2022年12月31日

大橋

なんとか大橋、と言われるものは
全国各地に多数存在しているけれども
その表情はそれぞれであって
機能美を醸し出す構造美が目を惹くのである。



そんな「大橋」のひとつの傍らに、
道の駅が造られていた。


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「みたら」……文字通り、見たら? っていうことかな。


「しらとり」ではなくて「はくちょう」と読む、大橋である。



内部の吹抜け空間にある、
ブリーズラインとノズルの共演が嬉しいのであるが
そこを気にする人は誰も居ないようだ。


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その下のイラストは、
やきとり(と称する、豚串)と灯台、橋、船が
山と海とを背景にしている、室蘭市のブランドマーク


こっちは、目にしてもらえていることだろう。



さて、肝心の  であるが、
半島状に突き出た室蘭市の先端部を内陸部とつなぐ
交通路としては意義の多いルートを形成したものであるのだが
かつて鉄鋼や製油で栄えた工業都市が斜陽になりつつある現代、
産業振興としての役割がどの程度果たせるのか心許ない。


むしろ観光資源のひとつとして
人口減少 のなかで活用すべく奮闘中、というところであろう。



瀬戸大橋や明石海峡大橋などと比べると規模が小さいかもしれないが
なかなかに美しいフォルムを持つ吊り橋である。


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橋のたもとにはパークゴルフ場もあるのだが
結構風が強いのでプレーヤーはなかなか大変だ。


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屋外で鑑賞するのはハッキリ言って寒い(盛夏期を除く)ので
「みたら室蘭」の2階から窓越しに見るのが良いのである。


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ここには、建設の経緯やケーブルの仕様、模型など
若干の資料展示もある。


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1階のレストランでは、室蘭のB級グルメ も提供されている。



橋は2階テラスに出て見ることもできるのだけれど
強風で締め切りになっている日も多かろう。



2階記念室の窓にはフレームが多いので、
階段部の窓から見るのが、
いちばんキレイに見えるような気がする。


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ここなら寒くないし。



こういうのも、平和あってこそのモノだよなぁ。

昨年末は、ロシアによる戦争が起こされるなどとは
誰も(各国の諜報機関を除いて)予想だにしていなかった。

長期戦の構えになってきているけれど、
来る2023年、早期に平和が訪れんことを願いつつ。

間違っても「侵略した側が勝ったぜ」とならないことも、願いつつ。



今年も一年、
この拙ブログを訪れていただき、
ありがとうございました。


よろしければ、また続けてお越しくださいませ。


全く先の見えない時代の中、
それでも「せつび」のあれこれを
発信していけたらと思っております。



またよろしければ 設備と管理 も是非ご購読くださいませ。
(「大橋」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 土木工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月30日

降ってきそうな下地

吹抜け空間を、見上げる。



「特定天井」となる、吹抜け上部の天井仕上げであるが
ボード貼りではなかったのである。


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「仕上げ」自体は、むしろ全く目立たない。


それを支える下地が、支持材が
まるで光芒を引く流れ星のように見える。



これを意図して、狙って実現しているとしたら
なかなかどうして、すごいなと思うのである。


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いちばん下部の材料は敢えて黒く目立たないようにして、
下地と支持材は銀色ののまま存在感を引き立てる。

必要な設備関係も、その中に散りばめる。



このくらいスカスカだと、
感知器はスラブ下面で良いのだね。

消防協議にはご苦労されたのかもしれない。



天井内の空調機器も、丸見えである。

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丸見えではあるのだが
ダクトも含めて黒く仕上げられているため
自己主張は無い。



目立たず、でも目を向ければ容易に全体像がわかる。



理想的な環境ではなかろうか!?



ポンピドー・センター のように
思いっきり自己主張する設備は
それはそれで良いのだが、
しかしアレは例外的な立ち位置であろう。


フツーの建物は、
ああであってはマズかろう。



かと言って、
働けども姿を決して見せることのない

でも不具合が生じたら皆が困りつつ
「そもそも現状はどうなっているのか」
誰も把握できていない、

そんな隠されただけの存在であるのも
どうかとは思うのだ。



その点、上の写真では適度に姿を見せつつも
決して出しゃばらない、自己主張しない、
そんな在りようが健気でスバラシイんじゃないだろうか。



「設備設計技術者」の在り方に重ねてしまうのは
職業柄なのかもしれない。
(「降ってきそうな下地」おわり)
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2022年12月29日

侍ジャパン

たまたま、展示をみかけて。



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『侍』という言葉を使う機会は
もはやスポーツにしかないのかもしれない。


実際、居ないし、ね。



過去の記念品が展示されていた。



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置かれていたのは、2006年と2009年のWBCのもの。


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もう、ずいぶん前のことである。
16年前と、13年前。



2006年の優勝トロフィーとチャンピオンリングは、これ。


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普段、どこに置いてあるのかねぇ。

保管も、輸送も、大変そう。



そして、サインボール。


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現役も、だいぶ減った。

一番右下の「Ichiro Suzuki」は
色あせて消えかかっているのか、
もともと薄かったのか。



そして、2009年の記念写真。


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当たり前だが、みんな若い!



そして、すでに指導者になったり市井の人になったり
境遇もさまざまである。



サインってものは、
別に読めなくても良いのだ。

何となく雰囲気があれば、良いのだ。


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たぶん。
(「侍ジャパン」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月28日

なんとなく点字

ふと、共同住宅の外壁を見上げる。


何の気なしに、見る。


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外壁の丸い換気用フードが
点字に見えてきた。



実際にフードで点字を描いてみる、
もちろん機能的にも意味のあるものとして。



そんな建物があったら、面白いやろな。



どっかに、あるかもね。
(「なんとなく点字」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月27日

梁もデザインだ

ちょっとした、体育館。



空間を支えるH形鋼が、
照明も相まって、白く映える。


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ハニカムトラスを構成して
水平剛性を確保しているものか。



黒く塗られた屋根下面を背景に
とても白く見えるものである。



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構造的に「もつ」ものであればよい。



屋根材の主目的は、確かにその通り。



しかし、その力強さを敢えて魅せて
空間そのものの力感を演出することもできるのだなぁ。



「せつび」同様に、構造も得てして「陰の」存在になりがち。

でもこのように意匠性も主張する構造があっても
また良いのではなかろうか。


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H鋼とは異なる表情の、
引張材と思われる鋼管が回廊脇に刺さり、
視覚上の変化を醸し出している。


絵に描いたような、ピン接合。



構造計画と意匠・色彩計画とが
とってもイイ感じに組み合わされているように思える。


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ワタクシは、自慢ではないがデザイン的素養は皆無であって
意匠にも構造にも(何なら、設備にも)とんと疎いものではあるのだが
この表現は好みである。



当然のことながら、「好み」は人それぞれであって
これが嫌いである方もきっとおられることだろう。


ま、好き好きなのだ。



何にしても、
意匠・構造・設備などの領域で分離してしまわないで
全体を統合した表現が出来るのは
きっとステキなことだと思うのだ。
(「梁もデザインだ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月26日

全部わかるかも

「建築設備」は、基本的に隠れている。

いや、隠されている。



たいていのモノは、天井内や壁内や床下や地中に
埋め込まれているのだ。



しかし、全部が全部完全に隠蔽されているかといえば、
決してそんなことはない。


余程こだわりの強い、揺るがない意思を以て期するのでなければ
ある程度の「設備」はオモテに出ることになる。



さて、とある店舗。



電力引込と受変電は、
そのまんま屋外に顕になっていた。


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引込柱が建っていて
キュービクルが屋外型となっていれば
極めてわかりやすい部位である。

ちょっとばかし規模の大きな施設だったり
無電柱化区間だったりすると
とたんにわかりにくくなってくるのだけれども。



変電後のルートも、外壁面に電線管が露出となっているため
たいそうわかりやすくなっている。



屋根の端には、アンテナもはっきりと見て取れる。



外壁面をずずっと見ていくと、
多くの設備たちが姿を出しているのが見える。


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灯油もガスもエアコンも使っているし
FFトップは給湯か暖房か、
換気用フードもあるのだなと
容易に判別できる設備類が目白押しである。



灯油タンクを外壁色に塗ってあるという細工はあるものの
ことさらに隠蔽したり覆いを設けたりすることなく
誰にでも見える状態になっている。



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電力の盤やら照明やら、
何ならホウキやチリトリやバケツや除雪ダンプやスコップなど
とにかくこの店舗がどのように使われるのか
手にとるように(は、言い過ぎかな)わかる状態になっている。



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もう少し先には、
排気と思しきダクトとファン。


水道メーターの指示計もついていて
「全部わかる」ことを期待させる造りとなっている。



これは、なかなかどうして、
楽しからんや。



ん……?


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「送水口」だって……?



スプリンクラー専用


と表示があるのだけれども
それほどの規模ではないし
はて、どのような理由でコレがあるのか
ちょっと気になる。



あまりにもいろいろあっけらかんとしているので
「全部わかるかも」と油断していたのだけれども
逆に疑問が生じてしまったわい。



見えるが故に
却って謎が生じてくるのもまた
いとをかし。



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排気ダクトの勾配は、
意図して設けたものだよね?


雪の重みで垂れてきたわけじゃ、ないよね?
(「全部わかるかも」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月25日

裏側のひとこま

わざわざ立ち入ることは無いけれど、
行った先の施設や店舗、駐車場に隣接している場所は
気になるので見るのである。



そして、事情が許すようなら、撮るのである。


今日も今日とて、
ちょっとした店舗の裏側を。


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「設備」じゃないものも含めて
いろんなモノたちがそこに在る。



電力量計が3つあるから、
少なくとも3店舗が、
あるいは2店舗と1住戸が、
入居していることであろう。



自転車は、居住者のものか、従業員のものか。



除雪用のダンプも、準備されている。

なぜか未だに「ママさんダンプ」と称されている。



エアコンも、それぞれの区分ごとに
設けられているのであろう。


今どき、「集中空調」は無いよねぇ。
少なくともこのサイズの施設では。



壁についている給排気トップは
給湯機かしらん?


あとは、換気用の小さいフード付ベントキャップが少々。
小さめの防雪フードも1個。



1階と2階の区切りとして設けてある外装のボーダー、
配管類にとっては少々邪魔なんだよねぇ。

仕方ないけど。
(「裏側のひとこま」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月24日

富良野市のマンホール蓋

冬至も過ぎ、クリスマスがやってきて
今年も残すところあと僅か。


全国各地に積雪があり、
高知や名古屋でもたくさん積もった由、
なかなかたいへんなクリスマス寒波の様相となっている。



そんなこんなとは関係なく、
富良野市のマンホール蓋を少々。



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市章を象った、よくあるパターンの蓋から。


「フラノ」の「フ」 であることは一目瞭然なのだ。

昭和中期の、古き良き時代(?)のデザインである。

たいてい、いろいろな意味付けがなされているものなのである。



近年は、いろいろなタイプのデザインマンホール蓋が
各地で多く制作されている。



富良野でも御多分に漏れず。



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ふらのワインの原料であるブドウのデザイン。



FURANO USUI


思い切り、洋風(米風?)なのである。



そして、ニセコと並ぶパウダースノーの大規模スキー場といえば
フラノなのである。


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日本人客が減っていく中、
世界各地から良質の雪を求めてやってきていたそうであるが
コロナ禍により大打撃を受けた。


それでも昨今、徐々に増えつつあるとも聞く。


コロナ「第8波」は全国に先駆けてやってきたけれども
このところは減少に転じつつあるようだ。



そして、富良野市は北海道の中央部に位置することから
「北海へそ祭り」なる行事が考案されて
現代に継承されている。


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へそを出して踊る……という、当時としても奇抜な
そして現代ではなかなか奇妙な風習として
受け継がれている。

そんな、蓋。



これらのデザインマンホール蓋には
ちゃんとしたカラー版もあるはずであるが
(だって、マンホールカードがあるのだから)
製品としてのカラー蓋ではなくて
独自に? 勝手に? 塗ったものも多く見かける。


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手作り感というか、手塗り感というか、
そんな蓋たち。


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だから、1枚1枚違っていて
これはこれで面白いかもしれない。


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誰が塗るんだろう。


色は自由にできる?


そのあたりの事情は、わからない。


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凹部に砂が溜まってしまうと
デザインが薄汚く見えてしまうけれども
これは仕方ないかな。


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「ふらの」という平仮名の独特のロゴは
市内各所で見ることができる。


一般開放されているために
いろんな製品、いろんな施設、いろんな場面で見かけることとなり
街の統一感を醸し出すのに役立っている。


利用規約 に則っているならば、無償で利用できるそうである。



さて、このところの寒波で
スキー場にも雪が満載となり
スキーヤーにとっては魅力的な場となっていることであろう。



いや、ここ数日はむしろ気温は当地としては高めで
ベタベタの重たい雪になっているから
いまいちなのかもしれないな。



まだあまり積もっていない頃の写真だけれど。

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(「富良野市のマンホール蓋」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月23日

捕まってる? 暖房機

でっかい床置きの温風暖房機が
鉄格子の向こうに監禁されている。


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監禁しなくったって、
逃げて行きはしないのに。



目隠しされているようでいて
スカスカルーバーだから、
むしろ見せしめに遭っているみたい。



どんな悪事を働いたというの?



もうかれこれ何十年も
囚われのままここに在るようだ。



差し入れ、もとい、スイッチ操作のために
格子が1本だけ外されている。


看守(管理人?)との接点は、
そこだけ。


差し入れも何も無し。



メシとして、直結された配管で灯油が送られてくる。
電源もケーブルを通じて送られてくる。


燃焼空気はルーバーを通じて室内から供給される。


排泄は下じゃなくって、上方へ燃焼排気として排出される。


外界との繋がりも、そのくらいだ。



すぐ目の前に置かれた椅子に座る人は
強烈な温風に驚くだろうか。


それによって、
この囚われの温風暖房機に気づくだろうか。
(「捕まってる? 暖房機」おわり)
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2022年12月22日

客室のノズル

宿泊施設によくあるのは
ドアから入ってすぐの天井内にファンコイルや室内機を収めて
ベッドルーム方向へ空調空気を吹き出すという形。



玄関部分は下がり天井になっていて、
天井の高い居室部分との段差壁に制気口を設けるのだ。



ファンコイルや室内機は、
吸い込みパネルがそのまま見えるビルトイン形であったり、
多少グレードを上げたところなら別途吸込口が設けてあったりする。


吸込みグリルも吹出しグリルも、
機器メーカーの標準付属品が使用されることもあるし、
制気口メーカーの標準品が使われることもある。



ちょっと珍しく感じた例。


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ノズル、だった。



たいていVHSタイプのものであった記憶しかないので
ちょっと新鮮に感じたわけだ。



風向を調節できるタイプなので、
なにかと便利かも。


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誰かが動かすかどうかは別として。



感知器が近くにあるけれど
ノズルからの空気が直接吹きかかることはないから
消防の方も問題にはしない、よね?
(「客室のノズル」おわり)
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2022年12月21日

はりきらない天井

何事も「張り切る」のは大事!


なのかも、しれない。



けれども、そうではないモノ・コトだって
あるはずなのだ。



たとえば、天井。



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ボードをびっしりと貼り切るよりも、
いい感じじゃないかな?



方向性がハッキリと出て
空間にもメリハリが付くのではなかろうか。



窓と並行方向に伸ばすことで
ブリーズラインや照明器具との調和も
バッチリである。



おまけに、天井内のダクト関係も
ボードを貼るよりもメンテや改修がしやすそうだ。

走向もよくわかるし。



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照明器具もスピーカーも
いい感じで納められているように思うんだけど、
どうかな?



ただ惜しむらくは
ダクトの保温外装は
銀色じゃなくって黒色にしたかったかな、
ということ。

飽くまで個人的な感想だ。


いや、ワタクシ個人としては
ダクトが良く見えるのはすこぶるよろしいのだ。


けど、全体の調和という観点で見た時に
どうせなら黒がイイ、と思ったということなのだ。


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ホント、よく視えてイイんだけどねっ!
(「はりきらない天井」おわり)
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2022年12月20日

並びはOK?

壁面に並ぶ、賑やかなモノたち。

それぞれの位置に、特別な決まりというものはない。


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設置するのも、計装屋さんだったり電気屋さんだったり
エアコン屋さんだったりするので
「統一した扱い」にしづらい。



微妙な高さのズレとか
てんでバラバラな相互間隔とか
そういうのは余程念入りな調整をしない限り
難しいところである。



そこまで気を遣って、
一体誰が気にするのさ。


一体誰が気づくのさ。


そのコストと手間はどこから捻出するのさ。


そんなことを気にするくらいなら
もっと他にできることがあるよね。



そんな葛藤があったのやら、無かったのやら。



結果としてこうなっている。


その事実だけが、厳然として存在するのみなのである。
(「並びはOK?」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月19日

どのくらいの労力がかかるんだろう

なんか、すごい模型を見かけた。


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都市の1/1000模型である。



制作後も、各種建物の建設に伴い
部分的にアップデートしているということで
いやはや、なかなかものすごいものである。



札幌駅の北側からの駅周辺の様子。


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今どきは、google mapなどで
世界中いろいろな場所の疑似立体画像が見られるし
各建物や乗っかっている設備関係も見えたりして
あれはあれで凄いんだけれども
このようにモノとして造り上げるのも
なかなかどうして凄いんだと思うんだ。



敷地や道路は航空写真をベースにしてあるようだし
建物は白箱で済まされているものの
実物の圧倒感は結構なものである。


これを造るのは、たぶん楽しいとは思う。

でもそのうちに、キツくなってくるんだと思う。

それでもやり遂げたときの達成感は
かなりなものじゃないかな。


わからんけど。



自分が作りたいかというと……。


どこか1区画だけとかだったら
頑張れるかも!?
(「どのくらいの労力がかかるんだろう」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月18日

掃除してるよね?

集合住宅の限られた敷地内に、
いろいろとごちゃごちゃ詰め込まれている。


立体駐車場があって、水槽があって。


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この水槽、当然のことながら受水槽だと思っていたのだけれど
改めて画像を見てみると、はて、どうだろう?



バルブのレバーが赤かったり、
耐熱塩ビが使われていたりと、
ちょっとアヤシイ。


給湯槽なのかもしれないと、
疑念も湧いてきた。



がとにかく、屋外水槽である。



受水槽であれば、年2回ほど内部の清掃が行われるはずだ。


じゃ、外部は……?



ちょうど上に、樹木が茂っている。



葉っぱとか、土埃とか、毛虫とか
落ちてくるんじゃないかな。



通気管には防虫網がついていることだろうけれど、
網が錆びて穴が空いていたりすると
いろいろと入り込んできやしないか?



天板が、結構ドロドロっぽく見えなくもないのだけれど
衛生上、どうかな?



いろいろ、気になり始めてしまったのである。



ま、外部の無関係な者が
何をほざこうと関係無いのだろうけれど。



でも、キレイになっているに越したことはないよね。
(「掃除してるよね?」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月17日

煙突は必須だった

地方の街に行くと、
古い古い公営住宅跡がそのまま残されているのを
見かけることがある。



人口減に応じて、
1つまたひとつ、住宅を廃止してメンテ費用を節約していくのだ。

棟ごとの場合もあるし、
場合によっては団地全体の廃止を進めたりもする。



上水道、下水道、道路整備、ゴミ収集、除雪などなど
さまざまな市民サービスを、
住人の少なくなった団地に提供し続けるのは
物理的に経済的に困難になるから。


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廃止された団地で、解体されずに残っているのは
その費用さえも惜しむから。



首都圏であれば、ちょっとした土地の空きが出れば
高値で売れたりもすることだろう。

建ったままでも解体費込みの値引きで売れるだろうし
きれいに整地すればより良い条件で売れる。



しかし都市から離れた地方の街では
「売地」「売家」の看板を立てても
WEBで宣伝しても
不動産事業者にアピールしても
売れることもない。



ただ、年月の流れのままに
徐々に朽ちていくのを待つばかり。

どうせ、人も近づきやしないのだ。


注意喚起の表示でもしておけば
勝手に立ち入って倒壊に巻き込まれる者が居たとしても
自己責任以外の何物でもない。



上の共住、
6本の煙突が立っている。


1階2階の各室からの煙突を集合させて
燃焼空気を排気するのだ。


薪やら石炭やらを燃やして暖を取っていた頃のものだ。



煙突が無かったら、
ストーブも燃やせない。

それじゃ、とてもとても困ったことだろうから
煙突は必須の「建築設備」(建基法の定義では)だったのだ。


今は、お洒落としての暖炉やら煙突があるものの
一般の用途としてはすっかり廃れた。



建築設備は、建築の形態にも影響を及ぼすのである。



決して「付帯設備」では、ないのである。
(「煙突は必須だった」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月16日

仕上げの無い仕上げ

どんな内装が、お好み?



和風が良いとか、欧風貴族風味が良いとか
レンガが好き、木の板が好き、
コンクリート打ちっぱなしが魅力的とか
漆喰の塗り壁が健康的だとか。



天井は、どうだろう?



高い高〜い天井が好みだろうか?

いやむしろ、低めのほうが落ち着けるだろうか?



そんな天井仕上げは、
じつは無い方が良いのである。


もちろん飽くまでも、個人的嗜好なのである。



だってさ、天井仕上材が貼られていなければ
その中が全部見えるんだよ?


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これって、魅力的じゃない?



「秘すれば花」



そういう言葉もあるけどさ、
秘するばかりが能ではあるまいに。



それに。



しくみがわかるし、系統も理解できるし
改修するにしても模様替えするにしても
現況が一目瞭然なのだから
極めてわかりやすいじゃぁないか。



それにさ、
そこまで天井板にこだわりを持つ人が
どのくらい居るのさ。

意外に、気づかないんじゃないかな。



22121602.JPG



電球風の照明とも相まって、
なかなかの空間を作り出してるようなないかな?



天井を貼らない場合に比べて
配管や配線や保温や塗装に
ちょっと、いやかなり、
気を遣わなくちゃならないという事はあるけれど
「見てもらえる」チャンスと言えなくもない。



「収納場所は、見せないものです」

「内臓丸見えじゃ、キモチワルイでしょ」

「オモテとウラとはしっかり弁えるべし」



ま、そういうご意見が存在するのも理解するけれども
でも同意はしないな。



内臓はともかく、「せつび」は別にキモチワルくはないでしょ?
むしろ、いつまでだって眺めていられる(大袈裟)
そんな対象じゃないかな。



仕上げが無いという仕上げも
立派な仕上げと言えなくもないのではないかと
思わなくもないのである。
(「仕上げの無い仕上げ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月15日

系統は記したい

とある、トイレ。


配管類をPS内に押し込めてしまうことも多い中、
立管が堂々と屹立している、そんなトイレ。


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排水管なんか、綿布巻だよ!


今、綿布巻なんていう技能を継承している若手の方は
おられるのであろうか!?


右2本の金属管は、保温(防露)されていないのだから
通気管か何かであろう。


その「何か」が、
知りたいこともある。


トラブルが発生した時とか、
改修工事をする時とか。



現地のほか、設計図やら何やら参照するのだけれど
だいたい「正確」ではないことが多いから
現地に記してあればありがたいことこの上ない。



こんなふうに記されていると
とても、とてもありがたいのだ。


22121502.JPG


ただし、記載事項が間違っていたりしたら
騙されてしまうだろうけれどもね。



一番手前の太い配管、
保温材は巻いてあるし、
満水試験継手はついているし、
「通気管」ってドヤ顔されても
ちょっと眉に唾を付けてしまう。


恐らく、伸長通気なんだろうねぇ。



あれって、どこまでが排水管?
どこからが通気管?


機能的には「あふれ縁」高さが区切りになるのだろう。

積算上は、それなりに区別しているのだろう。



ともかく、配管の種別と系統は
記したいものだ。


後々の為に。
(「系統は記したい」おわり)
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2022年12月14日

建物は裏側に限る

表玄関は、キレイに、立派に造られるものだ。


なんてったってアイドル、じゃなくてメインエントランスなのだ。


客が入りたくなるような、
魅惑的な造りでなくてはならぬ。



だがしかし、裏側ともなるとそのような配慮はなされない。

いや、カネに糸目を付けないのであれば配慮できなくもないが
そこに遣うカネがあるなら他にもっと遣いたいところがあるわけで。



そんな裏側こそ、
建物本来の表情を見せてくれるのだ。



22121401.JPG


表には絶対に出て来ない、
室外機やらダクトやらガラリやら配管やら
遠慮なく露出している。


こういうものまでも隠匿している建物ももちろん存在するが
この建物ではそこまでこだわらなかったようで
ワタクシとしてはありがたい限りなのである。



全体システムのうちほんの一端を垣間見ているに過ぎないのだけれども
それでも何もないのっぺりとした(たとい種々の装飾がついていたとしても)
設備の露出しない外壁よりは
遥かに魅力的であることは間違いない。



サンマは、目黒なのだ。


そして建物は、裏側なのだ。
(「建物は裏側に限る」おわり)
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2022年12月13日

周りが賑やかな手洗器

ちょっと用足しに。


個室タイプだったから、ひととおり器具を見回す。
給排水や換気、電源のルーツを、
それとなく眺める。


うん。


ここの目玉は、手洗器かな。



22121301.JPG



カウンターの上に置くタイプのベッセル形陶器と離れて
壁面に設けられた水栓金具。


脇のレバーを上に上げると吐水するようだ。



一目ではわかりにくいので
説明文が貼ってある。



元々ハンドソープは置いてあったのだろうけれど
コロナ以降はアルコールとペーパータオルも常備品になったようだ。



鏡に写るメニュー類と相まって
かなり賑やかな感じのする手洗器周りであった。
(「周りが賑やかな手洗器」おわり)
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2022年12月12日

何のタンクだろう?

とある庁舎に入ろうとすると、
脇に何か、ある。


22121201.JPG


駐車場の脇に、である。

樹脂製の一体型タンクか?


接続管や通気口などがあるところを見ると
何らかの液体を貯めておくもののようではある。



公共のものなのか、
それとも隣は私有地で、持ち主がいるのか。



……と佇んでいると、通行人がやってくるので
あんまりじっくり見ているわけにもいくまい。



かくして、疑問は疑問のまま
残されたのであった。
(「何のタンクだろう?」おわり)
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