どちらかというとちょっと古めの建物の入口付近には
「靴洗場」が設けられていることがある。
外でドロドロになった靴をここで洗って
建物の中(玄関)を汚さないように、っていう
そんな配慮のための設備、のはずである。
たしかに、昔むかしのグラウンドは
ドロッドロになってしまって
靴本体よりも付着した泥のほうが重いくらいに
なってしまうこともあったのかもしれない。
グラウンドに限らず、
未舗装道路を通ってくると
はやり泥まみれになっていたのかもしれない。
でも、現代において、
さてどのくらい該当するかな?
遠路はるばる泥道を歩いて……ということも
少なくなってきたのでは。
スクールバスだったり、自動車送迎だったりで、
なかなか泥道を歩き続けることも
少なくなったんじゃないかな。
「設計基準で設けることになってるから」
それ以外の理由で設置することは
もうあんまりないんじゃないかな。
実際、民間のフツーの建物では
あまり作らなくなったでしょ。
泥雪まみれであっても
入口の靴洗場で洗っている様子は
見かけないし。
皆さん、
靴、洗った記憶、あります?
サビサビで朽ちつつある、靴洗場。
いつまで残されていることか。
単に、使わないまま、放置され続けるだけか。
それとも、じつは10年に1回くらい、
使われることがあるのか。
(「靴洗うことある?」おわり)