天井は見ざるを得ない。
いつだって「上を向いて」生きていたいから。
ってのは冗談にしても、
いろいろ楽しめるのだから。
これを見て、どう思うだろうか?
コンクリート打ちっぱなしの壁。
そう。その通り。
なんだけれども、じつはここは
トイレのブースの中である。
洋風便器設置状態に対して、
側面がコンクリート壁で
前面がトイレブースなのである。
トイレだから、排気があるのだけれども
天井面(ダウンライトの光を避けたので全体が写っていないが)には
吸込口が見当たらない。
……ってことは、ブース外に吸込口が付いている?
と思いきや、ついていないのである。
じゃあ、このトイレは排気しないのね。
……んなわけない。
ここではどうやら、天井と壁との間が
換気スリットになっているようなのであった。
そう。
わざわざ「吸込口」として天井面に露出させなくても
これで十分に機能するよね。
間接照明と同じようなものである。
設備屋さんと意匠屋さんとが
「こうしようね」って意見の一致を見ないと
出来上がらない細工。
設備設計は、設備担当者に丸投げっ。
っていうんじゃない、なんか「設計」してる感がするのだ。
こういうのが、好きなのだ。
ただの好み、ただの気分なんだけど。
だから、異論は大いに結構。
飽くまで、個人的な感想なのだ。
(「こういう細工が好き」おわり)