2023年01月31日

換気塔は気付かれるか

街を歩いていて、
気づくだろうか。


「換気塔」の存在に。



地下階だったり、地下街だったり、
地下通路だったり、地下駐車場だったり、
何なら地下鉄も、
凡そ地下にある空間のためには
外気を取り入れるため&排気のために
換気用の「出入口」が存在しているはずなのだ。



歩道の一部がグレーチングになっていて、
そこは実は換気口。


そんな所もたくさんあって、
マリリン・モンローの頃から意識はされ続けていたに違いないが
ちょうどその場に立ち止まる機会が無い限りは
普段は気にならない・気づかないものではあるまいか。



換気用に、でっかい換気塔が設けられていたとして
余程面風速が速くてゴオゴオと音をたてていない限り
なかなか視界に入ってこないのではないだろうか。


いや、その音さえも、
都会の喧騒に紛れてしまって
存在感を限りなく薄くしているに違いないのだ。


だから、意図して探す者だけが、
その存在に気づくことができる。


……のかもしれない。


23013101.JPG



街行くならば、探してみよう。

上向けばそこに在る、地下用の、鼻孔。
(「換気塔は気付かれるか」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月30日

鋳鉄製放熱器

めっきりみかけなくなったものの一つ。


鋳鉄製の放熱器、である。


23013001.JPG


ちゃんと窓下に合わせて設置されていて
コールドドラフトの防止に役立っている。



イマドキ珍しい、蒸気暖房である。



右側の立上げ管から蒸気が供給されて
黒いアングル形の放熱器弁で開度調整しつつ
鋳物の中で放熱して凝結して湯になる。


それを左下の放熱器トラップ(これもアングル形)で分離して
還水管へ戻し、最終的に還水槽まで戻す。



すっかり見かけなくなった蒸気暖房システムである。



写真では13枚接続されているが、
必要放熱量に応じてこの枚数を変えるわけである。



ちょいと斜めから見てみると
全体像がわかりやすいだろうか。


23013002.JPG



これ、かなーり重たいのである。

床置形の放熱器だけれども
転倒防止用に壁から支えるための金物もついている。
設備耐震云々が言われるようになって以降、
苦肉の策っぽい作りである。

倒れたやつに足でも挟まれたら大変だし、ね。



縦に5つの柱があることから
「五細柱」の放熱器という。


23013003.JPG


二細柱とか三細柱とか、
いろんなタイプがあったようだけれど
もう、製造所も少ないんだろうな。



見かけることがあったら、
ぜひ記念に撮っておきたいものである。



もちろん、「事情が許せば」であって
周囲の迷惑や奇異な目を一切無視して撮るようなものではない。



この写真は?



改修工事の調査なのだから
正当な業務である。
(「鋳鉄製放熱器」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月29日

足付きゴミステーション

「ゴミ捨て場」じゃないよ。

「ゴミステーション」だよ。



捨てる場所じゃなくって、
一時的に留め置くだけの場所、
なんだからねっ。



だから、テキトーに「捨て」ちゃダメなんだ。
次なる運搬に適したように、
決められたとおりに、整然と、
ルールに則って、利用すべきものなのだ。



さて、ごっついと言えば、ごっつい、
ゴミステーション。


23012901.JPG


網で覆われている上に、
鍵付きである。



そして更に、
その筐体を足で地面から持ち上げて
支えてある、
そんな「ゴミステーション」。



誰でも好き勝手に捨てていかないように
町内会で鍵を管理しているのかしらん。


動物が食い荒らすことを避けられるよう
がっちりと囲って。



足があるのは……。



雪が積もった時にも埋もれずに済むように
そんな対策ではなかろうか。



この地の積雪深はこんなものでは済まないだろうけど
バス路線であるからして、ある程度除雪は行き届く場所。


それに、あんまり高い位置にしてしまうと、
利用者が使いづらくなってしまうし。


そんなこんなで決まった、
足の長さじゃあるまいか。



ゴミ集積場も、
その土地土地の特色があり、事情があるのだ。
(「足付きゴミステーション」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月28日

網ナシ

ちょいとトイレの換気を観察。


古くは、換気の無い(窓だけ)のトイレもあったろうし
近年は天井扇やらダクトファンやらによる換気も多いけれど
ここは換気扇なのであった。


23012801.JPG


窓上に配置されていて、
ちゃんとタイル目地に合わせたコンセントも設けられていて
でも窓枠とタイル目地と天井目地とは特に合わせるでもなく、
そんな状況。



窓を開けて、外の様子も見てみようかねぇ。


23012802.JPG


そうですか。


換気扇の外部は、
ステンレスフードなんですか。



んんん。



網とか、無いんだね。



防虫網にするとか、防鳥網にするとか、
メッシュの違いがあったとしても
網くらいつけても良い気もしなくもないけれど。



元々無かったか、
あったけど取れちゃったのか、
邪魔で取っちゃったのか、
事情はわからんけど。



とにかくここは、網ナシ、っと。
(「網ナシ」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月27日

きょうのトイレ

現地調査には、
トイレの調査も欠かせない。

「せつび」の中でも
重要な要素の一つだからね。



そんなこんなで、撮る。


23012701.JPG


洗面器である。



陶器、水栓、排水トラップのセットが
ライニングに取り付けられていて
鏡と照明とが取り付けられている。



「洗面器」という名称ではあるけれど
ここで顔を洗っている人はあまり見かけない。


大抵は手を洗っているだけなのだけれども
「手洗器」という名称の衛生器具は
一回り小さなものであるからして
設備屋的には区別せざるを得ないのだ。


コンパクトカーと軽乗用車、
ヴィオラとヴァイオリン、
4年生と2年生、
B767とB737、
人差し指と小指


まあ、ちょっとしたサイズの違いだ。



内装は、至ってシンプル。最小限。




凍結の恐れがあるのだろう。

壁面には、電気ヒーターが取り付けられている。


23012702.JPG


寒冷地のトイレには必須と言えよう。



大便器ブース内は

23012703.JPG

イマドキ、洗浄便座(商品名ウォシュレット)は必須だろう。
が、カネをかけないなら洗浄機能は省略して
寒冷地では暖房便座だけで済ませることもあろう。

さすがに、凍結の恐れがあるような寒冷地では
「普通便座」は節約し過ぎだろう。

よって、ブース内のコンセントもまた
必須である。



紙巻器も、棚付きが多い。

けれども、棚上にスマホとか財布とか
置き忘れもまた多いようである。



予備のトイレットペーパーは
棚付紙巻器の上だったり、
写真のようにロータンクの上だったり、
ブースの床のすみっコだったり、
上部に棚が作ってあったり。



小便器も、最低限の1台だけ。


23012704.JPG


センサー式ではなくて
だいぶ珍しくなってきた、押し釦式。

でも、昔むかしに比べると、大きなボタン。

形状も、古い古〜いU307なんかと比べると
シャープである。


床面が汚いのは、
汚物というわけではなくて
汚れた靴で入ってくる人が使うことが多いからであろう。


ある意味仕方がない。


客向けでもないからして、
清掃要員を確保できるわけでもなく。



陶器の中が茶色っぽいのも
恐らく井戸水利用施設であることが
影響している。


ちょっと、鉄分が多めなんだ。



いや、これ別に、
勝手に撮ってるわけじゃないからね?



改修設計の調査のお仕事でござんすからね?
悪しからず。



自分が利用者である場合には、
基本的に公衆向けのものであって
他に利用者がいなくて
事情が許す場合にしか撮りませんもん。



ま、撮らなくても
観察はしてますけどね。

商売柄と言いましょうか、
職業病と言いましょうか。
(「きょうのトイレ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月26日

給水管だけ替えました

古い施設だと、配管がダメになっちゃうことがある。


昔むかしの水道用亜鉛めっき鋼管だったり、
塩ビライニング鋼管なのに、継手が管端コア付きじゃなかったり
コア付き継手のはずなのにたまに違う継手になってたり、

そんなこんなで、配管が真っ先にイカれちゃうやつ。



トイレの全面リニューアルとかするのじゃなければ
とにかく配管だけやり替えようってことになる。



すると、こうなる。



23012601.JPG



ライニング埋込の配管もセンサーもそのまま残置して
新設配管は露出で済ませてしまえということなのだ。



機能はこれで十分だし、
じつのところ慣れてしまえばさして不都合は感じなかったりする。



物事の良し悪しは
結構相対的だったりするのである。



むしろ


「おしっこ」


の張り紙のほうが、気になるなぁ。



まちがって「大」しちゃう人が居たってこと?
(「給水管だけ替えました」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月25日

冬は雪が降るものだから

寒波だ寒波だと、しきりに報道される。


実際、あまり頻度の多くないほどの寒波なのだそうだ。



しばらく前には北米でものすごい寒波であると報じられ、
西欧で異常な高温と報じられ、
つい先日はシベリアなどで超低温と言われ、
そして日本にやってきた、と。



夏は毎年のように酷暑酷暑と言われ
梅雨や秋は豪雨水害土砂災害が連発し、
季節関係なく噴火やら地震やら。


おまけに感染症。戦争。



もう、何でもアリだねぇ。



ま、そういうものだと、思うしかないのだ。

そういう前提で、生きて行くしかないのだ。



ある程度何か出来ることもあろう。

だが、どうしようもないことも、あるだろう。



自分に何とかできる部分は何とかして、
どうにもならん部分は受け入れる、或いは諦めるしかない。



どの程度で諦めるか、
人によって違いはあるだろうけど。



ま、冬は雪が降るものだと
思っておくしかない。


23012501.JPG


だって、冬だもん。


雪やこんこん、なんだから。



滅多に降らないところで降ると
何かと大変なことも多いけれども
有史以来一度も降らなかったなんてことはないのだから
降るかも、って思っておけば良いだろうさ。


イマドキは、予報も出るしね。
ある程度、備えておくことは
できるんだからさ。



さんざ警告されても、
ノーマルタイヤで峠に繰り出そうなんていう
聞く耳のない輩も一定割合で存在するけど、
やっぱり「そういうものだ」と思うしかないのだ。



そんな中でも、「せつび」は働いているのだ。


23012502.JPG



雪を全く意識していなくって
働けなくなったり壊れてしまったりするモノも
出てくるんだろうけどね。



ま、リスクをどこまで見込むか、
その辺の判断は人によって違うのだからね。



雪の中でも働ける「せつび」が
優秀だってだけなんだよね、きっと。
(「冬は雪が降るものだから」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月24日

密かに存在している

それは、ひっそりとそこに在った。



敢えて見ようとしない限り、
まず人目につくことのない、その場所に。



結構な費用が投じられて
そこに据えられているにもかかわらず、
ひょっとすると全く使われることがないかもしれない
そんな存在。



いや、「ひょっとすると」なんかじゃない。
基本的に、使用されることのないモノ。



使用されないことが通常で、
万が一使用されるような事態になることが異常なのだ。



ただし、その異常時には
確実に作動して的確に使用されることが求められる。
だから定期的に試験は行われる。

本来の用途に使用されることが全く無かったとしても……。



でも、それでいいのだ。


それは、幸せなことなのだ。



使用されないことが、
もっとも人々にとって良いこと。


人々に不幸が訪れたその時に
それを少しでも減じられるように
ただそれだけのために、存在しているのだから。



カッコいい、目立つ、人々に称賛される、
そんな存在も居ていいだろうさ。


だけど、みんながみんなそうだったら
世の中は成り立たないし、
そもそもそういう存在は、ごく一部、
一握りで十分なのだ。



その陰にあって、
普段は「カネばかりかかる役立たず」呼ばわりされようとも
緊急事態に備え、黙してただそこに在る。



誰からも認識すらもされていなかったとしても、
重要であることは、
世の中にたくさん存在しているのだ。



そんな、防災設備。


23012401.JPG


ずいぶん厳重に施錠されているけど、
作動は大丈夫だよねん?
(「密かに存在している」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 防災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月23日

配管更新の跡

足元が気になる。



「人の」足元を見るつもりは、毛頭ない。

が、「設備の」となると別である。



あんまりあからさまに見つめるわけにはいかないけれども
チラチラと気にして見てしまうものなのである。



道義的に差し支えない場所で、
かつ、他に人が居ない状況であれば
こうして記録を撮るのである。



23012301.JPG



カウンターはめ込み洗面器の、足元である。



壁面と床面とに、配管貫通孔を無造作に埋めた跡がある。

タイルの仕上げなんぞ、どーせカウンター下だから
カネかけて補修しなくても構わないじゃん。

そういう算段であったかどうだか、
とにかくモルタルで埋めただけの状況である。

埋めてあるだけ、マシとも言えなくもない。



給水管・排水管を、更新した結果なのであろう。


壁面埋込給水管から、アングル止水栓で給水されていたもの。
排水は元々Sトラップだったけれども、
梁の関係で一部スラブ埋込になっていたもの。


そういう既設の状況だったんじゃないかと、邪推する。



壁や床を壊してまでその部分の管を撤去する必要性も無いから
ピット内で切り離して、
構造上支障のない部分で床上に立ち上げると
給水排水ともこのラインに落ち着いたという感じかな。



「ここまでが梁だよ」って表示されていることはないから、
図面を見ても、それがその通り間違いなく正確である保証はないから、
位置合わせって、難しいよね。



そんなことに、いちいち文句を言っていても仕方がないから
配管屋さんは、淡々と必要な配管をつなげて
機能を確保していくのである。



「絵に描く」役割ももちろん必要だけれども、
やっぱり「実際に食える餅を作る」のは
更に重要であると、ただの画描きは思うのである。
(「配管更新の跡」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月22日

潰れない?大丈夫?

雪に埋もれた住宅?



23012201.JPG



結構な重さとおぼしき白い層が
どっかりと乗っかっているではないか。



比重はどのくらいになっているのだろう。

積もってからある程度の期間を経ていると
雪が締まってだいぶ高密度になっているのではなかろうか。



23012202.JPG



それほど新しい建物には見えない。

いや、ハッキリ言って、古そうだ。



となると、それほど強力な構造であるわけはないのだ。

大丈夫かな?

潰れないかな?



心配になってしまったりする。



23012203.JPG


テレビアンテナは、
雪で破壊されないように、
一番高い位置に取り付けられているから
不要となったVHFアンテナとともに
無傷で残っているのだけれども。



静荷重なら大丈夫であっても、
これに地震力が働いたら
かなり厳しいかもしれない。
(「潰れない?大丈夫?」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月21日

曲げ方が難しい!?

倉庫的な建物で、
ひときわ目を惹いたもの。


それは、電線管。



基本的に、普段は「機械設備」と呼ばれるものに
関わっている。


だから、空調衛生の配管やらダクトやら、
そういった類のものにばかり目が向く。


けれど、建物にやはり付き物の電気設備にも
ある程度は意識が向く。



本職じゃないけれども、
「設備」という括りでは関係があるし、
そもそも「建物」に関わる以上、
「意匠」「構造」「電気」「機械」の
1つの区分だけにしか意識が向かないのも
まずかろうて。


だから、電気工事士やら電気主任技術者やら
資格としては取得してみたし。

とは言え、本職でないことは確かであるからして
あんまり詳しくはわからない。

見ても見えず、
網膜に映っていても、脳が認識できない。


ま、そんなことは、多々ある。



が、これを見ちゃうと
そうも言っていられなくって、ね。


23012101.JPG

ねじなし電線管がダクターに留め付けられていて
プルボックスやら丸形ボックスやら
そんなものたちが壁に屋根に取り付いているのである。



上のほうの、3本セットの電線管、
曲がり具合がなかなか楽しくって、ね。


ノーマルベンドを使った上で、
ベンダーを駆使して、
ステキに仕上げた感じ!?


なんとなく同じ順番で伸ばしたいのだけれども
逆順にせざるをえないこともある。


冷温水管だとか、給水給湯排水管だとか、
並行して何本も配管が並ぶ場合に
ときどき出てくる課題である。



これはこれで、良きかな。
(「曲げ方が難しい!?」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月20日

ペリメーターの設備

ちょっと時間調整に座っていた。


大きな開口部を有するスペースである。



窓ガラスからのコールドドラフトで冷えるから、
それに抗うべく温水パネルヒーターが据えられていた。


23012001.JPG


あまり背の高くないやつ。

そのかわり、ギザギザのフィンをつけて
放熱面積を大きくしてある、そんなヒーター。



ここで上昇気流を作ってやって
コールドドラフトに対抗するのである。


手前の椅子に座っていても
冷感は感じなくて済むのである。



ちょっと視線を下げてみようか。


23012002.JPG


床スラブに、しっかりとボルト・ナットで留め付けてある。
かなり、がっしりと据えてある。

これなら、地震動で転倒することは有り得なさそうだ。



踏んだり蹴ったりする輩がいたら……。

ま、その程度によるかな。


フツーの人は、そんなことしない。

フツーじゃない人は、するかもしれない。


頻度と程度、それに尽きるだろう。



今度は、上を見てみる。


23012003.JPG


上部には、ブリーズラインからの温風が(たぶん夏は冷風)
吹き出すようになっている。


が。



ちと、開口部から遠すぎるかな。

「ペリメーター負荷処理」という観点からすると、
もうちょっとガラス面に近い部分から
吹き出したいという気がする。


けれど、まあ、そこまでこだわるものでもないかな。

なんか、支障でもあったんだろう。
それか、特に気にしなかっただけかも。


上から温風、
下からヒーター。



ペリメーターの設備の基本、のはずだけれども。



マルチパッケージが当たり前になりつつある現代、
こういう設備も「古い」ものになっていくのかも。



上は天井隠蔽ダクト接続形パッケージからの空気を
ブリーズラインで、
下は電気の放熱器で


っていうのは、今後も残りそうかな。



躯体+断熱材 の断熱効果に匹敵する
超高性能のガラスでも出てくるようになると
そんなモノたちも、不要になってくるのかもしれないね。
(「ペリメーターの設備」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月19日

広いトイレ

訪問先のトイレが、
ずいぶんと広かった。


23011901.JPG


結構、広いでしょ?



鍵をかけ忘れても
用を足しながら閉められないくらい。


何なら、寝転べるくらい。



近づくと、センサーで検知されて
蓋が自動で開くやつ。


23011902.JPG


青っぽい照明までついちゃう。

洗浄便座の予洗動作も始まる。


すげぇ。



給水は、壁から止水栓を介して。


23011903.JPG



妙にごちゃごちゃしていた時代からすると
すっきりとシンプルになったよね。



LIXILの製品であった。


23011904.JPG


ピクトグラムなんかは共通化されてきているけれど
デザイン関係はTOTOと違ったものになっている。



紙巻器は、手をついて体重を載せても大丈夫なやつか
そうではないのか、
やってみないとわからなくって、
やってみてダメだったら壊してしまうという
何とも難しいものである。


いや、やってみてないから、壊してないよ。
迷惑かけちゃダメだ。



最近の洗面器・手洗器がベッセル型になってるのは
流行りってことだよね?


23011905.JPG


また数年経つと、
変わっていくんだろうねぇ。


この水栓、頂部のレバーを回す動作が
いまいちやりづらい気がする。


フツーにレバーでいいじゃん、って思う。


好みの問題だとは思うのだけれども。



換気は……。


23011906.JPG


天井扇っていうんじゃなくって
浴室との2室換気か何かかな。



でっかい天井点検口と比べて
吸込口の小ささが目立つ。


いや、別に目立たないんだけれど
ギョーカイの人間として見ると
対比が面白いなぁって。



梁の関係か何か知らないけれど、
ライニングの奥行きがずいぶんと有る。


いろいろモノが置けるから、
100mm程度のライニングよりも
良いように思うのだけれど
ま、デッドスペースという捉え方もあろう。

ライニングの中、
スッカスカのはずだから。



天板をパカッと開けたら
中にトイレットペーパーや洗剤や清掃用具の
収納スペースがあったりしたら
面白いんだろうけどね。



あ〜、広いトイレだった!
(「広いトイレ」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月18日

養生してもらえなかった冷却塔

シーズンのお役目を終えたら、
ちゃんと養生してもらえるのが当たり前。


なんて、思うでしょ?



でもさ、何事も例外ってものが
あるんだよ。



中に雪が入り込まないように、
モーターとかファンとか、
凍結膨張の圧倒的な力に破壊されることのないように
養生して欲しいところでしょ?



でも、そうじゃないヤツだって、
いるんだよね。



もちろん、
循環する冷却水は
完全に抜いてもらってるだろうね、
いくらなんでも。


冷却水管内で凍ってしまって
あちこちの継手やバルブを
ぶち破っちゃうもんね。



さて来夏、
キミはちゃんと働けるのかな。


冬季間に受けた多くの傷により
稼働不能になってなきゃいいんだけど。



23011801.JPG
(「養生してもらえなかった冷却塔」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月17日

ごめんね停止線

雪に、負けてる。



もうちょっと押されると
カパッと外れてしまいそうな。



ここまでお辞儀していまうと、
キミの伝えたい事が
わからなくなる。



ってか、既に正面から見づらい。



あやまってるのかな?



それとも、ぐいっと頭を押さえつけられて
無理やりあやまらされているのかな。


23011701.JPG


そもそも、ついている場所が
おかしいや。
(「ごめんね停止線」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月16日

配水管は臭わない

トイレで、ふと掲示を見る。


コロナ禍以降、よく見かける類のものだ。


23011601.JPG


「蓋を閉めてから流そうね」っていうのは
あちこちに掲示されているのだけれど、


一般社団法人日本レストルーム工業会 や
TOTOさん や
LIXILさん では


ウィルス感染への効果等に関する医学的な知見は持ち合わせておりません。



と書いてあったりして(何年何月に書かれた記事なのかわからないけれど)

「どっちやねん」

と思ったりもするのであるが
蓋を閉めるのはそんなに大変な作業ではないのだから
設置者の要請に従えば良いだけの話である。



だがしかし、
気になるのである。



ちょー、気になるのである。



「配水管からの臭い」とは……!?



地中に張り巡らされている配水管から
水が蒸発するの?

臭いが立ち上がったり
虫が出てきたりするの?

えっ? 小バエ? なんで?



そんなに突っかかっても仕方がないのだけどね。



単なる「排水管」と「配水管」との誤変換なのだからね。

なんとなく意味が通じれば良いのだから
別に目くじら立てるようなものではないのだ。



ただし、「関係者」となると別である。



業務報告書とか論文とか
専門技術的見地からの文章などにおいては
正確を期していただきたいものである。



とは言え、
やっちゃいがちな変換ミスでもあるのだ。

ま、人の振り見てなんとやら、
他山の石なのである。



「排水管」←→「配水管」

「消火管」←→「消化管」


結構よく見る、設備あるある誤変換。



「詳細図」←→「小サイズ」


なんていうのも、見たことはある。

決して「あるある」ではないけれども。
(「配水管は臭わない」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月15日

大きな排煙口

広い部屋だと、
天井をある程度区切るように防煙垂壁が設けられていて
一つ一つの排煙区画ごとに、大きな排煙口が見られることだろう。


23011501.JPG


壁の少ない空間であれば、
排煙口操作函は、柱に取り付けるしかなくなる。


おのずと、柱には隣接する区画用の排煙口と
それらの操作函が並ぶことになる。



ショッピングモールとか、スーパーとか、デパートなどの
売り場空間で、よく見られることだろう。



万が一の火災の際には
これを操作して排煙することが肝要なのだけれど、
従業員の皆さんは実際に開放操作する訓練は
実施しておられるのであろうか。


特にアルバイト、臨時職員の方々にとって
あまり縁遠いものであってはならないのである。


利用客が勝手に操作して良いものかどうか……。


迷うかも、しれないね。



「この程度のボヤで操作しちゃったら、
 却っていろんな損害が出ちゃって、
 損害賠償を請求されちゃったりしたら
 どしよう?」

なんて、躊躇してしまうかもしれないね。



AEDの操作とかもそうだけれど
緊急時用の施設や設備って
普段から使用訓練をすることと
広範な方々に向けたPRが大切なのである。



そういう意味では、
建築物における防災設備の類は
せっかくカネかけて設置している割には
知られていないんだと思うのだ。


なんとか、ならんだろうか?
(「大きな排煙口」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 排煙設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月14日

配管が伸ばされていく

配管工事が、粛々と進められている。



工期的に、スケジュール的に
いろいろあったのかもしれない。


すでに内装ボードが仕上がって、
配線器具や避難口誘導灯なども仕上がって、
そんな中で蒸気配管が伸ばされているところだ。


23011401.JPG


支持金物が、先に取り付いている。


勾配とか微妙に合わせなくちゃならないから
結構大変な作業である。



工場的な部屋? のため
蒸気配管は露出であるようだ。


まあそもそも、イマドキ一般的な建物で
蒸気設備が出てくることはあまり無いだろう。



冷温水や給排水管とは異なる施工になるわけだけれど
そんなノウハウも失われつつあるんだろうなぁ。


施工者も、設計者も、
どんどん限られてくるんだろうなぁ。



時代とともに。
(「配管が伸ばされていく」おわり)
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2023年01月13日

やあ、GHP

外壁の凹んでいるところに
ガスヒーポンが埋め込まれているよ。


23011301.JPG


いや、「埋め込まれている」というほど
埋め込まれてる感は無いのだけれど、
機器が外壁からあまり出っ張らないように配されているから
やっぱり「埋め込み」の趣ではある。



まだ、配管はつながっていない。

だいだい施工が終わって、気密試験中であるようだ。


23011302.JPG


燃料としてのガス管は写っていないけれど、
そっちもつながらなくちゃいけないし、
電源も必須だ。



だんだんと、機能を果たせる状態が近づいていく。



設備機器なんて、「働いてナンボ」であるからして
早く役に立つ日を思い見ている……なんてことはないな。

モノだからね。


でも、無意味な感情移入をしてしまいそうにもなるね。


子どもの成長を見守るような?
(「やあ、GHP」おわり)
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2023年01月12日

どうする基礎

水槽を撤去したのだ。

だから、もうそこにはタンクは無いのだ。



だがしかし。



水槽のような重たいものは
たいていしっかりした基礎に載せられているのだ。


「しっかり」しているのだ。


23011201.JPG


これ、どないする?



こんだけのコンクリートの塊を壊すのは大変だ。
費用もかかる。



じゃあ、このまんま?



それだと、このスペースを物置などに使うにしても
すこぶる使いづらい。



どう使うか。費用をどう工面するか。



それによって決めるしかないんだけれども
なんとも悩ましいことである。
(「どうする基礎」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする