2023年02月07日

トイレ探訪

トイレがすいていると、
ありがたい。

じっくりと、観察する機会になるから。



特に、大きめのトイレが貸切状態だと
なかなかに興味深いものである。



ただし、大きいということは
利用者が来る時には来るし人数も多くなるということだから
ご迷惑をお掛けすることのないように
注意と配慮は必要なのであるけれども。



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たまたま、貸切状態であった。


もっとも、コロナ禍真っ最中で
人出がかなり減じていたのも理由の一つである。


男性トイレで、大ブースが4つあるのは
結構大きなほうではあるまいか?



折れ戸になっていて、
広い開口部を確保しつつ
共用部にドアがあまり張り出さずに済む
そんな作りである。


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不特定多数向けであるから、
側面の固定手すりと
逆側の脇の跳ね上げ手すりとが
設けられている。



脳血管障害などで体側が不自由である場合、
右勝手と左勝手と人により使いにくさが異なるから
両方あるのが望ましいのだろうけれども
たいていどちらかに偏った造りが多い気がする。



壁面には、
押し釦操作の洗浄装置、
盗難防止機構の紙巻器、
除菌剤供給装置、
各種各言語の操作説明シール。

逆側には、棚。

背面には、ライニングとセンサー。


棚やライニング天板には
スマホや財布が置き忘れられ易い。

このくらいしっかりしたライニングだと、
大きな荷物かばんを置く人も居るだろうし、
ブース内面積が広いから
キャリーバッグも持ち込み易い。

いろいろ持ち込み易いと、
いろいろ忘れやすい。

なかなか、難しいものである。



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小便器部分には、
1箇所だけ手すり付き。

消臭装置と傘掛けが並んでいる。

ここのライニングも割合幅があるので
ビジネスバッグくらいなら、置ける。

流石に、忘れられることは多くはなさそうだけど。


ただね、用足し中に、ひょいと持っていかれてしまうと
追うに追えず困ることになるだろうから
その土地土地の治安状況を鑑みて行動する必要があるだろうね。

ま、日本では比較的大丈夫とは言え。
例外もあるから。



吸込口は、それなりの大きさのものが。


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各ブースごとに小さな吸込口を設ける場合もあるけれど、
それだとダクト工事費が高めになるから、ね。


ダウンライトとセンサーと火報の感知器とスピーカーなど
見事に一直線。



洗面コーナーの脇には、
姿見と、子ども用の手洗器。


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最近は自動水栓ばっかりだから
「蛇口は使ったら閉める」
っていう文化が、消えてしまうのかもしれない。



多目的ブース。


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男女と別に多目的便房がある場合もあるし、
男女それぞれに多目的ブースが設けてある場合もある。


ここでは、後者。



「多目的」なだけあって、
いろんなメニューが用意されている。


費用も、かなりかかるんだよねぇ。
でも、必要性があるのだし、
これがあることで行動の支障が減ずる人が確実にいるので
公共的な施設や不特定多数が訪れる施設には
やっぱり必要なんだと思うのである。



……この床上掃除口の位置は
ワタクシは気に入らないのだけれども。

ま、単なる好みなんですけどね。

もうちょっと、
足や車輪からずらした位置に
できなかったのかなぁ、って。
(「トイレ探訪」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする