躯体の下面になった部分の劣化が目立つなぁと
思ったのである。
どうしても雨だれなどがついて
かといって、上面のように笠木や防水があるわけでもないので
塗装などの仕上げがどんどん劣化していってしまう。
冬は凍ったりするんだろうし。
建築の外装も、いろいろ大変だなぁと
他人事のように思っていたのだけれども。
おお、向こうにおはしますは、
天下の冷却塔殿ではござらぬか。
角型でござるな。
モーターへと延びる電線管のプリカが見えて
ようやく気づいたくらいにして。
もっと近づけてから、
もちょっとたわみをもたせて設けないかな?
そんなことも思ったりして。
ま、100人いたら100人とも、
存在には気づかないことだろう。
それで、いいのだ。
ギョーカイの人間だけが
「あるなぁ」と気づくだけなのだ。
(「隠れてる冷却塔」おわり)