屋根を滑り落ちる。
片勾配の屋根だから、
全部が同じ面に落ちる。
平屋の建物が
埋まりそうなくらいに。
玄関側は勾配の下ではないけれども
それでもどっかりと積もっている。
ボコッと出っ張っているように見えるのは……
ガスメーターと、LPGボンベ庫なのであった。
ボンベ交換の際には、
この雪塊を全部除けなければならない。
大変な労力になること必定である。
窓も埋まりかけている。
換気フードは、ギリギリセーフだ。
FF式の暖房機や給湯機の給排気トップなんかは
埋まってないよね?
命にかかわるよ?
エアコンの室外機とかも
埋もれていないよね?
ひと冬でダメになっちゃうよね。
積雪地において
屋根勾配の下に設備機器を置けない理由は
こういう状態を見なければ
想像しづらいのかもしれない。
載っかっているモノに対して、
建屋の何とも華奢なこと……。
でぇじょぉぶなんかね?
雪は、長期的には液体なのである。
氷河とかあるじゃん?
文字通り、流れてるんだよ。
ま、地球のマントルだって
長い時間軸に於いては液体としての振る舞いを見せて
対流してるっていうんだから、
そんなものだ。
まだまだ、春まで、
耐えるんだよね。
頑張ってね。
(「耐えてるのか」おわり)