2022年11月15日

ここなら目立たないかな

ふと見上げる。


すると、ガラリがある。



人の目の高さに換気用ガラリがあると、
結構視界に入ってくる。

とは言え、興味も関心も無い人にとっては
「視えて」いないことだろう。


網膜には映っているのだ。

脳にも、信号は送られているのだ。

しかし、脳のほうでその信号を認識しないのだ。

そういう物事・出来事は、多い。



ともあれ、ガラリがあると
ワタクシには認識されるのだ。



では、だいぶ高いところにあったらどうだろうか?



22111501.JPG


建物妻側の最上部に
まるで建具であるかのように設けられると
目につきにくくなる。

ただでさえ少ないその存在感が、
ますます消失していくのである。



最上階の換気には、かなり便利に使えそう。

ただ、それ以外の階の役には立たない。



内部にDS(ダクトスペース)を確保して
立ダクトを通せばできないことはないけど
このくらいの規模の建物だと、
そこまではしないよね。



そして今日も、日本の、更に世界のあちこちで
設備エンジニアと建築家とのあいだで
見解の相違を乗り越えるべく
丁々発止のバトルが繰り広げられていることだろう。


そういう闘いの先に
たとえばこういうガラリが出来上がってくるのであろう。
(「ここなら目立たないかな」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする