すような資力は無い。
公にして倒産するか、黙っているか、どっちかであろう。



バブル期に一気に膨張していろいろ建てまくって
バブルが弾けて倒産した会社がいくつもあるはずだが
それらの建物は大丈夫なんだって
誰が保証できるだろうか。


誰にもわからないのだ。




そして、建築構造には安全率やら何やらがあって
多少の不都合を抱えていたとしても
平時には何とか保っていることであろう。

耐震基準にかかわるような、大地震がやってきたときに
果たしてどうなることか。

なってみないと、わからないのだ。



ま、建物なんて、そんなもんだと思うしかなかろう。



超高層ビルだって、
技術の粋を集め、知恵の限りを尽くして建てるんだけれども
何せ一品限定生産モノだ。
「想定外」が無いとは限らない。



各分野で、全力を尽くし、
可能な限りのことは、する。

守るべき基準を守り、
検討すべき事項を確実に行い
設計〜施工〜監理〜検査の各段階で
適切に仕事を遂行する。



その上で、うまくいかないこと、ダメだったこと、
あって欲しくはないが、
想定外の事象や未発覚の不備のせいで事故が起こったら
「次」に活かすのだ。


そうやって、科学技術・土木建築は
発展してきた。

これからも、そうなのだ。



だからね、よけいに思うんだよね。

原子力発電所の不味さ。



試行錯誤、事故の経験を積み重ねざるを得ない科学技術において、
ひとたび事故が起きてしまったら
取り返しのつかない事象になってしまうモノだから。



広大な国土があって、
人里離れた場所に建設出来て、
事故が起きてもその一帯数百kmを封鎖してしまえば済む
そんな国なのであれば、まあ、良かろう。


でも、日本はそこまで広い国でもあるまい。



福島の事故後、
12年も経っているけれども
未だ原子炉の処置さえ全くできない。



毎年毎年、莫大な経費をかけ続けて
除染やらなにやら進んではいるものの
肝心要の汚染源の処置ができないし
方法も決められないし、
いつまでに完了するかの目算も立たない。



地震だ噴火だ台風だ大雪だと
自然災害豊かな国土には
相応しくない構造物なのだとしか
言いようがないのである。



どうして、経済畑の人や文系の人は
そういう発想ができないんだろう、と
いつも思うのだ。


技術って、完璧じゃぁ無いんだよ。


世の中、わからないこと、未解明なことばかりなのだよ。


「想定外」の巣窟なんだよ。



だからね、それも含めた判断が
必要なのだと思うのだよ。



「風評被害」なんて、
いくら批判しようが否定しようが
絶対に起こるのだ。


「イメージ戦略」をあれだけ説く経済界が
こと原発に関して大甘なのは
なぜなんだろうね。


やっぱり、あれ? 利権ってやつ?
(「ここまで造ったんだけどねぇ」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月17日

ドレンは自然にゃ上がらない

厨房内に、エアコンが吊ってあった。


23031701.JPG


ぴっかぴかの、ステンレスボディ。


そんなに軽くもない天吊機器だから、
ちゃんとダブルナットで吊ってあるのだ。



ドレン配管にラッキングするために
フィルターが邪魔でずらしてあるのは、ご愛嬌。


……って、ホントはそこまでちゃんと考えて
計画すべきだった、というわけなんだけど、ね。



ま、「思ってたのと違う」っていう現象は
無いほうがよいけれど、それでいて結構あるものだ。

特に、一品生産モノの建築においては。



白い天井仕上げに合わせて、
吊り棒も白く塗ってある。


23031702.JPG


さすがに、
ワッシャーとナットは
塗らんでも構わんよね。



ちょっとずらされたフィルターが
痛々しい。



ところでこの機器、
ドレンアップ内蔵じゃないんだ。


だから、滴ってきた結露水を一度受けて
ポンプアップしてあげなきゃならない。


で、こうなる。


23031703.JPG



もうちょっと、このドレンアップ装置が
デザイン的に何とかならんのかと思ってしまうが、
メーカーさんとしても、
そんなところにリソースを割いてはいないのだろう。



ドレン管に対するステンレスラッキングも、
要らないんじゃないか、もちょっと簡素な保温でいいんじゃないかと
思うんだけれども、
国交省の標準仕様(昔は共通仕様と呼んだ)には
こうなってるから仕方ないのだろう。



最近の室内機だと、
たいていはドレンアップ装置内蔵になっているから
あまり気にしなくて良い。


が、壁掛形や、厨房用天吊形などの場合には
「別途オプション」となっているので
気をつけたほうがいいかも。
(メーカーによっても多少異なる)



「ドレン」と呼びならわされるけれども、
要は排水なのである。


万有引力の法則によって
低い方へ流れるだけなのである。


それに逆らおうとすれば、
一時的に溜めておく水槽と、
動力で汲み上げるポンプとを備えた
「ドレンアップ装置」が必要になるのだ。


物理法則には、逆らえないのだ。
(「ドレンは自然にゃ上がらない」おわり)
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2023年03月16日

こんなDSはいやだ

この物置的な用途の室の奥に
ダクトスペース(DS)が有るのだと
図面に描いてある。


23031601.JPG


ん……?

ひょっとして、あの折りたたみ椅子の脇にあるやつか?

おいおい。




あ、ホントにそうだった。


23031602.JPG



点検口、小さくない?

中、入れなくない?

手しか入らないじゃん?



23031603.JPG


う〜ん、いちおう、床面についているFDは
点検できるねぇ。


でもさ、それだけだよ?



どうせぇっちゅうのさ。

この狭さ。


まあ、ステンレスダクトだってことは
わかるわな。



そして隣は、たぶん外気取入れダクトなんで
保温してあるんだな。


23031604.JPG


でもでも、狭くってうまく写せないや。



最低限、FDの点検っていう目的だけは
果たせる。


そんな、DS。



こんなDSは、好きじゃない。

いや、嫌いだっ。



せめて、建具高さ1,200mmくらいでも構わないからさ
人が入れるところがいい。


何ならダクトの改修くらいは
出来る余地が欲しい。


でもさ、それって
『無駄なスペース』としか
捉えられないんだろうなぁ。



そんなもんだよねぇ、世の中。
(「こんなDSはいやだ」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月15日

ハイタンクの跡

ハイタンク、
とんと見かけなくなったねぇ。



今どき、小便器のプッシュボタン型のフラッシュバルブでさえ
あまり見かけなくなった。


ほとんど、センサー付きのフラッシュバルブである。



ただ、名残は多少見かけないこともない。


23031501.JPG


ずらり並んだ小便器。


後付けタイプのセンサー式洗浄弁が並んでいる。



埋め込まれたライニング内の配管を流用して
接続だけ変えました、っていう感じになっている。


水栓接続脚的な部材を組み合わせて
なんとかつなげてあるのだ。



壁面には、止水栓の跡。



止水栓からハイタンクに接続され、
タンク出口から埋込洗浄管を通って連立小便器を洗浄していたところ
タンクを撤去して、給水管をバイパスしてあるのだ。



連立数が多いことから、
2台のハイタンクを据えていたのだろう。



こういう感じ、
好みである。


23031502.JPG


壁もライニングもぶっ壊して配管も内装も全面やり替えたら
キレイにはなるのだけれど、
いかんせん、カネがかかってしょうがない。



2台連立だと、
ハイタンクは1個。


23031503.JPG


普段使っている人たちは、
こんな事は気にもならないだろうけどね。


配管の入り口と出口とをぴったり繋ぐのって
結構コツが要ると思うんだ。


うまく造ってあるよね!


23031504.JPG



保温外装の綿布巻き仕上げなんて
もう余程年配の職人さんじゃないと
やったことないんじゃないかな。


23031505.JPG


新しい「設備」も
洗練されていてキレイで良いのだけれど、
やがて無くなっていく古い設備の哀愁も
味わい深かったりするんだ。


単なる懐古趣味って言われたら
その通りなんだけども。
(「ハイタンクの跡」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月14日

どこでもつらら

もう、気温だけの話なのだ。


1気圧の条件のもとでは、
摂氏零度で水は凍るのだ。



たとえば日差しや、ヒーティングや
その他の熱源によって暖められて融けたとしても
液体部分が寒気に触れれば
やがて凍るのである。


自然の摂理なのだ。



屋根から滴る水滴があれば
それは氷柱(つらら)となると
相場は決まっているのである。


23031401.JPG


あとは、どこまで落ちずに、折れずに
伸びていくかだけの話なのだ。



水滴さえ滴るなら、
どこであるかも全く関係がないのだ。


23031402.JPG


ガラリ防風板の縁であろうが、
外壁面に這う蔦であろうが、
外装仕上げ、配管類、何でも構わない。



水の相変化と万有引力とによって
ひたすら氷柱が出来続けるのである。



そんなこんなも、
暖かくなれば全て消え失せる。



季節感が、如実に変化するのである。
(「どこでもつらら」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月13日

そこだけ融けない

雪国には、「マンホールトラップ」がある。


いや、設備用語じゃないんだ。
車乗りが「罠にハマる」という意味で使うこともあろう。


道路に数多存在するマンホールの蓋なのだけれども
下水道の熱が蓋上の雪を融かし、
しかし蓋以外の路面は融けないがために
蓋の部分だけ穴があいたようになる。


そこにタイヤがハマると
ガコッとなるのだ。


前面のエアロパーツなんか、
すぐにやられるし
ホイールカバーが外れてしまったりもする。


厄介な存在だ。



「断熱マンホール」という発想があって
研究も続けられているようだけれども
未だ満足に実用化されたという話も聞かない。



車としては、それが厄介なのであるが、
歩行者にとってはどうだろう。



雪と氷でツルツルになった歩道でも
マンホール部分だけは滑らずに済む、
そんなこともあるだろう。


穴があんまり深いと、
歩きにくいけれど。



それとは別に、
歩行者向けのマンホールトラップも
できてしまう。



23031301.JPG



レンガで舗装された通路には
たぶんロードヒーティングが施されているのだ。


だから、歩きやすいのだ。



けれども、マンホールのフタ部分だけには
ヒーティングが無い。


だから、そこだけ融けないのだ。



暗い時間帯で、
よく下を見ないであるいていると
蓋の上だけツルツルになっていて
スッテンコロリン、転びかねないのである。


水は、凍るとホントに厄介なものである。
冷たくて、キレイで、というだけの存在ではないのだ。
(「そこだけ融けない」おわり)
posted by けろ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月12日

埋設のような形の地上タンク

屋外露出の重油タンク。


23031201.JPG


立派なコンクリート製の防油堤がついていて
欠けているとはいえ、階段まで造られている
そんなタンク。



でも、形が地下埋設タンクそのままのような感じ。


もちろん、コンクリート架台じゃなくて鋼製架台だし
カーブしてるハシゴがついているんだけれども。



ま、スペースがあるならば
埋めるよりも安価に整備できることだろう。


見た目は目立つかもしれないけれど
横とか裏とか、
それほど気にならないところに据えれば
なんてこと無いのだ。


劣化状況は一目瞭然だし、
漏洩してもすぐわかるし、
良いこと尽くめなのだ!
(「埋設のような形の地上タンク」おわり)
posted by けろ at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする